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笹元 威宏 院長

TAKEHIRO SASAMOTO

眼は生活に欠かせない情報の入力装置
失明リスクから全力でお守りします

医局での網膜症研究ののち、宮崎台で開業
校医を務め、こどもの目の健康も見守る心強い眼科医

笹元 威宏 院長

笹元 威宏 院長

宮崎台ささもと眼科

川崎市宮前区/宮崎/宮崎台駅

  • ●眼科
  • ●小児眼科

目の構造と機能美に惹かれて眼科医に

笹元 威宏 院長

子どもの頃から「できれば仕事で社会貢献したい」とぼんやり考えてはきたのですが、進路選択がより具体的になってきたとき、社会的ミッションが一番はっきりしている職業として医師になることを考えるようになりました。「患者さんの利益を第一に考えること」という基本がブレなければ、身に着けた知識・技術によってどこに行っても働くことができます。

次に大学でどの分野を専門に学びたいか考えたとき、人間の感覚器に強い興味を抱きはじめました。感覚器とは、視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触角をつかさどる機能で、人間が次にどのような行動を取るべきかを考えるとき、必要な情報を取得するための器官です。耳鼻科にも興味はあったのですが、最終的には入ってくる情報量が一番多い視覚、つまり眼科を選択しました。なにしろ研修で拝見した眼科手術が繊細で美しく、とても感動したからです。担当された先生の手技を観て、強いあこがれを抱いたことも大きな要因です。眼は小さなパーツで構成された器官で、学んでいくうちにその構造にも惹かれました。

大学卒業後は母校医局で臨床に当たりながら研究を重ね、准教授も務めさせていただきました。大学病院では緊急度が高く重篤な症例を担当することが多かったのですが、今後は学んできたことを地域医療で役立てていきたいと考え、2016年5月に宮崎台で開業しました。今でも大学には時折顔を出していますので、常に最新の情報が入手でき助かっています。

診療方針は患者さんのご不安と向き合うこと

笹元 威宏 院長

診療方針は、とにかく丁寧に、ゆっくり話を伺うことに尽きます。先ほども申し上げました通り、眼は生活する上での判断基準となる情報をたくさん取得する器官です。その眼が今まで通り使えなくなる不安は、想像を絶します。注意喚起のためのサインを見落とす、色が識別しにくくなる…..といったことからはじまり、自分がどこにいるのか、どこを向いているのかすらわからなくなることもあります。そして見え方は患者さんひとりひとり異なるため、それぞれの症状をしっかり把握しなければなりません。

緑内障は早期発見で食い止められます。強度近視の方は特に注意が必要です。

笹元 威宏 院長

「生活習慣などの変化で増えている病気があるのでは」と聞かれることがあるのですが、実はまだエビデンスが確立されておらず目立って増えている症例はありません。自覚がないまま進行し、将来的に失明の原因になる緑内障についても同じことが言えます。ただ検査技術が格段に向上し、早期発見が可能になりました。緑内障は視神経の繊維が徐々に脱落して視野が失われていく病気で、日本の三大失明原因のひとつです。重篤化するまでなかなか気づきにくいのですが、(1)近親者で罹患者がいる、(2)強度近視がある、(3)冷え性である、(4)低血圧である、(5)頭痛持ちである、(6)時折吐き気がする、(7)成人病を持っている、(8)眼が痛くなる……といった項目のうち、3つ自覚があれば受診をお勧めします。特に強度近視の方は注意してください。一度失われた視野が元に戻ることはありませんので、症状が進む前に食い止めなければなりません。

気になる近視の低年齢化。親御さんはスマートフォン利用に時間制限を。

大学時代の専門は網膜疾患だったのですが、医局時代からお子さんの診療は大好きでよく診させていただいていました。開業してからは、校医の仕事もはじめています。童顔なせいか、どうやらあまり大人だと思われていないようですね(笑)。また気長に待つこともできますので、これまで診察にてこずられていらした親御さんには、是非ご相談いただきたいと思います。

校医として学校を訪問し、実際にお子さんに会って感じたことは、近視の低年齢化が進んでいることです。かつては小学校高学年からメガネをかけはじめる子どもが増えていたのですが、最近は中学年でも多く散見されるようになりました。まだデータが集まっていないため、こちらもエビデンスとして確立されていません。しかしながら、スマートフォンを常用することで眼がライトにさらされる時間が長くなり、結果的に生活習慣が変わってきているのではと考えています。

スマートフォンはもはや社会生活において大きなツールになっているため、長時間使用は避けられなくばっています。 リスクが証明されれば強く注意喚起をすることもできるのですが、今のところそれを証明するだけのエビデンスがありません。ただ近視が早まる、強くなることにおいて、スマホの長時間利用はその環境要因になりますので、「1-2時間読書・勉強・ゲームをしたら、5-10分は目を休ませる」といった時間制限を設けるよう、親御さんにはお勧めしています。

高度な設備をそろえ、網膜疾患の治療もカバー

患者さんの治療で気遣っていきたいと考えていることは、眼の治療だけではなく心理的なサポートもさせていただくことです。視野が悪くなりますと、生活上さまざまな不安を覚えるようになります。また症状がこれ以上悪化するのでは…..と落ち込まれる方も少なくありません。

目指していることは、患者さんの不安・絶望を軽減し、今の症状があっても明るく暮らしていけるようお支えすることです。こうした診療は口で言うほど簡単ではありませんし、方法も患者さんによって異なります。ですので、日々の診療の中で患者さんと一緒に悩んで見つけていけたらと思います。また生活上のご不便はツールによって解消されることもありますので、常に最新の情報を仕入れて準備していきたいと思います。

当院は、総合的かつ基礎的な診療を提供する「プライマリケア」に加え、少し緊急度の高い疾患の手術までを請け負えるよう設備を整えています。白内障のほか、糖尿病網膜症、初期の網膜剥離、眼瞼内反症といった症状にも手術やレーザー治療を承っていますので、お気軽にご相談ください。

※上記記事は2018年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

笹元 威宏 院長 MEMO

眼科専門医

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味・特技:ゴルフ
  • 愛読書:歴史書
  • 好きな映画:SFやファンタジー
  • 座右の銘:一期一会
  • 好きな音楽:サザンオールスターズ
  • 好きな場所:会津。仕事で足を運ぶことが多いのですが、歴史がある美しい街です。

グラフで見る『笹元 威宏 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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