林 清文 院長
KIYOHUMI HAYASHI
眼科の症状だけでなく、全身疾患まで考慮した総合的な診療を
東京大学医学部医学科卒業後、自衛隊中央病院や関東労災病院で眼科の診療経験を積む。青山病院と国立医療センター(現 国立国際医療研究センター病院)で眼科医長を務める。1996年、横浜駅西口のエキニア横浜にハヤシ眼科クリニックを開院。
林 清文 院長
ハヤシ眼科クリニック
横浜市西区/北幸/横浜駅
- ●眼科
眼科医長としての豊富な経験を活かし横浜で開院
私の父は地域の町医者として多くの方から頼られる医師でした。幼少期から実家の病院の手伝いをしていましたので、医療はとても身近な存在だったように思います。もともと人に対する興味があったこともあり、父と同じ医師の道を志し、東京大学医学部医学科へ進みました。
当時最先端だった顕微鏡手術や、繊細な外科的手術が必要な眼科にやりがいを感じ、卒業後は同大学眼科の研修医を経て、多くの臨床経験を積んできました。眼科医として自衛隊中央病院や関東労災病院で診療をおこない、青山病院と国立医療センター(現 国立国際医療研究センター病院)では眼科医長を務めました。1996年、横浜駅西口のエキニア横浜にハヤシ眼科クリニックを開院しました。大きな病院に長年勤めてきましたが、患者さんに直に接して自分の納得のいく診療をしたいと思ったことがきっかけとなり、両親のいる実家の川崎からも近い横浜での開院となりました。開院後も、東京大学医学部眼科と横浜市立大学医学部眼科の非常勤講師を務め、横浜市西区医師会や横浜市眼科医会の一員として、地域医療に貢献すべく活動を続けております。当院も年末年始以外は年中無休で、午前10時~午後7時まで診療をおこなっています。
緑内障を発症するリスクに合わせた個別治療
ご利用になる患者さんの年齢層は幅広く、小さなお子様からご高齢の方までお越し頂いています。一般の眼科診療からブドウ膜炎などの難病まで、多岐に渡る目の疾患に対応しており、コンタクトレンズの処方も承っています。東京大学病院や横浜市大病院との医療連携があり、専門的な診断を求めて紹介でお越しになる方も多くいらっしゃいます。一般の眼科診療では、緑内障・ドライアイ・アレルギー性結膜炎の症状を訴えてお見えになる方が多い傾向にあります。緑内障もドライアイも最新の機器や検査により早期発見が可能となったことで年々増加しています。
緑内障には先天性と後天性があり、関連する遺伝子が沢山みつかっており、自覚がなくても注意が必要です。特に、日本人の40歳以上で20人に1人は緑内障にかかると言われており、身内に緑内障の方がいる方、皮膚科などでステロイド剤を服用している方、低血圧の方、近視や遠視の度数が強い方、喫煙する方は発症するリスクが高くなります。前視野緑内障のように、視野に異常がなくても、OCT(光干渉断層撮影)で異常が発見される場合はあります。治療するかどうかは、どれだけ発症するリスクに該当するかによっても異なります。若い方は症状が進んでからでは手遅れになりますので、早めの治療を必要としますし、緑内障のタイプによっても、治療方法や治療薬が異なります。どのような要因が組み合わさっているのか、正しく診断した上で治療をおこなうようにしています。
増加傾向にあるドライアイや難病のブドウ膜炎の治療も
ドライアイは現代病で、スマートフォンや液晶ディスプレイでの長時間作業による目の酷使からVDT(ビジュアルディスプレイターミナル)症候群の1つとされています。コンタクトレンズはドライアイを更に悪化させる原因の一つで、特に巷で出回っているカラーコンタクトレンズは危険性が非常に高く、角膜を傷つけてしまうと失明する恐れもあります。アレルギーの有無、装着時間、お手入れなど、使用する方に合ったコンタクトレンズを処方し、正しく使うことが大切です。
また、私はドウ膜炎を専門に様々な症例に携わってきました。悪性腫瘍、感染症、免疫異常などの疾患がブドウ膜炎を引き起こす可能性があり、慢性化しやすく、一生お付き合いをしないといけない病気です。通院している患者さんの約1割弱がブドウ膜炎の治療でお越しになっています。当院では、基本的に私一人で患者さんを診察しているため、術後緊急のケアが出来ない白内障手術などはおこなっていませんが、ものもらいなどの外科的処置には対応しています。眼科治療に必要な、眼圧計、自動視野計をはじめ、眼底組織への選択的集中可能な治療に用いるカラーレーザー光凝固装置、ミクロン単位で網膜の厚さを計ることのできるOCT(光干渉断層撮影)など、最新の機器を導入しています。
正しく、分かりやすく、患者さんのための治療を
診療にあたり心がけていることがいくつかあります。まずは、患者さんから正しい情報を引き出すことです。患者さんが遠慮して言いたいことが言えない、気になることが聞けないと、正しい診断ができませんので、患者さんが話しやすい雰囲気を作るようにしています。正しい診断をした上で、最近の知識を含めた分かりやすい言葉で正確に患者さんにお伝えし、治療方法をご提示。いくつかの治療方法をお伝えした上で、その中でも患者さんにどんな治療方法がむいているのかお話しして、ご納得頂いた上で治療に入ります。治療は医師任せにはできず、患者さんご自身が前向きに病気と向き合い、続けていく必要がありますから。正しくご自身の状態を把握して頂くために、患者さんへ口頭でお伝えたしたことは必ず紙に書いてお渡しもしています。カルテにも同様の内容を書くので、代診の医師が見てもすぐに分かるように患者さんの情報を医師間で共有しています。
また、お薬の処方にも細心の注意を払っています。禁忌事項や副作用がでる可能性についても十分に考慮し、患者さんお一人おひとりに合ったお薬を処方しています。再受診の場合、処方したお薬を用法通り正しく服用されているか必ず確認をします。特に目薬は用法以上に多く点眼しても効果があるわけではなく、逆に副作用が出る場合がありますので、正しい点眼の仕方や、複数点眼する際の正しい順番など、細かく指導しています。どれも基本的なことではありますが、基本的なことだからこそ大切に、患者さんのためになる治療をすることをモットーにしています。
これから受診される患者さんへ
私は2歳の時に小児麻痺を患ったことで足が不自由で、ハンディキャップを抱えた方の気持ちがよく分かります。多様的な見方ができることも人としての強みだと思っていますので、何でも気軽に相談して頂きたいと思います。見え方や痒みなどの不調を感じてからの受診だけでなく、学校や会社の定期検診を受けることが、早期発見・早期治療につながります。現在、他の疾患でお薬の服用や治療をしている場合、お薬手帳や検査結果を初診時にお持ち頂くと、よりスムーズに診療をすることができます。
※上記記事は2019年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
林 清文 院長 MEMO
- 出身地:新潟県
- 趣味:ドライブ、温泉
- 好きな本・作家:SF系、ナンプレ/椎名誠、林真理子、群ようこ
- 好きな言葉:『初志貫徹ではなく、初心忘るべからず』
- 好きな音楽:オールジャンル
- 好きな場所:和倉温泉、北海道
グラフで見る『林 清文 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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林 清文 院長
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