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小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長

CHIE OGAWA & TAKU MORITO

武蔵小杉駅より徒歩2分。適正で安心の透析治療を提供

【小川 千恵 院長】
長崎大学医学部 卒業。同大学長崎大学第2内科 入局。佐世保市立総合病院 腎臓内科、長崎大学第2内科 腎臓内科、社会保険諫早総合病院 腎臓内科 勤務。『前田記念武蔵小杉クリニック』 副院長を経て、同クリニック 院長に就任。

【森戸 卓 副院長】
北海道大学医学部 卒業。日本赤十字社医療センター内科、川崎市立川崎病院総合診療科にて研修後、東京女子医科大学腎臓内科に入局。横浜労災病院 腎臓内科副部長を経て、『前田記念武蔵小杉クリニック』 副院長に就任。

小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長

小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長

前田記念武蔵小杉クリニック

川崎市中原区/小杉町/武蔵小杉駅

  • ●人工透析内科
  • ●内科
  • ●腎臓内科

長く患者さんと関わり、支えていくことにやりがいを見出して

小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長

【小川 千恵 院長】
もともと人体や生物に興味があり、学んだことがそのまま人の役に立つという点に魅力を感じて医学の道を選びました。迷いはほとんどなく、「人の役に立つ仕事を長く続けていきたい」という思いが根底にありました。
長崎大学を卒業後は第二内科に所属し、腎臓内科を専門にしました。腎臓内科は、若い方からご高齢の方まで幅広い患者さんが対象となります。急性の疾患で急激に体調を崩される方もいらっしゃれば、長い時間をかけて治療を続けていく方もおられます。研修医の頃は、急性期医療のダイナミックな現場にも強く惹かれましたが、今は慢性期医療、特に透析に携わることで、長く患者さんと関わりながら支えていけることに大きなやりがいを感じています。

【森戸 卓 副院長】
私は高校時代、生命科学領域に興味を持ち、選択肢の一つとして医療の道を意識しました。家族に医療関係者がいたわけではなく、臨床の現場はほとんど未知の世界でしたので、医師としての責任や人間関係に苦労することもありましたが、今ではやりがいのある仕事だと感じています。
北海道大学卒業後は内科を総合的に経験したのち、もともと関心のあった腎臓内科へと進みました。腎臓は、地味ですが実は体の恒常性を維持する重要な臓器です。治療においても、ひとつの数値や症状だけで見るのではなく、全体のバランスを見ながら判断することが重要です。加えて、その治療の先にある患者さんの生活も意識ながら診療することを心がけています。

質の高い生活をサポートするために

小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長

【小川 千恵 院長】
透析医療に欠かせない「食事」と「栄養」を管理するのは、非常に重要です。クリニックには経験豊富な管理栄養士が常勤しており、患者さん一人ひとりのデータをもとに、食事内容や栄養バランスについて日々細やかな相談を行っています。透析治療では、しっかり栄養を摂ることと必要な制限を守ることの両立が求められます。患者さんが無理なく、生活の中で自然に続けられるように、医療スタッフと栄養士が密に連携しています。常勤の栄養士を配置している透析施設は多くはありませんが、患者さんの生活を支えるという意味では、とても大切な存在と感じています。

また、当院では運動療法にも積極的に取り組んでいます。透析中に必要に応じエルゴメーターを実施したり、透析前に負荷運動を行うなど、日々の生活に体を動かす習慣づくりを支援しています。患者さんが「元気で長く過ごせる」ことを第一に考え、生活の質の向上を重視した治療を心がけています。

技術と知識の絶え間ない更新を

小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長

【小川 千恵 院長】
血液透析は、動脈と静脈をつなげた「シャント」に針を刺して(穿刺・せんし)、血液を体外に出し、老廃物や余分な水分を除去した血液を体内に戻すという治療です。十分な治療を行うためには良好なシャントを維持することが非常に重要になります。当院では、臨床工学技士がエコーを用いて穿刺を行うことで高い成功率を維持し、患者さんのストレスやシャントのダメージ軽減につなげています。また、シャントの状態を定期的にエコーで確認し、詰まりなどの異常を早期に発見することで、再手術の予防もおこなっています。難しい症例にも対応できるよう、経験豊富なスタッフが育っており、経験の浅い技士もエコーを見ながら確実に手技を習得しています。設備だけでなく、人材の熟練度も当院の大きな強みと感じています。

また、私たちは学会発表にも積極的に取り組んでいます。創設者の前田貞亮先生が研究・教育の分野で透析医療を切り開かれた精神を引き継ぎ、今も学術活動を継続しています。私自身、年に2回、アメリカとヨーロッパの腎臓学会に演題を出し、最新の知見を学びながら日々の診療に還元しています。
現在は日本透析医学会の「慢性腎臓病に伴う貧血治療のガイドライン委員」としても活動しており、臨床と研究、どちらの面からも患者さんにより良い医療を届けたいと考えています。

通院される透析患者さんにこれまで以上に広く貢献していきたい

【小川 千恵 院長】
透析医療は日々進化しています。腎代替療法として、今後は血液透析だけでなく、腹膜透析など、より生活に寄り添った治療法にも対応できるよう準備を進めています。腹膜透析は自宅で行う治療ですが、血液透析との併用が必要な方も多く、そうした患者さんを一つの施設で診られる体制を整えることができれば、通院の負担を大きく減らすことができます。
現在は大学病院とも連携しながら、スタッフと勉強会を重ね、地域の中で新しい治療選択肢を提供できるよう取り組んでいます。

【森戸 卓 副院長】
腎臓内科専門医として、これまで基幹病院で培った経験を活かし、透析治療だけでなく透析導入前の「保存期腎不全」の外来管理にも力を入れていきたいと考えています。透析を必要とする前の段階で適切に管理することで、患者さんの腎機能をより長く保つことができます。こちら(武蔵小杉)では木曜日に、土曜日には新横浜(『前田記念新横浜クリニック』)でも外来を担当し、主には基幹病院からの紹介や健診異常の方が新患として来られています。

これから来院される患者さんへ

【小川 千恵 院長】
『前田記念武蔵小杉クリニック』は武蔵小杉駅から徒歩1分という立地で、どなたも通いやすい環境にあります。当院では、患者さん一人ひとりの生活に寄り添い、誠実で良心的な医療を提供することを大切にしています。スタッフ全員が温かく、優しく接してくれるのも自慢の一つです。
医療を“提供する側”と“受ける側”という関係ではなく、ともに健康を守る“パートナー”として、信頼関係を築いていけるよう心がけています。これからも、患者さんが安心して通えるクリニックであり続けたいと思っています。

【森戸 卓 副院長】
こちらに入職した当初、多職種のスタッフが自発的に患者さんへ関わり、チームとしての医療が自然に機能しているということに正直驚きました。誰にでも相談しやすい雰囲気の中で、患者さんが安心して治療を受けられる環境だと思います。これからも、患者さんに寄り添いながら、最善の医療を提供してまいります

※上記記事は2025年9月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長 MEMO

総合内科専門医 /腎臓専門医 /透析専門医

  • 出身地:[小川 院長]宮崎県 [森戸 副院長]神奈川県
  • 出身大学:[小川 院長]長崎大学医学部 [森戸 副院長]北海道大学医学部
  • 趣味:[小川 院長]旅行(温泉) [森戸 副院長]キャンプ
  • 好きなこと:[小川 院長]絵画鑑賞 [森戸 副院長]ドライブ・街歩き
  • 好きな観光地:[小川 院長]ハワイ島 [森戸 副院長]富良野・美瑛
  • 好きな言葉・座右の銘:[小川 院長]「日々是好日」 [森戸 副院長]「和して同ぜず」

小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長から聞いた
『慢性腎炎[慢性糸球体腎炎]』

慢性腎炎の治療には早期発見が重要

【小川 千恵 院長】
腎臓は血液をろ過して老廃物や余分な水分を排出する重要な臓器であり、糸球体はそのろ過装置の役割を担います。慢性腎炎では、この糸球体に慢性的な炎症や損傷が起こることで、正常なろ過機能が障害されます。その結果、尿に血液や蛋白が混じり、腎臓の働きが徐々に低下していきます。通常6か月以上、蛋白尿や血尿、腎機能障害が続く場合に診断されます。尿中の蛋白が多い場合はむくみなどの症状で受診されることもありますが、通常、症状がないことも多いため、健康診断や学校検尿で偶然発見されることも珍しくありません。しかし、病気が長く続くと、無症状のまま腎臓の機能が徐々に低下し、慢性腎不全へと進行することがあります。だるい、食欲がない、息苦しいなどの症状が出てきた時には透析治療や腎移植などを必要とする末期腎不全の状態にもなりかねません。原因ははっきりとは分かっていませんが、免疫反応の異常によるものと考えられています。慢性腎炎を来す病気には種類がいくつかあります。そのため、慢性腎炎を起こす病気の種類や炎症の強さの診断のためには腎生検が必要となります(入院を要する検査で、出血のリスクもあるため、軽度の慢性腎炎と判断される場合は腎生検をせず、経過観察の場合もあります)。そして、治療は、尿所見病気の種類や組織の炎症の強さなどを総合的に判断した上で、薬剤を選択することになります。
慢性腎炎の治療には早期発見が重要です。健康診断の受診、そして、尿所見異常時には腎臓専門医への受診をお勧めします。

グラフで見る『小川 千恵 院長 & 森戸 卓 副院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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