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  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は「聴診」で診断可能。定期的な受診と適切な治療介入を

心臓には4つの「弁」があり、血液が逆流するのを防いでいます。4つある弁のうち、左心室と左心房を隔てる弁を僧帽弁(そうぼうべん)と言い、僧帽弁閉鎖不全症は僧帽弁が十分に機能しない状態を指します。何らかの原因によって僧帽弁がしっかり閉じないと、正常な循環が妨げられることになります。本来は全身に送られるはずの血液が肺に逆流してしまうと肺高血圧症や肺水腫を引き起こし、中には死に至るケースもあります。

僧帽弁閉鎖不全症は、初期には症状がないことが多いものの、進行すると咳き込むようになり、やがて一日中咳が続くようになります。治療はお薬で症状をコントロールする方法もありますが、根治を望むのであれば機能不全となった弁を人工弁に置き換える手術が必要です。

僧帽弁閉鎖不全症であるかどうかは「聴診」で判断できることがほとんどですから、愛犬に気になる様子がみられたら早めの受診をおすすめします。特にキャバリアなどは僧帽弁閉鎖不全症にかかりやすい犬種とされていますので、8歳を目安に定期的なチェックを心がけていただくとよいでしょう。

五十嵐 眞一 院長
三崎動物愛護病院
五十嵐 眞一 院長
三浦市/三崎/三崎口駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●フェレット ●鳥
  • 犬の外耳炎

外耳炎のサイン、見逃さないで!

外耳炎とは耳介から外耳道のエリアで炎症が起きている状態です。最も多い原因はアレルギー体質によるもので、半分以上のケースはアレルギーが関与しているといわれています。症状は一般的に耳のかゆみから始まります。耳垢が増えてきたり、脂っこい耳垢や茶色い汚れとして目立ったり、微生物の感染が起こって悪化してくると耳だれと悪臭がしますので、その時になって気づかれる飼い主さんもいます。しかしさらに前の段階で、よく搔くようになった、頭をぐるぐる振る、床に擦りつけているといったサインが見えた時点で相談する方が早く治ります。治療法は進行度によりますが、汚れや耳だれが出ている場合は膿や汚れを拭いたり洗浄したりし、飲み薬や塗り薬で改善していきます。
 原因はアレルギー以外に複合的な場合もあります。プールに入る機会が多かったり、耳に水分が加わるような生活をしていたりすると雑菌が増えやすいため、悪化のリスクが高くなります。予防法はお家でシャンプーした後はきちんと乾かすことなど基本的なお手入れです。その他、飼い主さんがワンちゃんの耳が健康な状態がどういうものかしっかり認識しておくことです。もし子犬の頃から飼っているのであれば、以前と違うところはないか、赤くなっていないかどうか。最初の頃は赤くもなくただむず痒いこともあるので発見しづらいかもしれませんが、何だかいつもと違うな、と感じたら早めに相談していただけるといいですね。

笠井 智子 院長
むに動物病院
笠井 智子 院長
板橋区/大山東町/板橋区役所前駅
●犬 ●猫
  • 犬の常同障害

総合的な観点から症状を鑑別していくことが大切

犬の常同障害のひとつとして手足を舐めたりかじったり、尻尾を追いかけ回したりといった行動を繰り返すことがあります。行動学的に言えば、何かしらのストレスによって異常行動が起こるという見方や、皮膚に何らかの病変が起こっているために起こる、という見方もある一方で、神経学的な感覚異常によって起こるケースも少なくありません。例えば、前足を氣にする場合、実際は首を痛めていて、神経の異常が前足の感覚異常につながっているケースもあります。また、柴犬に多いのですが、巻いている尻尾を振りますよね。それが尾骨を痛め、結果、尾を追っかけて回る、という行動につながるケースがあります。同じ行動を繰り返すという行為が、果たして心理的なものによるのか、身体的なものなのか、はたまた環境的な要因によるものか、総合的に観察し、診断につなげていくことが重要です。多方面から原因をとらえ、その上で改善しなければ、安定した状態に落ち着くことは難しいでしょう。

志田 蒔宣 獣医師 & 志田 有美佳 獣医師
都岡動物病院
志田 蒔宣 獣医師 & 志田 有美佳 獣医師
横浜市旭区/都岡町/鶴ケ峰駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●フェレット ●ハムスター ●鳥
  • 犬・猫の異物誤飲

死に繋がる恐れのあり!迅速な対応がカギとなる異物の誤飲

動物達が過ごす家の中には、誤飲してしまう可能性のあるものが沢山あります。これまで 私が経験したものは、梅干しの種・ボタン・ファスナー・マスク・ラグマットの端っこ・ 紐・糸・縫い針などです。誤飲したものは、時間が経つと胃から腸に流れてしまいます。そうなる前に処置をすることが大切です。対処が遅くなると最悪の場合死んでしまうこと もあるので気をつけてください。
誤飲した場合は”吐く”という症状が現れることがあります。胃から十二指腸への道が狭く なっているので、そこで詰まると、食べ物はもちろん、水を飲んだだけでも吐きます。ひ どい子だと1日何十回も吐くことがあります。内的疾患が原因の場合もありますが、誤飲 の可能性もありますので注意してください。ただ、誤飲してすぐ様子がおかしいことに気 づければ良いのですが、すぐにリアクションしてくれない場合もあります。もし誤飲の可 能性が考えられるなら、様子を見るということはせず、夜中でもすぐに病院を受診してください。時間にすると4、5時間が処置が出来る限界かなと思います。処置としては飲み薬を飲ませて吐かせたり、内視鏡手術をすることもあります。吐かせる処置を聞くことが多 いかと思いますが、釣り針や縫い針など、鋭利なものを飲み込んだもの吐かせることは危 険なものは内視鏡手術を行います。
また、飲み込むものが”食べ物”だからといって油断してはいけません。過去にはリンゴの 塊が食道に詰まって来院した子もいました。また、歯磨き用のガムも、ある程度かじって 小さくなるとそのまま飲み込んでしまうことがあります。小さくなってきたら捨てること をお勧めします。私は診察のたびに飼い主さんにお伝えするほど、誤飲には危機感を覚え ています。誤飲をして痛い思いをするのは動物たちです。飼い主さんしか動物たちを守ることが出来ないという事をどうか忘れないでください。

瀨⾕ 陽亮 院⻑
ペテモ動物病院 イオンモール川口
瀨⾕ 陽亮 院⻑
川口市/安行領根岸/鳩ヶ谷駅
●犬 ●猫
  • 犬・猫の椎間板ヘルニア

後ろ足の動きがおかしいと感じた場合は一度すぐに受診を

椎間板ヘルニアは脊骨の骨と骨の間にある椎間板が突出し、脊髄を圧迫して神経麻痺を起こしてしまう病気です。よく発生する部位は腰と首で、腰で発生した場合は後ろ足のふらつきから完全麻痺(立てなくなってしまう)、首の場合は強い痛みの症状から前足、後ろ足両方の機能障害などの症状が起こります。飼い主さんが抱き上げた際にキャンと泣く、飼い主の手からは餌を食べるのに床に置いた餌は食べない、などが挙げられます。犬が頭を下げて餌を食べられなくなったら、首に痛みがある可能性があるということです。椎間板ヘルニアは大きく分けてⅠ型とⅡ型というものに分かれます。Ⅰ型では犬種の特異性があり、よくダックスフンドがヘルニアになるというのはこちらのタイプで、そのほかトイプードルやフレンチブルドックなどを軟骨異栄養性犬種と呼んでいます。椎間板は正常では線維輪というゴムの輪のようなところにゼリー状の髄核というものが入っており、これが背骨のクッションのような働きをしています。軟骨異栄養犬種では若いうちから髄核の水分が抜けて石のようになり、線維輪が破れて石のようになった髄核が脊髄にぶつかる状態で、急に発症します。なので、昨日まで元気に歩いていた子がいきなり歩けなくなってしまうこともあります。2型の場合は、椎間板の線維輪が不安定性や椎間板が損傷したことにより肥厚し、慢性的にじわじわと脊髄を圧迫していく状態です。症状もじわじわと進行していき、こちらは高齢の犬に多いです。ヘルニアのタイプによって対処法も変わってきますし、急に悪化することもあります。足の動きがおかしい、どこか触るとキャンとなくなどの症状がみられましたら、一度すぐ病院で診てもらうことをお勧めします。

灰井 康佑 院長
とがさき動物病院
灰井 康佑 院長
三郷市/戸ケ崎/三郷中央駅
●犬 ●猫
  • 犬猫の歯周病

歯周病になる大きな要因は“歯質”。気になることがあれば早めの受診を

まずお伝えしたいのは、犬や猫が歯のトラブルに見舞われても決して飼い主さんの責任ではないということです。私たち人間がきちんと歯磨きしていながらも歯医者さんのお世話になるように、動物たちが歯周病になるかどうかはその子の“歯の質”にかかっていると言えるからです。
人間と同じように、動物たちにも歯周病になりやすい子/なりにくい子がいます。2歳くらいでも歯石が付いてしまう子がいれば、6歳頃になって初めて治療を受ける子もいるなど、歯周病になる年齢はさまざまです。お口の中はよく見えませんから、予防注射や健康診断の際に偶然見つかることも少なくありません。
飼い主さんの中には、ペットの口臭の変化に気づいて受診なさる方もいらっしゃいますが、症状がだいぶ進んでいても明らかな症状を示さないこともあるため、気付きにくい病気です。歯周病の治療としては、歯石除去や抜歯が考えられますが、麻酔をして行われることが一般的です。まずは定期的な検診をお勧めします。

新井 曉 院長
新井動物病院
新井 曉 院長
横浜市青葉区/あざみ野/江田駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●鳥 ●フェレット ●その他
  • 犬の肥満細胞腫

犬猫の皮膚の腫瘍『肥満細胞腫』とは?

「肥満細胞腫」とは皮膚にできる腫瘍で、転移することもあります。病名から肥満に関係すると思う方もいるかもしれませんが肥満や生活環境などは関係なく、肥満細胞というヒスタミンを出す細胞によって、どんなワンちゃんでもネコちゃんでもかかる可能性があります。症状の幅が広く、症状がないこともあれば、赤みがあったり酷ければ吐き気がでたりすることもあります。小さい状態で見つかることもあれば、小さくても悪性度の高いケースもあり、治療は早期の摘出手術が非常に重要です。良性腫瘍と悪性腫瘍と両方あり、この手術は再発を防ぐために腫瘍を大きく切り取る必要があります。肥満細胞腫は病院へ来なければわからないものですが、ご家族が動物たちと日々触れ合うことで違和感に気づきます。特に最初はとても小さくプツッとした程度であり、元気なんだけれどちょっと皮膚が赤くて変だなというくらいのもので、その時点で気づいて手術をすれば腫瘍を取り切れることが多いのです。また顔や陰部など悪い場所にできることもありますが、小さいうちに気づければ何とかなることもあります。やはり早期発見のためにも、日頃からワンちゃんネコちゃんとのコミュニケーションは非常に大切です。このようなことは肥満細胞腫に限らず皮膚疾患のトラブルでも飼い主さんがどのくらい触れあって、いかに早く異変に気づけるかどうかなので、腫瘍が小さいうちにご家族の方が早く気づいて病院に来ることが大切です。

堀 雄一郎 院長
ハダ動物病院
堀 雄一郎 院長
春日部市/備後西/一ノ割駅
●犬 ●猫
  • 犬の緑内障

片方の目が緑内障になると、もう片方の目もなりやすい

緑内障は「眼圧が上がること」によって視覚に障害をきたす病気です。遺伝的にも緑内障になりやすい犬種もいて、中でも柴犬はかかりやすい種類です。目に強い炎症が起こってしまい、眼圧が上昇するような目の病気があり他の疾患と付随して緑内障を続発させたり、原発性(遺伝的な素因で起る)で起ったりもします。また、白内障から強い炎症を起こすことで続発させることもあります。

緑内障になると「目の充血」「目をひどく痛がる」「目が大きく見える」といった症状が出ます。症状が出ている時点で、視力の異常が起きている可能性もあるため症状に気が付いたらすぐに動物病院へ受診してください。

治療法は兎に角、眼圧を下げるようにします。眼圧が高いと「失明」するので、なるべく早いうちに眼圧を下げます。眼圧を下げる方法は「目薬」であったり点滴などがありますが、やはり「手術」をしないと進行する病気です。なるべく早めに診断を告げて、眼圧を下げる治療を行っていきながら、眼科の専門医を紹介するという流れになります。

片方の目が緑内障になると、もう片方の目もなりやすいため、もう片方の目には「点眼薬」をつけて、予め眼圧を下げるように予防していきます。目の異変に気づいたらすぐに病院へ行き、早めの処置が大切です。

小泉 秀彦 院長
こいずみ動物病院 川口
小泉 秀彦 院長
川口市/芝中田/蕨駅
●犬 ●猫
  • 犬の膿皮症

細菌感染で起こる犬の膿皮症は、皮膚の状態を適切に保つことで予防を

犬の膿皮症は、皮膚に赤や白色のブツブツができ、皮膚のかさぶたが付着している状態であり、夏場の犬に多くみられる症状です。黄色ブドウ球菌などによる細菌感染症の一つとして、症状の出現にはさまざまな背景が考えられます。特に、夏の高温多湿な環境で、細菌が繁殖しやすかったり、アトピーやアレルギーなどの基礎疾患を持っていたりといったことが原因です。また、フレンチブルドッグなどの犬種による特異的な要因もあります。
膿皮症になった犬は、日常生活において皮膚を痒がる仕草や、赤くなったりかさぶたが多く出ていたりといった症状が多くみられるでしょう。そのような様子があれば、まずは皮膚の細菌検査を行い、細菌の有無を確認します。細菌の繁殖がみられた場合は、適した抗生剤を処方します。ご家庭でできることとして、定期的なシャンプーの実施と消毒薬の塗布などの外用治療を組み合わせていきます。
まずは、膿皮症を予防するために、定期的なシャンプーと保湿を行い、皮膚のコンディションを保ってあげましょう。アトピーやアレルギーを持っている場合は、根本的な治療をしっかりと行い、膿皮症になることを防ぐことが大切です。

徳永 葵 主任
光が丘動物病院
徳永 葵 主任
練馬区/旭町/光が丘駅
●犬 ●猫 ●ウサギ ●ハムスター ●鳥 ●フェレット
  • 猫の消化器型リンパ腫

『病型』まで診られる病院へ連れていくことが重要

リンパ腫は全身に分布するリンパ球という免疫を担う細胞が腫瘍化してしまう病気です。リンパ腫の場合、悪い部位を切除すれば治る病気ではなく、腫瘍細胞がすぐに全身に拡がってしまう病気です。

症状としては、元気がない、食欲がない、便がゆるい、吐く回数が多くなった、だるそうにしているなど様々あります。腫瘍細胞が全身に拡がるため、貧血、血小板減少、肝臓障害、腎臓障害など様々な併発症を引き起こし、整腸剤や抗菌薬など処方されても根本的治療となりません。

実は「リンパ腫」とは大まかな病名であり、細かな病型が多数存在します。その病型ごとに治療法、注意点、予後などが異なります。リンパ腫の病型を含めて詳細に診断するためには、知識、経験、技術が必要で、特に消化器型リンパ腫では開腹手術しなくても診断できることがほとんどです。手術してしまうことで動物患者様に負担がかかり、消化管に穴が開いたり、腹膜炎を起こしたり、肝臓や膵臓が障害されたりと、死に至ってしまうことがあります。

治療は抗腫瘍薬療法が中心になります。リンパ腫には様々な病型があり、患者様の病態とリンパ腫の病型に応じた治療が必要です。個々の状態に合わせて、オーダーメイドの治療を考えることがQOLを大切にするために重要です。

詳細に病型を診断し、患者様に合った適切な治療ができる医療であれば、多くは寛解が期待できます。しかし、病型や状態に合った治療ではない場合、寛解せずに早期に亡くなってしまいます。したがって『詳細な病型が診断可能であり、患者様の病態に応じた治療ができる獣医師』を受診することが救命に重要となります。

藤野 泰人 院長
西新井大師動物病院
藤野 泰人 院長
足立区/西新井/大師前駅
●犬 ●猫
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