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  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症

ある程度の年齢になれば定期的な健康診断を

左側に2つ、右側に2つ。心臓は4つの部屋に分かれています。左側に左心房と左心室の2つの部屋があり、その間の扉が僧帽弁です。血液は左心房から左心室に流れていき、正常であれば僧帽弁が閉じます。閉じることで左心室が収縮し、それによって血液が全身に送られていくのです。僧帽弁閉鎖不全症とは、その名の通り、この僧帽弁が閉まりにくくなる疾患です。本来ピタッと閉じなければいけないものが開いたままになることで血液がめぐりにくくなり、左心房に逆流することで心臓の手前の肺にも障害が及ぶことになります。
心臓が原因で「呼吸が苦しい」となれば、これは一刻も早く病院でしかるべき処置をおこなわなければなりません。それ以前の症状となりますと、動くのが辛くなる、元気がなくなるといったものがありますが、これらは高齢になってくると見られるようになる症状で、見分けるのは困難です。そのため、常日頃の健康診断が非常に大切になってきます。
治療は、外科手術と服薬治療とに大別されます。心臓は、一度悪くなると二度と元の状態には戻りません。機能を戻そうとすれば、手術しか方法はないのです。僧帽弁閉鎖不全症の手術は大掛かりなものになりますから、出来るのは設備の整った限られた施設となります。私も前職で手術に関わっていたものですから、適切なアドバイスをおこなうと共に、ご希望があればしかるべき施設にご紹介が可能です。服薬については、心臓の負担をできるだけ軽減するものです。大別すれば、血管を広げるお薬に強心薬、そして利尿薬の3つとなりますが、超音波検査によってどのお薬が合っているかを確認しながら治療を進めていくことになります。
僧帽弁閉鎖不全症は、早ければ5歳、6歳で発症します。犬種としては、チワワやポメラニアン、トイプードル、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルといった小型犬に多いものです。遺伝的な要因も疑われており、また女の子より男の子のほうが病気の進行が早いと言われていますが、いまだはっきりしたことはわかっていません。小型犬を飼われている方は、このような疾患があることを認識し、ある程度の年齢になれば健康診断をお考えになったほうがよろしいかと思います。

渦巻 浩輔 院長
成増どうぶつ病院
渦巻 浩輔 院長
板橋区/赤塚/成増駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ ●鳥
  • てんかん

発作が起きた時に動画を撮影してもらうことがキーに

「てんかん」とは、てんかん発作を起こす脳の病気です。犬にも猫にも見られるもので、神経の病気では最も多い症例と言えます。発作の特徴は、その子その子で異なります。全身がけいれんするような子もいれば、口を“くちゃくちゃ”してよだれを垂らす子や、手足がピクピクと動くようなケースもあり、タイプは様々です。発作があった場合、当院ではまず動画の撮影をお願いしています。スマートフォンが普及する以前は、飼い主さんが見た行動を言葉でお伝えしていただいていたのですが、一目でわかる動画は診断の大きな助けとなります。低血糖や中毒など、脳以外の病気が原因でてんかん発作に似た症状を起こすものもあります。それらの可能性を考慮しつつ、段階的に検査をおこない、病気を確定していくことになります。てんかんであることがわかると、抗てんかん薬というお薬を飲んでいただくことになります。しっかりと効果が認められる適切な量から始めていき、多くの場合、3ヶ月に1回以下の発作で収まってくれれば、それを維持してくことになります。発作の回数やその程度を一定の水準で抑えることができれば、てんかんのある子も一般的な子と寿命に大きな変化はないと言われています。治療はそのラインを目指していくことになり、ケースによってはお薬の種類や量を増やして対応し、また最近では大学病院などではてんかんに対する外科手術も行われるようになってきました。

溝口 俊太 院長
はとがや動物病院
溝口 俊太 院長
川口市/坂下町/鳩ヶ谷駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫のけいれん発作

症状が起きたら動画撮影を!どの年齢にも起こりうる”発作”

もし、愛⽝•愛猫に発作が起きたら、”動画を撮る”ということを覚えておいてください。発作というのは、”どのようなタイミングで、どのような時間に、 どのようなことが起きたのか”というのが治療を⾏う上でとても⼤切になりま す。そのため、発作が起きたら、難しいとは思いますが、焦らず動画を撮 り、そのまま動物病院にいっていただけたらと思います。
⽝•猫ともに、発作が起きる原因は確率の⾼い順に、内蔵、⼼臓、脳の順に分かれています。原因が内臓の場合は⾎液検査を⾏い、もし⼼臓であれば聴診で⼼臓の⾳を確認し、レントゲン検査や⼼臓エコー検査を⾏います。これらの検査をしても問題がないという場合には、脳に原因があると考え、MRI検査を⾏うという流れが主な治療の流れです。発作が起きる時はご家庭であることがほとんどですので、獣医師がその症状を確認出来ません。何度もお伝 えしますが、原因特定のためにも、飼い主さんの認識と獣医師の認識を⼀致 させるという意味でも動画が⼤切になってきます。これは、発作だけでなく、どの病気も動画や写真などの客観的なデータが⼤切なので、可能であれば撮影をしていただけると治療がスムーズになると思います。 また、発作が起きた際には、緊急のものと、様⼦を⾒ることが出来るものとに分かれてきます。その判断としては、発作が起きた際に⾆の⾊を⾒ていただくことがポイントです。発作が起きて⾆の⾊が⻘紫⾊になっている場合は、”チアノーゼ=酸素が⾜りない状態”です。この症状が10秒程度で収まる場合は様⼦を⾒ていただいても⼤丈夫ですが、⻑時間続くようなら緊急性が⾼い証拠です。すぐに病院に相談してください。また、痙攣発作の場合は、10分を超えるようなものすぐに病院へ連れて⾏ってください。もし1分以内であれば様⼦を⾒てもいいと思います。
チアノーゼが起きた際は、応急処置として、カセット酸素などを吸わせるなどが効果的です。
発作は、年齢によって正確に原因を突き⽌めるということは難しいのですが、可能性として考えられる主な原因が以下の通りです。 ⽣後4ヶ⽉までは低⾎糖発作であることが多いです。⾷事を⻑時間⾷べていなかった時、痙攣発作を起こすことがあります。対処法としては、砂糖⽔を飲ませてください。 1歳弱から7歳くらいまでは脳の病気や炎症、てんかんが多い印象です。 また、10歳を超えると脳ではなく内蔵、⼼臓の病気の可能性が出てきま す。
ただ、痙攣はどの年齢にも起こりうる症状です。兎にも⾓にも、発作が起き たら、⾒守るより動画を撮ってください。10秒ほどでも⼤丈夫です。

桂⽥ 樹明 院長
ペテモ動物病院 浦和美園
桂⽥ 樹明 院長
さいたま市緑区/美園/浦和美園駅
●犬 ●猫
  • 犬の子宮蓄膿症

『子宮蓄膿症』は避妊していない、出産経験のないメスに多い病気

子宮蓄膿症は中高齢のワンちゃんで出産経験がないメス犬(未経産)がなりやすい病気です。症状は発情出血から2〜3ヶ月の頃に水を飲むことが増えたりおしっこの回数が増えたり、お腹が張った感じになります。そうすると元気がなくなったりお腹の中に膿が溜まったりするのですが、別のタイプだとまあまあ元気なのですが、膿がおしっこと共に出てくることもあります。血液中に毒素がまわることで負担がかかって腎不全になったり、ご飯が食べられなくなったり、命にもかかわる病気でもあるため早めの対応が必要です。予防法としては、出産の予定がない犬は若くて元気なうちに避妊手術をしてあげた方がいいかなと思います。避妊手術をすると子宮がなくなるので子宮蓄膿症の心配がありません。もしくは子宮があったとしても卵巣をしっかり取ってしまえば発病周期がなくなるのでかかりません。まずは中高齢のメスで食欲不振があり、避妊手術をしていなかった場合には、エコー(超音波)検査をするとわかります。異常があったら早めに受診することで早期発見につながるでしょう。

金森 佳子 院長
フレンドリー動物病院
金森 佳子 院長
桶川市/東/桶川駅
●犬 ●猫
  • 猫の甲状腺機能亢進症

早期発見が肝要。過剰な甲状腺ホルモンの分泌の抑制を

猫の甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰になって新陳代謝が活発になり過ぎる症状です。かんたんに言うとすごく元気が出てしまう病気で、高齢の猫に多く見られます。人間もそうですが、高齢になってからシャキシャキ動けて食欲もあるとつい嬉しくなってしまい、それが病気であることに気づけないことが多いです。代謝が活発になっているので、食べているのにどんどん消耗して痩せてしまう、落ち着きがなくなり攻撃的になるなどの特徴が見られます。動いていないのにホルモン的には全力疾走をしているような状態が続くので、心臓に負担がかかる、結果としてほかの病気を併発して余命を縮めてしまうことにも繋がります。猫の甲状腺機能亢進症の治療は、薬の服用で甲状腺ホルモンの分泌を抑制していく方法が一般的です。ただし予防法がないので、早期に発見することが肝要になります。診断はとても簡単で、甲状腺ホルモンを測ることで病気はすぐ発見できますので、猫が食べているのに痩せてしまう、落ち着きがなくなるなどの異変が見られた場合は、獣医師に相談し検査をすることをお勧めします。

吉池 正喜 院長
よしいけ動物病院
吉池 正喜 院長
横浜市神奈川区/三ツ沢下町/三ツ沢下町駅
●犬 ●猫
  • 犬の不整脈

動画の撮影が診断の助けになることも

人間の場合であれば、胸痛や動悸・息切れなどの症状が感じられると思いますが、当然のことながら動物の場合、それを感じ取ることはできません。その結果、不整脈が症状として現れるのは、失神やふらつきなど、目に見える症状になってから気づくことが多いのです。
不整脈は、弁膜症や僧帽弁閉鎖不全症などの様々な心臓疾患の1つの症状として現れることがほとんどです。ゆえに、心臓の病気があって失神を起こしたケースでは、大元の病気の進行を検査で確認していき、その上で不整脈の治療が必要なレベルと判断すれば投薬治療などが行われます。また、ほとんど、と申しましたが、大型犬の場合、大元の心臓疾患がないのに不整脈になるケースがまれにありますから、小型犬とは別に考えていく必要があります。

不整脈が症状として現れるのは失神などの症状になりますので、事が起きた時、別の病気と混同してしまうケースもなくはありません。最も混同しやすい疾患として、てんかんが挙げられます。よくよく見れば、片側にけいれんが起こっていたり、発作が継続する時間の違いで鑑別は可能ですが、症状がある程度落ち着いた段階での検査では鑑別は難しくなります。飼い主さんに1つ心に留めておいていただきたいのが、発作が起きた時に動画を撮っていただく、ということです。その瞬間の映像を見ることができれば、鑑別の大きな助けとなります。危急の際に動画を撮影するのは簡単ではないとは思いますが、それが診断の重要なヒントになるということを認識していただければ幸いです。

木村 勇介 院長
杉並動物夜間救急医療センター(東京動物医療センター)
木村 勇介 院長
杉並区/松庵/西荻窪駅
●犬 ●猫
  • AGY(メガバクテリア症)

胃がんに発展する可能性も。異常があればすぐに受診を

●胃がんに発展する可能性も。異常があればすぐに受診を
メガバクテリアと呼ばれる真菌が鳥の胃に感染する感染症です。小鳥に広く蔓延しており、繁殖されてペットショップで販売されるまでの流通ルートのどこかで感染することが多いです。飼い始めたあとに症状が出てくるので、販売前の対策は困難です。メガバクテリアに感染すると、何年かは無症状ですが、2~3年してくると吐き気が出る、食欲が落ちる、痩せるなどの症状が見られます。胃から出血すると血便が出る、さらに進行すると胃がんを発症し死に至ります。感染しているかどうかは外観からではわからないので、動物病院で検査を受け、診断を受ける必要があります。実は鳥を動物病院につれていくという発想を持たない飼い主さんはまだまだたくさんいらっしゃいますが、それによって本来の寿命を全うできていない鳥はとても多いと感じています。予防が難しい病気なので、可能であれば小鳥を購入したらできるだけ早く病院を受診し、このような病気にかかっていないかどうかを確かめるようにしてください

貝原 剛規 院長
厚木ひまわり動物病院
貝原 剛規 院長
厚木市/長谷/愛甲石田駅
●鳥 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット ●犬 ●猫
  • 猫の甲状腺機能亢進症

元気で⾷欲があっても要注意!猫の甲状腺機能亢進症

甲状腺の過剰形成や腫瘍化によって甲状腺ホルモンの分泌が過剰に働いてしまって起こる病気です。特に⾼齢の猫に多くみられる疾患で10分の1の確率で罹患すると⾔われています。早いと12、3歳で、主に14、5歳からこの病気が多く⾒られます。
この病気の症状は、どんどん痩せていってしまうことです。中には、⽬がギラギラしたり、怒りっぽくなる⼦もいます。ただ、ほとんどの場合、猫達の様⼦がいつも と変わらないので、飼い主さんは元気だと思っていることが多いのが落とし⽳です。元気・⾷欲があるのに痩せているという場合はこの病気を疑ってください。 診察の際は、甲状腺を触診して腫れがあるかも確認しますが、猫はわかりにくいことも多いので、エコーでも確認します。加えて、⾎液検査をしてT4という甲状腺 ホルモンの値をチェックし、正常値よりも⾼い場合は甲状腺機能亢進症を疑います。これらのチェックで病気が疑われる場合には、さらに甲状腺ホルモン のFT3、TSHという検査をして、結果によって確定診断を⾏います。 治療法は甲状腺を切除するという外科的処置もありますが、多くは内服薬で甲状腺ホルモンの値を調整していく治療法を⾏います。内服薬は甲状腺ホルモンの値を弱めるための薬を内服し、1⽇1回または2回の服⽤を数ヶ⽉続けてもらい、こまめに 甲状腺ホルモンの値をチェックしてその⼦にベストな内服量を決めていきます。以 前は⼈体⽤の内服薬を使っていましたが、数年前に猫専⽤の内服薬が出て服⽤しやすくなりました。
元気で⾷欲があるけど極端に痩せてきたという場合には⼀度この病気を疑ってみてください。中にはガリガリになってから受診する⼦もいます。そういった場合には残念ながら助からないこともありますので、元気でよく⾷べるからといって様⼦をみず、痩せてきたらお早めに受診してください。

鈴⽊ 崇憲 院⻑
土呂どうぶつ病院
鈴⽊ 崇憲 院⻑
さいたま市北区/土呂町/土呂駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●ウサギ
  • 犬の糖尿病

定期健診はもちろん、普段との違いを感じたら早めの検査を

糖尿病は血糖値が基準値を超えて上昇し、そのまま下がらなくなってしまう病気です。血糖値を下げるために膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンが不足している、あるいはインスリンが作用しにくくなることで高血糖状態となってしまいます。

糖尿病の症状は、多飲多尿や多食からスタートします。エネルギー源である糖が尿に排出されてしまうためにすぐにお腹が空いてしまい、よく食べ・水もよく飲むようになることが特徴的な症状ですが、飼い主さんの目には「元気」に映ることが少なくありません。また、たくさん食べているのに体重が減少していくことも主な症状の一つですが、「歳のせいかしら……」と見過ごされてしまうケースもあります。

そうして気付かぬうちに糖尿病が進行すると、あるときから急激に体の状態が悪くなります。この段階で受診される飼い主さんが多いのですが、口から食べられない状態になってから治療を始める場合、入院治療が必要となってしまうことが多いため注意が必要です。一方で、定期健診の際や症状が出始めた初期に異常が見つかれば、普段の生活のままインスリン注射を始めるだけで血糖値を安定化させることができます。

三島 洋起 院長
若葉はるかぜ動物病院
三島 洋起 院長
坂戸市/千代田/若葉駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター
  • 犬の膵炎

放置すると死に至ることも。定期的な血液検査でリスクを軽減

膵炎とは膵臓に炎症が起きる病気で、嘔吐や腹痛などの症状が出ます。原因は人間と同じようにストレスや高脂血症のことが多く、空腹時の中性脂肪が500の数値を超えると、膵炎の発症リスクは5倍以上に跳ね上がると言われています。ミニチュア・シュナウザーなどがそうですが、遺伝的に高脂血症になりやすい犬種もあります。急性膵炎は発症すると1~2割がそのまま亡くなってしまうこともあり、看過するのは危険な病気のひとつです。膵炎は根本的に治す方法がなく、痛みや吐き気を抑えることで治癒力を高めていくことになります。症状が出た際は、点滴をして膵臓への血流を良くする処置が必要です。膵炎の予防としては、定期的な血液検査で高脂血症がないかどうかを診ること、ストレスをなるべく軽減することです。高脂血症が見られるようであれば、高脂質なものを避ける食事療法や中性脂肪を下げる薬を服用し発症のリスクを抑えていくことが肝要です。他にも、ワンちゃんが突然吐いたり食欲がなくなったりすることがあれば、一度病院で相談することをお勧めします。

郡司 尚人 副院長
草加みどり動物病院
郡司 尚人 副院長
草加市/遊馬町/見沼代親水公園駅
●犬 ●猫 ●ハムスター ●フェレット ●ウサギ
  • 犬猫の歯周病

歯周病の進行防止にはお口全体のクリーニングが有効

歯周病の大きな原因はお口の中の細菌です。健診などで来院された際に一緒に口腔内のチェックをしていただくことがありますが、歯石が付着している子を多く見かけます。歯石の付着は細菌が増殖する要因になりますが、意外と意識されている方は多くないように思います。また、腎不全をはじめとした臓器不全が歯周病を悪化させる相互要因となることも知られています。そのためまずは歯周病の原因を正しく特定し、根本的な問題を取り除くことが大事になります。歯周炎は進行性の炎症性病変ですので放っておくと歯の根の周囲組織が溶け、さらに進行すると顎の骨が溶けてしまうこともありますので注意が必要です。当院では必要に応じて抜歯を行う歯を評価するために頭部C Tスキャンを行うこともあります。

たとえば「犬歯」の根っこは長く、鼻腔のすぐ隣まで伸びています。そのため歯周病が進行すると歯槽骨という骨が溶けて、口と鼻がつながってしまう(口腔鼻腔瘻管:こうくうびくうろうかん)ことがあります。こうなってしまうと犬は慢性的な鼻炎や副鼻腔炎、肺炎のリスクが高い状態になり、QOL(生活の質)が著しく低下します。このような場合も適切な処置を行うことにより、ぐったりした様子だった犬が元気に飛び回るようになったり、ご飯をもりもり食べたりするまでに回復してくれることもあります。

歯周病の治療は原因に即して行われますが、進行を防ぐためには見えない歯周ポケットの隅々までクリーニングすることが大事です。飼い主さんの中には麻酔をかけることに抵抗がある方もいらっしゃいますが、獣医師と相談しきちんとリスク評価をしたうえで、必要があれば麻酔をかけてお口全体をきれいにしてあげるとよいでしょう。

萩原 幸大 院長
宮崎台どうぶつ病院
萩原 幸大 院長
川崎市宮前区/宮崎/宮崎台駅
●犬 ●猫
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