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  • 慢性腎臓病

腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標

腎臓は腰背部に位置するソラマメのような形をした150g程度の臓器で、左右に1つずつあります。腎臓は毎日血液をろ過して体の中の不要な水分や老廃物を尿として体の外へ排出すると同時に、血圧の調整、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルバランスの維持、酸性とアルカリ性のバランスの調整を行い、赤血球を作るホルモンの分泌、健康な骨のために重要なビタミンDの活性化を行うなど多くの役割をしています。私たちの健康において重大な役割を担っており、まさに‘肝腎かなめ’の臓器です。

慢性腎臓病(CKD)は、何らかの原因によって腎臓の機能が低下する病気です。慢性腎臓病という名前は聞き慣れないかもしれませんが、20歳以上の8人に1人いると考えられており、新たな国民病といわれることもあります。慢性腎臓病は、重症度によって症状の出かたが異なります。軽症の場合には、無症状のことがほとんどです。しかし、腎機能の低下が進むと、むくみ、夜間尿(夜間に何度もトイレに行きたくなる症状)、倦怠感、食欲の低下、吐き気、手足のしびれなどの症状が出ます。さらに進むと肺に水が溜まり、息苦しさが出てきます。慢性腎不全を治癒させる手段は、現時点ではありません。しかし腎臓の機能がある程度保たれていれば症状もなく暮らしていくことができますので、その後の腎機能低下の進行を抑え、現在の腎臓の機能をなるべく維持し長持ちさせることが目標となります。
病期が進行し腎臓の機能がほとんどなくなる(末期腎不全)と、自分自身の力で尿を作ること、老廃物の排泄、ミネラルなどのバランスをとることができなくなるので、血液透析や腹膜透析、腎移植などの腎代替療法が必要になります。腎代替療法として、わが国では血液透析を受けている患者が多く、2022年末で約35万人と毎年増加している状態です。そして日本の血液透析は、透析機器の開発技術と診断・治療技術の進歩により様々な合併症が克服されつつあり、欧米に比べ生命予後も良好で世界トップクラスと言われておりますが、社会保障制度が充実している点も大きな特徴です。本来、透析治療にかかる医療費は、外来血液透析でおよそ月40万円、腹膜透析でおよそ月30〜50万円です。このような高額の医療費も、さまざまな公的助成制度を利用することによって、多くの患者さんの負担はわずかとなります(月数千円程度以内が多い)。日本の血液透析は、治療環境も整った最も治療経験豊富な治療方法です。血液透析が、皆様の命と暮らしを守るための一助となることを願っております。

西原 正博 院長
横浜南クリニック
西原 正博 院長
横浜市港南区/港南台/港南台駅
●人工透析内科
  • 潰瘍性大腸炎

根治的な治療法はないが、コントロールすることは十分に可能

潰瘍性大腸炎とクローン病は発生部位や症状に差異はありますが、共通する症状として腹痛症状が挙げられ、下痢などの便通異常、さらに血便などが見られます。特徴的なのは慢性的な経過が見られることで、病歴から疾患の有無を疑うことも重要です。
寛解期と言いますが、この疾患を持つ方の9割以上が軽症から中等症の方々であり、お薬を有効に用いることで一般の方とほとんど変わらない生活を送ることが可能です。その一方、排便の回数が増えてくると日常生活を送ることがままならなくなります。排便の増加によって睡眠も満足にとることができなくなりますし、食事によって憎悪する特徴があり、食事もなかなか摂ることができず、徐々に衰弱していきます。
原因を含め、疾患の全貌が明らかになっていないゆえに厚生労働省の定める指定難病となっているわけであり、未だ根治的な治療法はありません。しかし、患者数が非常に多いこともあり、毎年有効なお薬が出てきています。その意味では、これから光が見えてくる分野とも言えます。

原 雅樹 院長
たまプラーザはら内科・消化器クリニック
原 雅樹 院長
横浜市青葉区/新石川/たまプラーザ駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科
  • 胃がん

なぜ『胃がん』は早期発見が重要なのか?

胃がんの原因の99%は、ピロリ菌の発生が関与しています。ピロリ菌は3歳くらいの子ども時代に感染しています。昔は井戸水からきているといわれていましたが、現在は親からの経口で感染しているのではないかといわれているんです。

尿素を分解する酵素をつくり、アンモニアが胃酸を中和して、ピロリ菌は自分が住みやすい環境をつくります。ピロリ菌と胃壁の炎症がずっと戦っているうちに、粘膜が徐々に萎縮して炎症を起こし、胃潰瘍や胃がんの発生になります。

2013年に厚生省は、「慢性胃炎があってピロリ菌があれば、保険診療で除菌治療をしていい」と認めました。検診をするとピロリ菌がいるのがわかります。40代50代になると慢性胃炎があり、ピロリ菌がいるマークがいくつかあるんです。一度の除菌治療では、一回あたり抗生剤2種類と胃薬、朝夕1週間飲んで、93%以上成功するんですよ。しかしこれらの病状を自覚するのは不可能なので、定期的に胃カメラで検診することが大切になります。

保険診療で除菌するには、『胃カメラを行った上で慢性胃炎という診断』が必要です。もし、ピロリ菌がいないことがわかっているのであれば、毎年検診する必要はありません。一回も検診を受けたことがない場合は、ピロリ菌がいるかいないかで大違いなので、検診を受けて欲しいですね。

里村  仁志  院長
里村クリニック
里村 仁志 院長
さいたま市南区/大谷口/東浦和駅
●内科 ●外科 ●胃腸内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●小児科 ●訪問診療
  • 内痔核[いぼ痔]

内痔核の原因は排便時のいきみ。便秘・下痢をしないよう健康的な生活習慣を

肛門の内側には静脈叢(じょうみゃくそう)という大量の毛細血管が張り巡らされており、肛門をぴったり閉じるためのクッションのような役割を果たしています。排便時に強く・長時間いきむと肛門周辺に負担がかかり、静脈叢の血流が悪くなって内痔核(いぼ痔)が生じます。内痔核が発生する静脈叢には痛覚がないため、初期には出血がみられても痛みを感じることはほとんどありません。ただし進行して内痔核が脱出すると痛みを感じるようになります。

内痔核は[I度]肛門から脱出していない(排便時に出血がみられる)、[II度]排便時に内痔核が脱出するが自然と戻る、[III度]排便時に内痔核が脱出して手で戻さないと戻らない、[IV度]排便に関係なく内痔核が脱出したままの4つのタイプに分類され、重症度によって治療法が異なります。[I度]と[II度]は外用薬やフェノールアーモンドオイル(PAO)と呼ばれる効果のマイルドな注射治療(痔核硬化療法)が適応となります。[III度]の場合はジオン注射による治療が適応となり、[IV度]については切除手術が行われることが一般的です。

内痔核は便秘や下痢で長時間トイレに座り、肛門に負担がかかることによって生じます。そのため排便は3分を目安にし、長時間にわって強くいきむことは避けましょう。便が硬くならないように十分な水分摂取を心がけ、必要に応じて医療機関で便をやわらかくする薬を処方してもらうのもおすすめです。

星 加奈子 院長
横浜センター北ほしクリニック 内視鏡内科・肛門外科
星 加奈子 院長
横浜市都筑区/中川中央/センター北駅
●消化器内科 ●内視鏡内科 ●肛門内科 ●肛門外科
  • 前立腺肥大症

おしっこの不調を感じたら、早めに医療機関に相談を

前立腺は膀胱の下に位置し、精液を作るなどの様々な役割を持つ臓器ですが、様々な要因で年齢を経るに従い、大きくなってくることがあります。問題なのは、前立腺はおしっこが通る道でもあり、前立腺が大きくなることで、出口を塞いでしまい、結果、おしっこが出づらくなったり、近くなったり、様々な排尿のトラブルを生じさせることです。年齢を経てこうした傾向が出やすいのは確かですが、現在では薬物療法や外科的治療など、適切な処置を行うことで劇的に改善することが期待できます。

元来、膀胱は伸縮自在なやわらかな臓器です。ところが、おしっこが出づらい状況が続いてしまうと、膀胱の圧力が高まった状態が続くことで、膀胱が硬くなってしまうことがあります。硬くなってしまった膀胱は、元に戻ることはありません。つまり、すでに硬くなってしまった状態で手術等を受けたとしても、思うように改善しないケースがあるのです。ですから、おしっこが近いといった症状を自覚されたら、早めに医療機関を受診して相談されると良いでしょう。

長坂 直樹 院長
いけふくろう腎・泌尿器科クリニック
長坂 直樹 院長
豊島区/西池袋/池袋駅
●泌尿器科
  • 眼精疲労

「20-20-20」ルール

目の芯が疲れた感じがする。眼精疲労の代表的な症状ですが、その要因はいくつかに分かれます。まず1つが、筋肉の使いすぎです。人の目の中の筋肉は、遠くを見る時はリラックスしているのですが、近くを見る時は筋肉を使ってピントを合わせるということをしなくてはなりません。一説には、人の目の筋肉の構造は、太古の昔から変わっていないと言われています。その昔は遠くの獲物を見ることが主で、近くを見るのはご飯を食べたり、子どもの世話をする時くらいだったでしょう。それなら何も問題はなかったのでしょうが、現在は仕事も連絡も何もかもコンピューターを見て行うようになっていますし、空き時間もスマホを見たりと、目の筋肉が極度に使われている状態です。筋肉は使えば使うほど疲労物質が溜まっていきますから、足がつってしまうように、目も疲れてしまうわけです。
眼精疲労の要因のもう1つが、まばたきです。遠くを見る時、人間は1分間に14、5回まばたきをすると言われています。それが見ることに集中してしまうと、例えば読書だと4、5回になり、携帯ゲームをしている子どもは3分間に1回もまばたきをしなかったという報告もあります。まばたきが減れば、水分が蒸発しやすくなり、乾燥してしまいますから、これも疲れ目の原因となります。あとは、「光」ですね。テレビでもスマホでも画面が光って見えるわけですが、その光の刺激が負荷となっているとも言われています。

眼精疲労の症状に対し、筋肉の緊張を抑える目薬などが用いられることになりますが、そもそもをいえば、自分の行動に対しての結果なわけですので、逆に言えばコントロールが可能ということになります。「20-20-20ルール」というアメリカで提唱された概念があります。20分間に20秒だけ、20フィート先(6メートル)を見ることで目を休ませることを目的としたものです。遠くを見ることによって、筋肉の弛緩を促すわけですね。もちろん、遠くを見ようにも状況的に見れない場合はあります。その場合は、20秒間、目を閉じて目を休ませることでも一定の効果が期待できます。

猪俣 公一 院長
中野眼科
猪俣 公一 院長
中野区/中野/中野駅
●眼科 ●小児眼科
  • 適応障害

頑張りすぎないことが肝心。「何か違う」と感じたら、チェックを兼ねて気軽にクリニックに

新しい環境や対人関係に変化があった際など、それに馴染もうとして頑張りすぎた結果、眠れなくなったり、朝起きれなくなったり、気分が落ち込んでしまうのがこの疾患の特徴です。改善の方法としては、まずすべての基本は睡眠ですので、必要な時はお薬の力も借りながら十分な睡眠をとれるようにします。並行して原因となる環境調整などを行うことで、こじらせてうつ病になるのを防ぐことが大切です。
適応障害とまではいかないまでも、「過剰適応」という言葉もあります。頑張り屋さんが周囲の空気を読み、周りに合わせすぎて無理をしてしまうことを意味します。これは多くの方が経験したことがあると思います。また、発達障害の方は適応するのにたくさんののエネルギーを費やすことが珍しくありませんので、環境が変わった際にはより自分をいたわって過ごしてください。
ご自身で何かおかしいと思ったら、早めに専門のクリニックに相談されることをお勧めします。予防や意識で済む段階でしたらそれに越したことはありませんので、今後どういう症状に気をつけるべきかをアドバイスを受けていただくことで、次に受診したほうがいいタイミングを知ることができます。

位田 幸子 院長
上町さくらこころのクリニック
位田 幸子 院長
世田谷区/世田谷/上町駅
●精神科 ●心療内科
  • 睡眠時無呼吸症候群

未来の病気を予防するため、積極的な受診を心がけてほしい

睡眠時無呼吸症候群はやっかいで怖いことに、多くの場合で症状を自覚することはありません。ご家族から就寝中のいびきや無呼吸を指摘された、が受診のきっかけトップ2です。自覚症状では、しっかり寝たはずなのに、日中にひどい眠気に襲われたり、朝から頭痛がする、だるいといった症状、就寝中に妙にトイレが多い、寝汗をかく、窒息感で目が覚めるといった症状は睡眠時無呼吸症候群が疑われます。

睡眠時無呼吸症候群は1泊2日の検査入院によって診断をつけ、重症度に合わせた治療が行われることが一般的です。治療には大きく2つ、就寝時にマスクをつけて空気を送り込むことで気道を確保するCPAP療法、舌が気道を塞がないようにマウスピースを装着する方法があります。

睡眠時無呼吸症候群があると睡眠の質が低下し、車の運転時などに大きな事故を起こしかねません。また睡眠時無呼吸症候群は動脈硬化が進行させ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを3倍~4倍に高めることも分かっていますから、未来の病気を予防するためにも早期の診断と治療介入が大事です。

網代 洋一 院長
にいじゅく組合診療所
網代 洋一 院長
葛飾区/新宿/亀有駅
●内科 ●循環器内科 ●健診・検診 ●訪問診療
  • 帯状疱疹

薬の服用が基本。定期的なワクチン接種での予防が効果的

帯状疱疹とは赤い斑点や水ぶくれが集まり帯状に現れる皮膚の病気です。原因は幼少期にかかる水疱瘡のウイルスです。体内に潜伏していた水疱瘡のウイルスが、例えば日焼けや癌の化学療法、疲労など、何かしらの理由で免疫力が低下し、抑えきれなくなると出てきます。元々人の体内にいたものが人の隙をついて出てくると考えるとわかりやすいです。症状は、最初はチクチク、ひりひりした感覚があり、1週間ほど経過するとその部位に湿疹や水ぶくれが出ます。かゆいという方もいますが、痛みを伴うことが多いです。さらに時間が経過するとかさぶたがついて元の皮膚へと戻っていきます。

帯状疱疹の治療は薬物療法が効果的で、水疱瘡のウイルスに有効な薬の服用で快方に向かいます。薬なしでも治せますが、その場合は神経痛がひどく出ることが多いので、診断された時点で薬を服用するのが基本です。予防策としては帯状疱疹のワクチン接種が有効です。接種すると何年かは抗体が作られ罹患しにくくなる、罹患しても重症化しにくくなるので、定期的なワクチン接種で予防されることをお勧めしています。

白石 英馨 院長
駒沢自由通り皮膚科
白石 英馨 院長
世田谷区/駒沢/駒沢大学駅
●皮膚科 ●小児皮膚科 ●美容皮膚科
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