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岡崎 大武 院長

HIROTAKE OKAZAKI

最も大切な医療の本質を追求し、地域の方々のために貢献できる診療所を目指して

日本医科大学卒業。同大学循環器内科入局。博慈会記念病院(循環器科)、同愛記念病院(循環器科)、日本医科大学千葉北総病院(集中治療部)、同大学千葉北総病院・病院講師を経て、2021年5月に『岡崎医院』院長に就任。

岡崎 大武 院長

岡崎 大武 院長

岡崎医院

川崎市麻生区/王禅寺東/新百合ヶ丘駅

  • ●内科
  • ●循環器内科
  • ●心臓内科

急性期医療の現場から、地域の診療所にフィールドを移って

岡崎 大武 院長

医学生の頃、医学を学んでいく過程で私は重症病態生理学、重症病態管理学に興味を持ちました。それは死に至るほど病気や外傷を負った時、人体で何が生じているのか、そして如何にしてその状態を脱却し救命を目指すことができるのか、という医学の領域です。そして研修医時代、様々な臨床科をローテーションし研修する中で循環器急性期医療の臨場感を実体験しました。突然病気に倒れ、病院到着時には心停止状態で心臓マッサージを受けながら運び込まれて来た患者さんを、上級医師達は冷静かつ迅速に蘇生処置を行い命を救っていました。労働環境も過酷な現場でしたが、生死の間で病と闘っている医師を見て若かった自分には単純に憧れを感じましたし、心停止から独歩で退院できる循環器急性期医療に可能性を感じました。自分も上級医のように重症患者さんを救える医師になりたいという想いから、循環器集中治療に身を投じたのです。
勤務医時代のほとんどを急性期医療の現場で過ごしてきました。主に私が診ていたのは、人工呼吸器や人工心肺装置など生命維持装置を装着した患者さんであり、いわば診療所とは対極の位置にある医療現場でした。その頃の私は、この先もずっと急性期の集中治療医として働くつもりでいたので、両親の診療所を引き継ぐ、ということは念頭にありませんでした。そんな中、前代未聞の事態が生じました。新型コロナウイルス感染症が流行し、医療現場が大混乱に陥ったのです。それまで熱が出ると最初にいくはずの地域の診療所は、一斉に「熱を診ない、診れない」という状態になってしまったのです。当初のコロナは元気な人の命をも簡単に奪うものでし、致死的感染症診療に見舞われたことがない現代の医師たちにとっては、自身はまだしも職員の命や生活も守る責任があり苦渋の決断だったでしょう。当院でも、当時は高齢の母が1人で診療していましたから、万一が起こることも覚悟していました。私は大学で、第一次コロナチームとして新型コロナウイルスの診療に携わった経験があり、医療者の防護はどうすればいいのか、感染区域管理をどうすべきか、多少の知識と経験がありました。私がここを引き継いだのが2021年のことになりますが、あの頃はまだ、コロナがいつおさまるか、先が見通せない時期でした。地域で診療を待つ患者さんのためにも猶予はないと考え、大学を辞め『岡崎医院』を引き継ぐこととしたのです。

医療の最初の窓口でありたい

岡崎 大武 院長

先代である父は消化器科の医師で、母は小児科医でした。私の専門は循環器だったので、これまでの医院とは専門領域という点では異なります。
今後は地域の診療所も専門性が求められる時代かもしれません。私としても、これまで蓄積した循環器診療の知識と経験を、これから診る患者さんに還元していければと考えています。しかし一方で、どんな時代も地域の診療所は医療の最初の入り口であることに変わりはないとも思っています。熱が出た方も、喉が痛い方も、お腹が痛い方も、「とりあえず行って相談できる」医療機関でありたいと考えています。

正しい診断と、緊急性の有無を判断することが大きな役割

岡崎 大武 院長

胸痛や動悸、息切れ、むくみなどの症状は、私の専門とする心臓病の主たる症状ではありますが、心臓以外の病気でも生じることがあります。例えば肺や肝臓の病気、腎臓の病気でも同様の症状が生じることがあります。診療所で医療の入口を担う私たちの役割とは、その症状がどの臓器障害によって生じているのか予測し診断することだと思っています。
CTやMRIなどの画像検査が診断に必要なことも多いので、必ずしも当院で確定診断に至る訳ではありません。必要に応じ地域の拠点病院とも連携をとりながら、それぞれの患者さんにとって最も良いと思われる医療を提供することが大切と考えています。とりわけ心筋梗塞などの循環器急性疾患については、緊急性があるかどうかの判断も大切です。胸の痛みや息切れで来院された患者さんの緊急性を判断し、適切な方向へ導くことが重要と考えています。

それぞれの患者さんの心と向き合った医療を

この数十年で医療のあり方や医療に求められるニーズは変わってきたように思います。情報が容易に入手できる現代、ご自身の病気の情報を詳しくご存知の患者さんも多いです。医療・医学は領域によっては日進月歩の進化を遂げている一方で、非常に基本的なメカニズムも解明されていない領域もまだ多いです。私たち医師にも分からない事は数多くあります。医学の世界においては10年前の常識は今の非常識ということは少なくありません。したがって医師が診察で患者さんに話す内容も、10年前と今とでは異なる事も多々あると思います。そのような発展途上の不安定な理論の上に成り立つ医学に対して、我々医師が最も謙虚に向き合う必要があると思っています。私は病気に関しての十分な情報を提供した上で、それぞれの患者さんが「限りある命をどう生きたいか」ということにフォーカスして診療するように心がけています。それぞれの患者さんの心と向き合い、私自身も患者さんから多くを学びながら、より良い医療に近づけるよう今後も頑張っていきたいと思います。

これから受診される患者さんへ

健康診断や人間ドックで異常を指摘された方、高血圧、脂質異常症など生活習慣病や動脈硬化でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

※上記記事は2023年11月に取材したものです。
時間経過による変化をご了承ください。

岡崎 大武 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味:釣り、写真、キャンプ
  • 好きな本・作家:『生き方/稲盛和夫』『幸福の資本論/立花玲』
  • 好きな映画:『白虎隊』『ザ・ダイバー』
  • 好きな言葉:「No pain, no gain」
  • 好きな音楽:IL DIVO
  • 好きな場所:海

岡崎 大武 院長から聞いた
『心不全』

心臓が完全ではない状態

心不全は「心臓が完全ではない」と書きます。つまり、心臓の役割を十分に果たせなくなっているという状態です。では、心臓の「十分な」役割とは何かというと、それは身体がどういう状況に置かれても、その時の需要に見合う十分な血液と酸素を身体に届けることができる、という状態です。安静にしている時は体は酸素も血液も多く消費しませんが、運動すると血液や酸素の必要量は大幅に増加します。その増加に耐えられなくなり、体を動かした時には血液や酸素を十分に送れなくなる状態、それが心不全です。つまり心不全とは、病気の名称というより「心臓の機能が落ちた状態」を指す言葉ということです。

心不全には様々な原因があります。まずは心筋梗塞や狭心症など、心臓そのものを栄養する動脈(冠動脈)が細くなったり詰まってしまって心臓という臓器自体が酸欠状態に陥っているもので、これを「虚血性心疾患」と呼びます。次に、心臓には血液が逆流しないように「弁」がついているのですが、その働きが悪くなって生じる「弁膜症」が挙げられます。また、心臓は「心筋」という筋肉で出来ていて収縮することでポンプ機能を発揮するのですが、その筋肉(心筋)自体が何らかの要因で弱ってしまう「心筋症」もあります。さらに、不整脈や、高血圧も心不全の原因になります。心不全の治療は、上記のような原因のどれかによって変わります。例えば虚血性心疾患であれば、細くなっている冠動脈を広げる治療で改善できますし、不整脈であればカテーテル治療で治療できるケースも多いです。しかしながら、往々にして心不全を発症するまで心臓には負担が蓄積されていますから、原因の治療だけで「完全な治癒(元通りの状態)」に至るのは難しいことが多く、残念ながらその後も再発を繰り返してしまうことが多いです。お薬を調整しながら心不全の再発を予防していくことが治療の目標となります。

グラフで見る『岡崎 大武 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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