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  • ロコモティブシンドローム

寝たきり・要介護状態を回避するためにも早期の介入が必要

「ロコモ」の略称で知られるロコモティブシンドロームは、加齢によって骨・関節・筋肉などの運動器に障害が起こり、移動機能(locomotive:ロコモディブ)が不足したり低下したりしている状態のことです。移動機能とはすなわち、立ったり歩いたりするための身体機能のことを指します。身体機能の低下はQOL(生活の質)の低下に直結し、寝たきりや要介護になるリスクが高まるため注意が必要です。なお、ロコモであるかどうかは「片足立ちで靴下を履けるか?」「横断歩道を黄色信号のうちに渡れるか?」などのチェック項目によって確認できます。

ロコモの治療としては、痛みに対する治療と骨粗しょう症の予防が挙げられます。身体機能が低下している理由が「痛み」によるものであれば、運動療法(リハビリ)やお薬による治療を行います。一方で骨粗しょう症によって骨がもろくなると、気付かないうちに骨折し、寝たきりになることも少なくありません。そのため骨密度の低下がみられ、骨粗しょう症のリスクが高い方については積極的な治療がすすめられます。

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長
宮本整形外科
大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長
品川区/西大井/西大井駅
●整形外科
  • 溶連菌感染症[猩紅熱]

子どもに多い溶連菌感染症は、解熱後も抗生物質を服用し合併症を防ぐ

A群溶血性連鎖球菌咽頭炎、略して溶連菌感染症は高熱と喉の痛みを伴う病気です。これは春から初夏、秋から初冬などの季節の変わり目に起こりやすく、小学生くらいまでのお子さんがかかりやすいものです。接触や飛沫から感染し、感染中してから2日から5日程度の潜伏期間があります。症状は38度以上の高熱と喉の痛み、首のリンパ節が腫れたり、舌が腫れてぼつぼつとしたものができたりします。1週間程度で熱や症状は落ち着きますが、まれに皮膚に小さく紅い発疹を伴うことがあります。溶連菌感染症の治療方法としては、抗生物質の服用が一般的です。しっかり菌を退治しないと、リウマチ熱や腎炎などの合併症を続発する可能性があるので、熱が下がった後も服用を続けることが大切です。治療中のご家庭での食事は、熱いものや味の濃いもの、酸味のあるものはなるべく避けて、水分を十分に取るようにしてください。溶連菌の感染予防策は、手洗いとうがいをする、タオルの共用はしないなど、衛生面に気をつけることです。看病する方もマスクをし、患者さんも周りにうつさないように手洗いとうがいをしてくださいね。

中村 真美子 院長
なかむら耳鼻咽喉科クリニック
中村 真美子 院長
さいたま市北区/土呂町/土呂駅
●耳鼻咽喉科 ●アレルギー科
  • 急性虫垂炎(盲腸)

ストレス社会に潜む、虫垂炎

虫垂炎の原因ははっきりとはわかっていないのが現状です。おそらく、過度のストレスや過労であろうと言われています。虫垂というのは腹部の右下にありますが、最初の症状としては胃の痛みなど、上腹部に痛みを訴えて来院される方が多い印象です。内臓の痛みというのは、実に不思議なもので、全く違う部位に痛みを感じることがあるのです。例えば、胆嚢炎を起こした患者さんで右肩や歯に痛みを感じるという方がいらっしゃいました。虫垂炎の場合は主に腹痛で、その痛みが今まで感じたことのない痛さで、吐き気も出てきます。そのうちに痛みは右下へ集中し、熱も上がってくるといった経過を辿ります。治療法としてはまず抗生剤を使います。医療も進歩し、良い抗生剤も出ているので、3人に2人くらいは抗生物質を点滴をして治療が終了します。ただ、この場合は根本を取り除いたわけではないので再発の可能性があります。そういう場合は手術を行います。今は全身麻酔をして腹腔鏡手術を行うことが多いと思います。とはいえ、抗生剤で抑えることができるので昔に比べて手術する頻度は少なくなったように感じます。
予防には、とにかく疲れやストレスを溜めないということが大切です。

杉浦 敏之 理事長
杉浦医院
杉浦 敏之 理事長
川口市/本町/川口駅
●内科 ●外科 ●消化器内科 ●循環器内科
  • 腰椎圧迫骨折

「いつの間にか骨折」を未然に防ぐため、定期的な骨密度チェックを

骨折は外傷(けが)によって生じるとされ、脊髄損傷により麻痺が残る恐れがあります。また、骨が弱くなっているために小さな力でも簡単に骨が折れてしまうことがあり、これを脆弱性骨折(ぜいじゃくせいこっせつ)といいます。

脆弱性の腰椎圧迫骨折は、骨密度の低下によって骨がもろくなる「骨粗しょう症」が主な原因です。この場合、骨が折れて生じた骨片が神経を圧迫しているにもかかわらず「単なる腰痛だ」と思い込んでしまうことがあり、骨が折れていることを見過ごされてしまうケースがあるため注意が必要です。

脆弱性の腰椎圧迫骨折を予防するためには骨粗しょう症のリスクを確認し、必要があれば積極的に治療を行うことが大切です。かかりつけ医のもとで定期的に骨密度を測定し、何らかの変化が現れたときに治療をスタートするのが理想です。特に高齢者の場合は骨折から寝たきりになるリスクが高く、骨折が平均寿命に大きな影響を及ぼすことも分かっています。そのためこれといった症状がなくても定期的に整形外科を受診し、骨密度の変化をチェックすることをおすすめします。

李 碩遠 院長
リ整形外科
李 碩遠 院長
川口市/栄町/川口元郷駅
●整形外科 ●リハビリテーション科
  • 心房細動

血圧のコントロールと検脈で予防と早期発見を

心房細動とは読んで字のごとく、右心房や左心房が細かく動く不整脈で、血液をうまく送り出せなくなる症状です。心臓の中で血液が淀んで塊ができてしまい、脳梗塞を引き起こす恐れがあります。この原因としては遺伝的な体質の影響も少なくはありませんが、血圧が大きく関わってきます。症状としては脈の乱れや動悸を感じる方がいますが、はっきりとした症状を感じずに健診で引っかかって知るという方もいます。治療法は薬物療法で血液の流れをよくする、カテーテルアブレーションで細い管を太ももから挿入し高周波電流を流して焼くなどが挙げられます。特にカテーテルアブレーションは多少のリスクはありますが効果が大きいので、心房細動の患者さんにはぜひお勧めしたい治療法です。心房細動を予防するには、リスクとなる血圧のコントロールをしっかりすること。症状の出ない方はなかなか自覚しづらいので、定期的な健診は必ず受けることが大切です。脈の乱れを検出できる血圧計もありますので、そういったもので毎朝血圧を測定する、またはご自身で手首に指を当てて検脈することも心房細動の早期発見につながりますよ。

古谷野 康記 院長
赤羽ハート内科クリニック
古谷野 康記 院長
北区/赤羽南/赤羽駅
●内科 ●循環器内科 ●健診・検診
  • 胃がん

胃がんリスク検査と内視鏡で予防と早期発見を

胃がんの原因の99%はピロリ菌と言われています。ピロリ菌の感染で炎症を起こすことでがんを発症します。胃がんの症状も様々で、痛みがない人もいれば痛みを伴う人もいて、基本的には早期であれば自覚する症状はありません。その胃がんを早期に発見するためには胃内視鏡検査が有効です。ABC検診といって胃がんリスク検査という方法があり、胃粘膜の萎縮とピロリ菌感染の有無を測定して胃がんのリスクを判定します。これが高リスクであれば胃内視鏡検査を受けることをおすすめします。早期の胃がんの治療は、ESDと呼ばれる内視鏡的粘膜剥離術という日本で開発された画期的な治療方法があります。内視鏡で胃の粘膜を切開し剥がす治療で、1時間程度でできる手術です。これは従来の外科手術に比べると患者さまへの侵襲も少なく、現在広まりつつあります。胃がんはレントゲンだと発見が難しいものなので、予防するためには定期的なABC検診の受診、リスクが高い判定であれば胃内視鏡検査をすることが大切です。

須田 浩晃 院長
菖蒲園すだ内視鏡・内科クリニック
須田 浩晃 院長
葛飾区/堀切/堀切菖蒲園駅
●内視鏡内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●内科
  • 内痔核[いぼ痔]

内痔核の原因は排便時のいきみ。便秘・下痢をしないよう健康的な生活習慣を

肛門の内側には静脈叢(じょうみゃくそう)という大量の毛細血管が張り巡らされており、肛門をぴったり閉じるためのクッションのような役割を果たしています。排便時に強く・長時間いきむと肛門周辺に負担がかかり、静脈叢の血流が悪くなって内痔核(いぼ痔)が生じます。内痔核が発生する静脈叢には痛覚がないため、初期には出血がみられても痛みを感じることはほとんどありません。ただし進行して内痔核が脱出すると痛みを感じるようになります。

内痔核は[I度]肛門から脱出していない(排便時に出血がみられる)、[II度]排便時に内痔核が脱出するが自然と戻る、[III度]排便時に内痔核が脱出して手で戻さないと戻らない、[IV度]排便に関係なく内痔核が脱出したままの4つのタイプに分類され、重症度によって治療法が異なります。[I度]と[II度]は外用薬やフェノールアーモンドオイル(PAO)と呼ばれる効果のマイルドな注射治療(痔核硬化療法)が適応となります。[III度]の場合はジオン注射による治療が適応となり、[IV度]については切除手術が行われることが一般的です。

内痔核は便秘や下痢で長時間トイレに座り、肛門に負担がかかることによって生じます。そのため排便は3分を目安にし、長時間にわって強くいきむことは避けましょう。便が硬くならないように十分な水分摂取を心がけ、必要に応じて医療機関で便をやわらかくする薬を処方してもらうのもおすすめです。

星 加奈子 院長
横浜センター北ほしクリニック 内視鏡内科・肛門外科
星 加奈子 院長
横浜市都筑区/中川中央/センター北駅
●消化器内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科 ●肛門外科
  • 腰部脊柱管狭窄症

重症化は外科手術の適応。痛みは自己判断せずに受診を

脊柱管とは神経の通り道のことで、中には黄色靭帯があり、加齢と共にその黄色靭帯が分厚くなり腰部の脊柱管の通り道が狭くなってしまう、これが腰部脊柱管狭窄症です。典型的な症状としてはお尻から太ももの裏の痛みや痺れ、あとは歩くと痛みが出て少し休むと回復する間欠性跛行があります。いわゆる神経痛で、足自体が悪いのではなく、神経の通り道が狭いことで足の方に痛みが発生しているという症状です。治療方法は神経の周りの血流をよくする薬の服用、腰の牽引療法、リハビリテーションなどが挙げられます。理学療法士との運動療法で筋肉を鍛えることで、腰の負担が減って症状が改善することもありますし、症状に応じてブロック注射をすることもあります。腰部脊柱管狭窄症が重症化すると、膀胱直腸障害といって尿が出にくくなる、排泄の感覚がわからなくなることもあり、足の麻痺で体の動きが悪くなるというケースもあります。そうなると外科手術の適応となってしまいます。重症化させないためにも、痛みがあれば自己判断せずに受診すること、筋力アップの体操の指導を受け日々実践していくことが大切です。

丸山 博史 院長
丸山整形外科
丸山 博史 院長
練馬区/東大泉/大泉学園駅
●整形外科 ●リウマチ科 ●リハビリテーション科
  • 胆石症

重症例は腹腔鏡手術で胆のうを摘出、予防は食生活が鍵

胆石症の原因は様々で、石自体が4種類ほどありますが、最も一般的なのは脂っこいものを多く摂取することによるコレステロール結石です。胆のうの中に溜まる胆汁のコレステロール成分が濃くなり、最初は砂粒みたいなところからだんだん大きくなり、まさに石状になっていく、これが胆石です。石がひとつだけの例もあれば、何十個もできてしまう方もいます。石が小さければ痛みがなく無症状ですが、胆石発作を起こすとひどい痛みが伴うことがあります。空腹時の胆のうは大きい卵くらいの大きさですが、食事をする、特に脂っこいものを食べると十二指腸を通過する際にぎゅっと収縮されます。胆汁が食べ物と一緒に流れて消化を助けるのですが、十二指腸と繋がる細い管の部分に石が詰まり、これが痛みとなります。これに細菌感染が重なると、胆のう炎に発展します。胆石症の治療は、石が小さい場合は経過観察で様子を見ますが、石が大きくなり胆のう炎が懸念される場合は、腹腔鏡手術で胆のうを摘出します。予防としては、脂っこい食事を避けた食生活に気を遣い、生活習慣を整えることが大切です。

児玉 肇 院長
木場内科外科内視鏡クリニック
児玉 肇 院長
江東区/木場/木場駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●胃腸内科 ●外科 ●美容外科
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