刑部 義美 院長
YOSHIMI OSAKABE
地域のみなさまの「かかりつけ医」として
喘息治療を中心に、質の高い医療を提供
昭和大学を卒業後、呼吸器科を専門に研鑽を積む。大学病院を中心に診療を続けるなか、アメリカ留学も経験。豊富な経験と知識をもって、「あざみ野駅」そばに開業。
刑部 義美 院長
あざみ野おさかべクリニック
横浜市青葉区/あざみ野/あざみ野駅
- ●呼吸器内科
- ●アレルギー科
- ●内科
呼吸器疾患の専門家として、地域医療に貢献する
私は山梨の富士吉田という街で生まれ育ちました。当時はあの辺りは何にもないところで、大きな会社に入ろうと思ったら富士急行、あとは公務員、もうどっちかしかないんですね。此処で一生を終わるのは嫌だと心底思っていました。
叔父が医師だったのですが、田舎のことですから、いわゆる“お医者様”です。お医者様となると、周囲の人達は色々気を使ってくれたり、一方通行をお巡りさんが見逃してくれるなど、私が叔父のところへ遊びに行く度に「ハッ」と思うことばかりだったんです(笑)。
当時、叔父のところへ遊びに行ってたことも、私自身のハングリー精神と言うんでしょうか。結局、叔父を見習うことにし、この道を志そうと思ったんです(笑)。
その後、「お前が頑張るんなら、とことん面倒を見てやる」と父の全面的なバックアップを受け、この世界に入ったという訳です。この年になって考えるに、頑張ることのキッカケは何でも良いんですよね。意義や責任は後から否応なく付いてくるものだと思います。
昭和大学を卒業し、昭和大学藤が丘病院の呼吸器科を選択しました。あの頃の内科の花形と言えば循環器内科と消化器内科です。私自身も最初は循環器に進みたいとも思っていました。ただ、人気があって所帯が大きいと何かと不都合も多いかとも考えたんです。逆に人気のないところであれば、思う存分勉強をさせてもらえて、大事にしてもらえるんではないかという魂胆で呼吸器科に入局しました(苦笑)。
実際、入局してからはからはとても良くしていただけました。強引に無理を押し通して札幌医大、横浜市大、アメリカのユタ大学病院で呼吸器にまつわることは一通り勉強させていただけたんです。当時の教授からしたら内心、はらわたが煮えくり返ってたんじゃないかと思います。仮に今、私がその立場だったら、ただでは許さないでしょうね(笑)。
アメリカから帰国してすぐに当時開設したばかりの昭和大学藤が丘病院の救急救命センターに配属になりました。喘息の患者さんは無論のこと、感染症や肺炎などの呼吸系疾患のスペシャリストとして、大変であっても中身の濃い充実した日々を17年間に渡って過ごしました。
2002年に『おさかべクリニック』を開院致しました。救命センターに来られる喘息の患者さんは、もう手の施しようのない状態であることが多いのです。そうした患者さんを多く診て来て、その度に無念な思いを抱いていました。結論として、彼らを助けるには外に出るしかない。開業するしかない。待っていてもダメなら、外に出て、患者さんを喘息死に至らないように治療する必要があると考えたんです。いかにして未然に防ぐか。この観点に則り、呼吸器専門医として為すべき責任を果たしてまいりたいと思っております。
日々の診療を通して、正しい情報を発信していきたい
喘息はなかなか治らない病気というイメージがありますが、適切な治療を受けていれば必ず治る病気です。大人になって再発するケースもございますが、これは主に薬を急にやめてしまわれる方が多いからなんです。症状の改善にあわせて薬剤を3剤を2剤に、2剤を1剤にと序々にフェードアウトしていけば、喘息の再発も防ぐことが可能です。
一般に喘息は治らない病気と思われがちですが、決して怖い病気ではなく、コントロールが可能な病気だということを皆様にご理解いただければと思います。
喘息に対する処方としては吸入ステロイドを用いるのが一般的です。ところが、ちょうど私くらいの世代、50、60歳の方は、ステロイドにはとんでもない副作用があると思い込んでいる方が非常に多くいます。顔に塗ったらかえって酷くなってしまったですとか、糖尿病を引き起こしたですとか。この為に、ステロイド=危ない薬と思われている方が本当に多いんですね。
その世代の方が、「孫にステロイドを使う?とんでもない。すぐにやめろ!」となってしまうんです。現在用いられている吸入ステロイドは、一般に流通しているお薬と同様、副作用は限りなくゼロに近いものになっています。
安全性は確認されていますので、心配することなくステロイドによる治療を認めていただけるようになればと考えています。
喘息の原因物質をブロックする「抗IgE抗体療法」とは
喘息とはダニやホコリ、カビなどのアレルゲン物質に血液中の“IgE”と呼ばれる抗体が結びついて疾患を引き起こすアレルギー疾患です。ということは、逆に考えてみれば“IgE”があるからこそ、アレルギー疾患が起こるのだと考えられます。
『抗IgE抗体療法』とはその“IgE”の働きをブロックする治療法です。既に起きている現象を治すのではなく、起こる原因を取り除く治療法になります。
残念ながらこの『抗IgE抗体療法』は非常に高価で、一般に広く知れ渡るまでに至っていませんが、近い将来、喘息に苦しまれている多くの方をお救いする治療の選択肢となればと願っています。
喘息患者さんへの、煙草の弊害について考えてほしい
煙草の害については広く認知されてきておりますが、その及ぼす範囲についてはまだまだ個人によって意識の差があるところです。
いわゆるホタル族。ベランダで、換気扇の下で、外で煙草を吸う方々。この配慮は残念ながら充分とは言えません。煙草のケムリを吸わなければ良し、ではないのです。煙草を吸うとヤニやその他の成分が残り香として衣服に付着します。それを子供が吸い込んでしまうんですね。
もちろん、煙草ばかりが原因とは申しません。ですが、少しでも疑いのある原因は排除する必要があるかと思うのです。喘息に苦しむ子供を救えるのはお父さんやお母さんの徹底した思いやりなのです。
これから受診される患者さんへ
遺伝的要素が関係している場合も多くありますが、大人になって突然発症する喘息は珍しいことではありません。喘息の約3割が遺伝的要素と関わりのないものなんです。
「咳が長引く」「なかなか改善しない」という方は是非一度、専門医の元で診察を受けてみることをお勧めします。先ほども申しましたが、喘息はちゃんとした治療を受けさえすれば、決して怖い病気ではないのです。
1人でも多くの患者さんが喘息の苦しみから解放され、満足されてお帰りになれるよう、スタッフ一同努力してまいりたいと考えております。どうぞお気軽にご相談ください。
※上記記事は2010.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
刑部 義美 院長 MEMO
- 出身地:山梨県
- 趣味・特技:ゴルフ、歴史研究
- 好きな本・愛読書 :永遠の0
- 好きな映画:アクションもの
- 好きな言葉・座右の銘:練習は嘘をつかない
- 好きな音楽・アーティスト:一青窈
- 好きな場所・観光地:アーチーズ国立公園(アメリカ)
グラフで見る『刑部 義美 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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