機能性と器質性、タイプによって異なる月経困難症治療
月経困難症とは月経に伴ってさまざまな症状が現れる状態をいい、月経のある女性の約8割に何らかの症状がみられるといわれます。生まれ持った性質ともいえる機能性月経困難症、何らかの病気に起因した器質性月経困難症に分けられ、どちらのタイプかによって治療法が異なります。
ほかに病気が見当たらない機能性月経困難症については、低用量ピルによる治療をイメージする方も少なくないでしょう。しかし低用量ピルの使用は深部静脈血栓症のリスクを高めるとの報告があることから、漢方薬による治療が選択されることもあります。また規則正しい生活を心がけ、適度にストレスを発散することでも症状の改善が目指せます。
一方、子宮筋腫や子宮腺筋症などが原因で起こる器質性月経困難症は、血液検査や画像検査で原因を正しく特定したうえで適切な治療を行うことが大切です。放っておくと子宮内膜症になるリスクが高まりますので、将来的な妊娠を望むのであれば積極的な受診がすすめられます。
- うらやす産婦人科
- 野島 美知夫 院長
- 浦安市/北栄/浦安駅
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