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岩田 究 院長

KIWAMU IWATA

循環器の専門的診療と心臓リハビリで地域貢献「より良く生きる」を支える

群馬大学卒業。研修医時代を横浜市立大学附属病院で過ごし、循環器内科医として数々の心臓疾患治療に携わる。狭心症や心筋梗塞などのカテーテル治療を数多く経験するとともに心臓や血管のあらゆる病気のもととなる生活習慣病の治療にも尽力してきた。心臓疾患の再発予防において治療後の心臓リハビリの重要性を感じ、心臓リハビリのできるクリニックとして『ウェルビーハートクリニック港南台』を開設。
クリニック名の『ウェルビー』には「well-being:より良く生きる」という願いが込められている。

岩田 究 院長

岩田 究 院長

ウェルビーハートクリニック港南台

横浜市港南区/港南台/港南台駅

  • ●内科
  • ●循環器内科

医師になったきっかけ

岩田 究 院長

父が内科の医師だったので、身近なところに医療がある環境で育ちました。父は家族が具合が悪い時に頼れる存在でしたし、幼いながら「自分もいつか、誰かが困った時に頼られる存在になれたらいいな」と思っていましたから、医師を目指したのは父の影響が大きいですね。
研修医時代は大学病院で循環器の様々な症例に携わりました。大学病院ならではの難症例もありましたし、あらゆる状態の患者さんに接して学んだことはたくさんあります。狭心症や心筋梗塞のカテーテル治療など主に急性期の治療に関わりましたが、患者さんの生活というのは退院後も続いていて「再発予防」がとても重要だということに気づいたんです。というのも、一度治療した心臓は「完全に治る」というよりは「ダメージを受けた心臓と共に過ごす」という状態ですから、再発予防には服薬だけでなく「衰えさせない」ことも大切です。ただ現状では心臓リハビリに対応できる施設が少なく、患者さんの数に対して退院後の受け皿になる場所が足りていない。その現状もあり、急性期の経験を活かして「心臓リハビリに力を入れたクリニック」づくりをしようと思いました。

もともとは開業に興味があったわけではなく大学病院時代は心カテなどの治療を高度で専門的なことがやりたかったんですが、せっかく治療して状態が落ち着いてもまた再発する人もたくさん見てきましたし心臓リハビリの必要性はなんとなく感じていたんですよね。具体的には4年くらい前から少しづつ準備をしていましたが、途中コロナの影響で延期していました。ただ、そのおかげでここで開業出来ることになったので、結果として良いタイミングだったのかも知れません。近隣には循環器の治療が出来る大きな病院がありますが心臓リハビリは行っておらず、退院後の患者さんの生活を守るためには何らかのフォローできる場所が必要だったんです。治療後の患者さんを引き受けて再発予防を目指す場所として、ここで診療を行うことにはとても大きな意味があると思いました。

術後の患者さんの生活に欠かせない「心臓リハビリ」再発の予防にも期待

岩田 究 院長

心臓の手術をした患者さんの多くは心臓そのものは治療できたとしても身体的な機能が落ちてしまいます。他の外科手術でも同じで、心臓疾患を抱える患者さんが何らかの手術をした場合、手術をした部分は治っても手術によって身体機能が低下するので、日常生活に戻るためには身体も元の状態に回復させる必要があるんです。術後の状態に合わせて身体的な体力をつけることは大切なんですが、心臓疾患を抱える方に対しては一般的なリハビリと違い心臓の状態も考慮しながら運動を進めていくという難しさがあります。心臓リハビリは心臓の機能や状態を見ながら行う機能訓練ですから、過度の負担をかけること無く身体機能の維持改善が出来ます。加えて運動の効果で心筋梗塞の発生を防いだり、心不全の再入院の予防に効果的だったりと心臓の病気そのものの治療効果も期待できるんです。

これまでは急性期の治療に関わってきて心臓そのものを治療することに力を注いできたけれど、手術して心臓が良くなっても動けなくなったら何のために治療したのかわかりませんよね。それに治療したとしても心臓に少なからず障害が残ったまま過ごすので、その状態であってもちゃんと活動できたり、心臓のことを常に気にせずに動ける方がいいじゃないですか。
心臓リハビリは「普通の生活を取り戻す」ための大事なプロセスなんですよね。

心臓リハビリの中心は運動療法と生活改善です。当院では運動はPT、生活指導は看護師、食事指導は栄養士が担当するなどチームで連携して支援しています。患者さんは週1~3回程度定期的に通院して運動療法に取り組んでいただき、その際に生活や食事の相談を受けたり、必要時は状態確認を行います。運動は主に自転車漕ぎやウォーキングなどの有酸素運動と筋トレですが、患者さんの状態を細かく評価しながら行います。イメージは「心拍や血圧などをモニタリングしながら安全に行うプライベートスポーツジム」のような感じですね。このような設備を利用して心肺運動負荷試験にも対応出来るのが当院の強みでもあります。

大学病院での経験を活かして出来る限りの専門的な診療を提供したい

岩田 究 院長

開業前は10年ほど大学病院で勤務していましたので、特殊な症例も一般的な疾患の急性期も数多く経験しました。専門医の資格を取得しています。いろいろな症例を経験したからこそ、これまでは大学じゃないと診られなかった症例を地域で診られたらいいな、と思います。地域のクリニックから大学病院に紹介されるプロセスを省いて、地元で専門的な診療が受けられたら患者さんにとって負担は少ないですよね。でも、大学病院での専門的な手術や重症の心不全管理と開業医での診療は全く別物ですから、高度な医療に携わってきた医師が開業にいたるケースは少ないと感じています。だからこそ自分の出来る限りの専門的な経験や治療をここで活かせたらと思うんです。心臓リハビリがメインとはいっても、循環器としての診療の質にもこだわりたかったですし、普段の診察でも「高度専門医療で行われる専門的な治療」をイメージして対応出来るのも強みですね。

生活習慣病から循環器疾患まで。重症疾患になる前の治療の大切さを伝えたい

生活習慣病というのは「高血圧、糖尿病、高脂血症」で、自覚症状よりも健康診断で指摘されて気づく人が大半です。生活習慣病には薬剤治療もありますが、基本的には食生活、肥満、運動不足の改善などが必要です。当院の生活習慣病の治療では、薬だけの対症療法にとどまらない治療が大事と考えて栄養士やPTなどが介入しています(一部は自費診療の可能性があります)。というのも、循環器の疾患と生活習慣病は密接に関連しているからなんです。

生活習慣病の患者さんはリスクをあまり意識していない方が多くて、循環器の症状が出てから気づくケースがほとんどです。生活習慣病はしっかりと治療しなければ心疾患につながりますので、当院では生活習慣病の段階で治療の必要性を意識してもらうことに重点をおいてお伝えしています。生活習慣病に対してはあまり重症感を抱かなくても、心疾患になるリスクや心疾患になったらどんな治療が必要なのか、とか、心疾患の予後やその後続く生活のイメージなど「このまま生活習慣病が進行するとどうなるのか」という点をお伝えすると、治療に向き合ってくださることが多いですね。治療はしっかりと理解していただいてからです。できれば、症状があまりないうちからアプローチして治療が必要ないくらいのところでコントロール出来るのが一番良いので、患者さんの意識を変え具体的にイメージできるように伝えるよう心がけて診療しています。

今後は、当院に来てくださる患者さんが「このクリニックがあるから元気でいられる」と思ってもらえる場所づくりが出来たらいいですね。心臓リハビリの方はもちろん、皆さんの元気を支えるクリニックにしたいです。まだまだ心臓リハビリが出来る施設は少ないですが循環器疾患の治療後には必要な場所ですので、患者さんの安心のために心臓リハビリをもっと広めていけたらと思います。

これから受診される患者様へ

当院は港南台駅より徒歩約4分、ゆったりとした作りのクリニックです。
生活習慣病から循環器の専門的な疾患まで幅広く対応できるのが強みで、なかでも心臓リハビリに関しては力をいれて取り組んでいます。循環器疾患の治療後の生活をより良く安心して過ごしていただくこと、また生活習慣病の段階で介入して疾患への進行を予防できるよう、地域の方が「より良く生きられる」ように支援していきたいと考えています。
あらゆる健康に関するご相談も気軽にしていただけますので、健康診断の結果などご心配なことがあれば、いつでもご連絡ください。


※上記記事は2023年7月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

岩田 究 院長 MEMO

総合内科専門医 /循環器専門医

  • 趣味&特技:サッカー

岩田 究 院長から聞いた
『心筋梗塞』

心筋梗塞は早期発見と早期治療が大事。治療後の再発予防にも配慮を

心筋梗塞とは、冠動脈という心臓に栄養を与える重要な血管が急に詰まる病気です。心臓に血液が回らなくなると心臓が正常に機能しなくなるため、3−4割が突然死に至る危険な状態です。原因は動脈硬化などで血管が細くなり、やがて詰まってしまうこと。突然感じる「締め付けられるような胸の痛み」や「胸の圧迫感」があれば、すぐに受診してください。入院中の治療は心カテとその後の薬物治療です。退院後は内服や心臓リハビリを行い、再発予防に務めることが大切です。生活習慣を見直し、食事や飲酒、運動習慣を改善することで予防に繋がります。

グラフで見る『岩田 究 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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