男性不妊の原因の4割を占める精索静脈瘤
不妊の原因の半分は男性と言われています。その男性不妊の原因の4割を占めるのが精索静脈瘤です。精索静脈瘤は、血液の逆流によって陰のうの周りに血液がうっ血し、結果として精巣が萎縮したりすることにより、精子の数や運動が低下し、精子の質(DNA)が劣化していくことになります。精子の質とは、より具体的に言えば、精子のDNAがダメージを負うものです。受精卵は卵子のDNAと精子のDNAが1つになることによってできるものですが、DNAが片方でもダメージを負っていると、受精卵のDNAが低下し、不妊や流産という結果をもたらすリスクが高まることになります。
精索静脈瘤は、顕微鏡下の手術によって改善が期待できる疾患です。原因が特定され、治療さえできれば、男性不妊の多くは解決が可能なのです。その事実を多くの方に知っていただくことも、この分野に携わってきた私たち医師の役割の1つと言えるでしょう。
- 銀座リプロ外科(男性不妊治療)
- 永尾 光一 医師
- 中央区/銀座/銀座一丁目駅
- ●泌尿器科 ●形成外科