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  • 脂質異常症(高脂血症)

心血管疾患を防ぐためにコレステロールを正常に保ち続けることが大切

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が高いまま推移していくと動脈硬化が進み、大きな疾患へとつながっていきます。症状がないからと様子を見ていたために心筋梗塞などを発症し搬送されてくる患者さんをたくさん見てきました。糖尿病も高血圧も初期には同じく無症状ですが、それらと比べても脂質異常症は患者さんも医療者側も危機感が薄いように感じますし、それは大きな問題と言えるでしょう。どの患者さんもカテーテル治療後にベッド上で後悔されていた事をよく覚えています。
様々な臨床試験の結果から、心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患によって亡くなるのを防ぐには、LDLを可能な限り低下させた方が良い、という見解が出ています。また狭心症や心筋梗塞、脳梗塞を発症した方は、ほぼすべての方にコレステロールを低下させるお薬が処方されています。それによって心疾患の再発が防がれ、死亡率が減少するという結果も出ています。この一点を持ってしても、コレステロールの数値を正常にするかがいかに大事かということがわかりますし、無症状のうちからしっかりケアをするということを皆さんに知っていただきたいと思います。

髙橋 剛士 院長
わらび内科・循環器内科クリニック
髙橋 剛士 院長
蕨市/塚越/西川口駅
●内科 ●循環器内科 ●糖尿病内科
  • アルコール依存症

『アルコール依存症』かどうかの判断基準とは?

アルコール依存症の原因は、アルコール過剰摂取によるものと一般的には考えられております。医学的には概ね間違ってはおりません。大量の酒をあおって大暴れするといったイメージがあり、日本の文化として「酒は呑んでも呑まれるな」という言葉もあります。しかし、アルコール依存症とは薬物依存という恐ろしい病気であり、専門的には診断基準が存在し「酒を飲んで暴れるから」「大酒が止められないから」といった主観的に診断していいものではありません。私は外来で簡易的に線を引く基準として、「今止めなければいけないのに止められない」なら依存症の可能性が高いとしてきました。例えば検診で数値がレッドゾーンで禁酒を指示されたのに飲むのが止められず病院に行かなくなるとか、飲酒運転が止められないとか、飲むと普段しないおかしなこと(不法侵入や痴漢など)をしてしまう――飲酒を止めないとそれらのことが止められないなら飲んではいけないのに飲んでしまう、というのは依存症とすれば説明がついてしまうのです。心当たりのある方は、重大な事故を起こす前に治療の検討をお勧めします。

大坂 祥一 院長
みんなのあげおクリニック
大坂 祥一 院長
上尾市/愛宕/上尾駅
●内科 ●外科 ●訪問診療
  • RSウイルス感染症

大切な赤ちゃんを守るため、妊娠中にワクチン接種を

RSウイルス感染症とは、RSウイルスに感染することで呼吸器のさまざまな症状が現れる病気です。大人が罹患すると鼻かぜ程度で済む場合が多いのに対し、1歳未満の赤ちゃんが感染すると、肺の近くにある細気管支に炎症を引き起こし(細気管支炎)、人工呼吸器が必要になるほど重症化することもあるため注意が必要です。

RSウイルス感染症は、気管支喘息などの持病があると重症化しやすいと言われますが、発熱がない場合でも大量の鼻水や痰が生じ、咳込んでいるうちに吐いてしまうケースもあります。これらの症状は発症後3~5日がピークだとされ、1週間程度で治まっていくことが一般的です。RSウイルスに作用する治療薬は現時点では存在しないため、治療法は症状をやわらげることを目的とした対症療法のみとなります。

最近は、赤ちゃんをRSウイルスから守るための妊婦さん向けのワクチンが開発されています。妊娠中にRSウイルスワクチンを接種することで、生後6か月頃まで効果が持続するとされていますから、ぜひワクチン接種を検討していただければと思います。

髙橋 英里佳 院長
あかちゃんからのこどもクリニック 宮前平
髙橋 英里佳 院長
川崎市宮前区/馬絹/宮前平駅
●小児科 ●新生児内科
  • アルツハイマー型認知症

気づいた時点での生活習慣のケアなどが重要に

現在の日本は言うまでもなく、超高齢化社会でありアルツハイマー病型認知症の患者は増え続けています。症状として、「今朝の食事の内容」や「本日の予定」などを忘れてしまう、記憶障害が初期の症状として現れます。より進行すると、「歯磨きの仕方がわからなくなる」「服の着方がわからなくなる」といった、遂行機能障害などもみられます。さらに、怒りっぽくなる、意欲がなくなる、不安感が増してそわそわと落ち着かなくなる、大声、徘徊といった感情面や行動の変化も現れます。特にこのような症状はまわりの家族の方も苦労されると思います。認知症は進行性の疾患ですので残念ながら、認知機能低下を改善させる方法はなく、気付いた時点での生活習慣のケアなどが重要になってきます。規則正しい食事、睡眠、運動はさることながら、趣味を楽しんだり、まわりの人とのコミュニケーションを取ったりすることが、本人の充実感を増させ、認知症の進行を予防できます。必要に応じて、認知機能低下を抑える薬もございますので、まずは病院を受診し、血液検査や画像検査などの検査を受けた上でご相談いただきたいと思います。

田中 有咲 院長
Ariメンタルクリニック
田中 有咲 院長
大田区/蒲田/蒲田駅
●心療内科 ●精神科
  • 心臓弁膜症

早期に診断し、心臓が悪くなる前に適切なタイミングで最適な治療を行うことが大切

弁膜症は心臓の4つの部屋の出入り口にある一方向弁(僧帽弁・三尖弁・大動脈弁・肺動脈弁)に不具合が起きる病気です。弁が開きにくいと狭窄、うまく閉まらないと逆流し、いずれも心臓に負担をかけるため悪化すると心不全となります。
生まれつき、弁の変性・経年劣化、細菌感染などが原因となります。症状は弁によって異なりますが、動くと息苦しい、胸が痛い、体がむくむなどです。しかしかなり重症にならないと症状が出てこないことが多く、気づいた時には心臓の機能が悪化していて良い治療ができないことも少なくありません。また、まれに急に弁が壊れる場合があり、その時は症状が強く現れます。
悪くなった弁は薬では治らず、治療はは手術またはカテーテル治療となります。いずれも重症の方が適応です。まず聴診で心雑音を見つけ、心臓超音波検査で詳しい診断を付けます。早期に診断し、心臓のポンプ機能が悪くなる前に適切なタイミングで最適な治療を行うことがもっとも大切です。

町田 大輔 院長
やまと小磯診療所
町田 大輔 院長
大和市/中央/大和駅
●内科 ●循環器内科 ●外科 ●訪問診療 ●健診・検診
  • 慢性甲状腺炎[橋本病]

慢性甲状腺炎(橋本病)は20代~50代の女性に多く、不妊の原因にもなる

慢性甲状腺炎(橋本病)は体の中の自己免疫、甲状腺ホルモンが下がる病気です。原因はあまりなく、生まれつきの体質が影響し、ご家族によっては遺伝的に罹りやすい体質かどうかも関係します。年齢は20代~50代の女性に多い病気で、不妊の原因にもなるため、妊娠を考えている方の中で不妊の背景には、慢性甲状腺炎(橋本病)であることも。

甲状腺は代謝をつかさどるホルモンなので、甲状腺が出なくなることで体の代謝が悪くなり、汗をかかなくなったり、体重が増加したり、コレステロールの数値が悪くなったりします。そのため症状は、脈が遅くなったり、眠気が出たり、体重の増加、足のむくみ、認知症のように頭の回転が悪くなったり、脂質異常症にもなったりします。脂質異常症はよくある病気で、慢性甲状腺炎(橋本病)が隠れていることもあるのです。

治療法は採血してもらい、ホルモン投与、投薬すると改善されます。高齢者の方で急に認知症のような症状が出て意欲がなくなりますが、甲状腺のホルモンを補充すると治ることもあります。甲状腺機能が戻ることはないので、チラーヂン(甲状腺ホルモン剤)を補充して、うまくコントロールしていくことになるでしょう。

予防法はなく、何かに気をつければ罹らないという病気ではありません。ですから、慢性甲状腺炎(橋本病)を疑ってきちんと調べることが非常に大切です。

川名部 新 院長
おばな内科クリニック
川名部 新 院長
川崎市中原区/上新城/武蔵新城駅
●内科 ●糖尿病内科
  • 心房細動

脳伷塞に繋がる恐れ。早期発見が重要な循環器疾患

心房細動とは不整脈の一種で、心臓の一部(左房)が頻回に興奮するようになり、脈の乱れが生じる病気です。70歳台で5%、80歳台で10%の方が発症すると言われています。一般的な症状は、脈が跳ね上がることにより生じる動悸です。もちろん、中には症状が乏しい方もいらっしゃいますが、だからといって治療が不要ということではありません。それは何故かというと、この病気は放置しておくと脳伷塞の原因になるからです。心房細動では、脈が乱れて心臓の収縮が不規則になる事により血液がよどみ、血の塊ができやすくなります。それが頭に流れていくと
脳伷塞を起こすのです。一旦脳伷塞を起こすと後遺症が残ることが多いので、早期の治療が重要です。具体的には、血がサラサラになる薬を飲んでいただいて、血の塊ができるのを防ぎます。そういった意味で、心房細動は心臓の病気の中でも早期発見・早期治療が特に重要なもののひとつです。また、最近ではカテーテルアブレーションという、高周波電流で脈の乱れの原因となっている異常な心筋を焼灼する内科的な手術治療もあり、そうした治療を行っている専門病院に紹介することも可能です。動悸を自覚した場合には心房細動の可能性があるので、早めに医療機関を受診して医師にご相談ください。

島田 健太郎 院長
しまだ内科・循環器クリニック
島田 健太郎 院長
さいたま市桜区/西堀/中浦和駅
●内科 ●循環器内科
  • 適応障害

こころの不調は我慢せず、医療の力を頼ってほしい

一口に「ストレス」といっても体によい影響を与えるものもあれば、悪い影響を与えるものもあります。適応障害の場合は後者が原因になり、過度なストレスが蓄積されてメンタルに不調をきたすようになります。そしてメンタルの不調と周囲の環境が相互に作用することにより、さまざまな症状を引き起こすのです。

適応障害の方にみられる症状としては、動悸・発汗・手のふるえといった自律神経にまつわるもの、気分の落ち込み・無力感・涙がこぼれるなどのうつ症状のほか、不安や恐怖心から人と会うことを避けるようになることも特徴です。また症状が進むと通勤中の電車内などで過呼吸になり(パニック障害)、欠勤・遅刻・早退が増えるなど社会生活が困難になることもあります。

気分が落ち込むなどの自覚症状があれば、心療内科や精神科を受診なさることもあるでしょう。一方で、動悸や手のふるえといった身体的な症状からこころの不調を疑う方はまだまだ少ないのが現状です。しかし、目の前が真っ暗になるようなこころの不調も、適切な治療によって大きく改善するものです。「眠れない」「ドキドキする」といった小さなサインを見逃さず、気になることがあれば遠慮なくご相談いただきたいと思います。

渡邉 功 院長
iこころクリニック日本橋
渡邉 功 院長
中央区/日本橋堀留町/小伝馬町駅
●精神科 ●心療内科 ●訪問診療
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