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  • 骨粗鬆症

骨粗鬆症薬は大きくわけて2種類ある

女性は50歳前後で閉経を迎えます。閉経後に女性ホルモンのバランスを崩し、更年期の症状が出ます。またそれに加え、骨の代謝(骨を作ったり壊したりすること)が低下して骨粗鬆症になります。
 骨粗鬆症の薬は大きくわけて2つあり、1つ目は「骨形成促進剤」(骨をつくる薬)、2つ目は「骨吸収抑制剤」(骨を溶かさない薬)です。たとえば、骨折しているケースや高齢で骨密度が低い方に対しては、骨を溶かさない役割よりも、骨を作る役割の方が重要です。しかし2022年現在、骨をつくる薬に内服薬はないので、注射で投与する必要があります。
骨粗鬆症の薬は数多くありますが、どのような治療をするのか、年齢や骨折頻度などを考慮して整形外科医が判断します。検診をきっかけに骨粗鬆症であることを知るケースが一般的です。そういった場合、骨を強くするために、骨形成促進剤(骨をつくる薬)を1年、ないしは2年続けて使用します。しかし、骨密度が正常な数値となっても、その後、何もしないとまた溶けてしまいます。そのため、骨吸収抑制剤(骨を溶かさない薬)の内服を勧めております。骨粗鬆症の予防法としては、50歳前後で骨密度検査を受けることです。そこで問題がなければ次は55歳、60歳で検査することを推奨します。

島田 秀人 院長
ファミリークリニック新小岩
島田 秀人 院長
葛飾区/西新小岩/新小岩駅
●訪問診療
  • 骨粗鬆症

身長が1~2cm縮む、背が曲がるのは危険な前兆

骨粗しょう症は、加齢とともに脆くなり、骨折しやすくなる病態です。特に女性の場合は閉経後に骨粗しょう症が急速に進行します。初期段階では自覚できる症状はほとんどありませんが、進行してくると背骨にひびが入って痛みを生じることがあります。特になにも症状がないと感じていても、身長が1~2cm縮む、背中が曲がってくるのが前兆ですので、そうした兆候があれば一度は受診されることをお勧めします。一番の診断は骨密度をDEXAという機器で計測することです。治療法は、内服薬の服用のほか、骨折のリスクが高い場合やすでに骨折している方は、副甲状腺ホルモンの注射での治療法などがあります。選択肢は他にもいくつかあり、治療は長く継続していくことになります。骨粗しょう症の予防は、骨密度のピークである20歳ぐらいまでは、過剰なダイエットをしないことです。それ以降は、カルシウムやビタミンD、ビタミンKなどを意識した食事、ウォーキングなどの適度な運動が大切です。1日5分ほどでも日光を浴びることでビタミンDを活性化させることができますので、少しだけでも太陽光を浴びることもお勧めですよ。

乗松 祐佐 院長
のりまつ整形外科・骨粗しょう症クリニック
乗松 祐佐 院長
世田谷区/給田/仙川駅
●整形外科 ●リウマチ科 ●リハビリテーション科
  • 認知症

社会との接点を持ち続けることで症状の進行抑制が期待できる

私たち人間は成長するまでの過程で、話すこと/覚えること/食べること……などの能力を身につけます。認知症はこうしたさまざまな能力の低下が、加齢の速度よりも早く進行する病気です。認知症には日本人にもっとも多いアルツハイマー型認知症のほか、血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症の4つのタイプがあります。

認知症の症状にはもの忘れ(記憶障害)などの中核症状のほかにBPSDと呼ばれる周辺症状があり、怒りっぽくなったり、うつ症状が現れたり、食事ができなくなったりするほか、幻覚が見えるという方もいます。こうしたさまざまな症状によって患者さんご本人の生活維持が難しくなり、ご家族が支えきれない状態になることが大きな問題だと言えるでしょう。

現在まで、認知症は根本的な治療法は確立されていません。そのため患者さんには「治らない」ということをご理解いただいたうえで、一人一人がその人らしい生活を続けられるように、適切な治療や介護サービスを受けていただくことが重要となります。完治を望めない病気ではあるものの、デイサービスや友人との会話などを通して社会との接点を持つことにより、病気の進行を抑えることが期待できます。


任 洋輝  院長
文京根津クリニック
任 洋輝 院長
台東区/池之端/根津駅
●訪問診療 ●内科
  • 大腸ポリープ

死因上位の大腸がんは大腸ポリープから。早期発見と切除でリスク減

大腸ポリープとは大腸の粘膜にイボのように隆起した組織のことです。大腸がんは日本人の死因の上位に挙がるもので、ほとんどの場合で大腸ポリープががんへと発展したことが原因です。大腸ポリープは腫瘍性と非腫瘍性に分けられ、数ミリ程度のものから、大きければ3センチ程度のものまで大きさも様々です。腫瘍性のポリープに良性腫瘍と悪性腫瘍があり、悪性は大腸がんへと発展し得るものです。良性であったとしても多くは線種と呼ばれる腫瘍で、経年により肥大化し悪性に転じることがあります。良性の線種の状態、つまり小さいうちに摘出すればリスクも低く摘出できますよ。手術後の制限も比較的それほど厳しくはありませんし、治りも早く転移など他の心配もありません。便潜血検査で陽性、要精密検査となった場合はできるだけ早く大腸内視鏡を受け、処置をしたほうがいいです。しかし大腸ポリープは出血していなければ便潜血検査でも見つからないことも多く、大腸内視鏡検査で初めてポリープが見つかるという例も少なくはありません。なので40歳を過ぎたら、一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めしています。

西村 大 院長
にしむら内科クリニック
西村 大 院長
さいたま市桜区/西堀/中浦和駅
●内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●小児科
  • 廃用症候群

バランスのよい食事と適度な運動に加えて、心が躍る「生きがい」を見つけてほしい

廃用症候群とは、筋力が衰えるのにしたがって全身の機能が低下した状態のことをいいます。
何らかの病気によって長期にわたり安静状態にあった場合に筋肉量や体の機能が低下して生じるもので、高齢の方に多くみられるのが特徴です。
人間の筋肉量は20歳頃をピークに徐々に低下するとされ、70歳ではピーク時の約半分になるといわれます。筋力が低下するのは当たり前のことと言えますが、放っておくと歩行が困難になって転倒や骨折のリスクが高まったり、嚥下(ものを飲み込むこと)機能が低下して誤嚥性肺炎を起こしたりします。いずれの場合も入院が長引けば寝たきり状態になる恐れがあるため注意が必要です。

廃用症候群は高齢者が「要介護」となる大きな要因となっていますが、今のところ効果的な治療法は確立されていません。そのため何よりも大切になるのは、廃用症候群にならないため予防対策です。毎日の食事でたんぱく質をはじめとした栄養をバランスよく取ること、適度な運動を心がけること、さらに日々の暮らしが楽しくなるような「生きがい」を見つけるといいでしょう。

大城 堅一 院長
ねりま西クリニック
大城 堅一 院長
練馬区/大泉町/大泉学園駅
●整形外科 ●内科 ●皮膚科 ●リハビリテーション科 ●リウマチ科 ●循環器内科 ●呼吸器内科 ●訪問診療
  • 胆石症

重症例は腹腔鏡手術で胆のうを摘出、予防は食生活が鍵

胆石症の原因は様々で、石自体が4種類ほどありますが、最も一般的なのは脂っこいものを多く摂取することによるコレステロール結石です。胆のうの中に溜まる胆汁のコレステロール成分が濃くなり、最初は砂粒みたいなところからだんだん大きくなり、まさに石状になっていく、これが胆石です。石がひとつだけの例もあれば、何十個もできてしまう方もいます。石が小さければ痛みがなく無症状ですが、胆石発作を起こすとひどい痛みが伴うことがあります。空腹時の胆のうは大きい卵くらいの大きさですが、食事をする、特に脂っこいものを食べると十二指腸を通過する際にぎゅっと収縮されます。胆汁が食べ物と一緒に流れて消化を助けるのですが、十二指腸と繋がる細い管の部分に石が詰まり、これが痛みとなります。これに細菌感染が重なると、胆のう炎に発展します。胆石症の治療は、石が小さい場合は経過観察で様子を見ますが、石が大きくなり胆のう炎が懸念される場合は、腹腔鏡手術で胆のうを摘出します。予防としては、脂っこい食事を避けた食生活に気を遣い、生活習慣を整えることが大切です。

児玉 肇 院長
木場内科外科内視鏡クリニック
児玉 肇 院長
江東区/木場/木場駅
●内科 ●消化器内科 ●内視鏡内科 ●胃腸内科 ●外科 ●美容外科
  • 食物アレルギー

食物アレルギーのタイプはさまざま。適切な診断・治療で症状のコントロールを

食物アレルギーとは、特定の食べ物を口にした後で体にさまざまな症状が現れることをいいます。中でも、食べ物を口にして数秒から2時間以内に皮膚の赤みや息苦しさを感じるタイプがもっとも多く、このほか数時間経ってからじんましんが出たり、お腹の症状が現れたりするタイプもあります。また最近は、食事を終えて数時間経ってから下痢や嘔吐がみられる、消化管タイプのアレルギーが乳幼児に増えています。

一般に、卵・牛乳・そば・ナッツなどの食品は、接種後すぐにアレルギー症状が現れるといわれます。また花粉症の方では、果物や野菜などを食べただけで口まわりのかゆみを訴えるケースもあります。このようにアレルギーの診察では患者さんがどのタイプなのかを見極めることがとても大事になります。適切な診断と治療を行うことができれば症状を抑えることができ、アレルギーがある食品の摂取も可能です。急激に現れる症状はもちろんのこと、少しでも疑問や不安がある場合は積極的に医療機関を受診していただきたいと思います。

飯野 晃 院長
青山アレルギークリニック
飯野 晃 院長
港区/南青山/外苑前駅
●アレルギー科 ●小児科
  • 前庭神経炎

激しい症状は数日以内に治まるものの「ふらつき感」が長引くことも

前庭神経炎とは、あるとき突然に激しいめまいが生じる病気です。同じくめまいの症状で知られる「メニエール病」では繰り返し症状が現れるのに対して前庭神経炎は1回だけ、回転性の強いめまいとともに嘔吐などを伴う場合もあります。前庭神経炎の患者さんは自分で歩くことができないため、救急車などで医療機関へ運ばれることが一般的です。激しいめまいの症状は数日のうちに治まることがほとんどですが、三半規管など左右のバランスが崩れているため、長引くふらつき感に悩む患者さんも少なくありません。前庭神経炎を発症する原因は、何らかのウイルスが神経に作用し、炎症を起こすことだと考えられています。そのため急激な症状が現れているとき(急性期)には、抗ウイルス剤や副腎皮質ホルモン剤を使用して症状を抑える治療が行われます。なお、前庭神経炎については明確な予防法が確立されていません。ただしウイルスに起因する病気であることから、日頃から生活習慣を整えて自己免疫を高めておくことで一定の予防効果が期待できるでしょう。

室伏 利久 理事長/院長
二木・深谷耳鼻咽喉科医院
室伏 利久 理事長/院長
江戸川区/東葛西/葛西駅
●耳鼻咽喉科
  • 腰椎圧迫骨折

「いつの間にか骨折」を未然に防ぐため、定期的な骨密度チェックを

骨折は外傷(けが)によって生じるとされ、脊髄損傷により麻痺が残る恐れがあります。また、骨が弱くなっているために小さな力でも簡単に骨が折れてしまうことがあり、これを脆弱性骨折(ぜいじゃくせいこっせつ)といいます。

脆弱性の腰椎圧迫骨折は、骨密度の低下によって骨がもろくなる「骨粗しょう症」が主な原因です。この場合、骨が折れて生じた骨片が神経を圧迫しているにもかかわらず「単なる腰痛だ」と思い込んでしまうことがあり、骨が折れていることを見過ごされてしまうケースがあるため注意が必要です。

脆弱性の腰椎圧迫骨折を予防するためには骨粗しょう症のリスクを確認し、必要があれば積極的に治療を行うことが大切です。かかりつけ医のもとで定期的に骨密度を測定し、何らかの変化が現れたときに治療をスタートするのが理想です。特に高齢者の場合は骨折から寝たきりになるリスクが高く、骨折が平均寿命に大きな影響を及ぼすことも分かっています。そのためこれといった症状がなくても定期的に整形外科を受診し、骨密度の変化をチェックすることをおすすめします。

李 碩遠 院長
リ整形外科
李 碩遠 院長
川口市/栄町/川口元郷駅
●整形外科 ●リハビリテーション科
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