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小山 守 院長

MAMORU KOYAMA

理論に基づいたきめ細やかな治療と、薬だけに頼らない短期決戦診療がモットー。

杏林大学卒業後、日本医科大学耳鼻咽喉科教室ならびに第二病院、静岡済生会総合病院での勤務を経て2003年に新丸子で開業(東急東横線新丸子駅より徒歩5分)。簡潔かつ明瞭な説明と裏表のない人柄で定評。

小山 守 院長

小山 守 院長

こやま耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック

川崎市中原区/新丸子町/新丸子駅

  • ●耳鼻咽喉科
  • ●アレルギー科

機材を置く十分なスペースと母校との医療連携が開業地の決め手に

小山 守 院長

父が耳鼻咽喉科の開業医であり、子どもの頃から父の仕事を見続けていたため、医療系の職業に就くことは自然と意識していました。医学部で勉強中は、自分で執刀し加療を行う外科医になろうと決めていた時期もありました。しかし、父を目標に育った私としては、将来的には開業をしたい希望もありました。外科医は手術で患者さんを加療することを目標とします。外科医として専門的に開業することは大変です。一方で耳鼻咽喉科は内科・外科両方の側面がある診療科であり、頭頚部外科とも言われています。後に開業医として独立が可能な科であり、私にとってベストな診療科目でした。

 杏林大学卒業後は、日本医科大学の耳鼻咽喉科教室ならびに武蔵小杉病院、さらに静岡済生会総合病院での勤務を経て2003年に新丸子で開業しました。耳鼻科は診療機材が多くある程度のスペースが必要でしたが、幸いこの物件は40坪あること、そして長年の勤務病院である武蔵小杉病院が近くにあり、医療連携がとりやすいことが決め手となりました。

医療とは、ただお求めに応じ薬をお出しすることではない

小山 守 院長

当院の診療方針は、「薬だけに頼らない診療」です。当然薬によって治せる疾病、緩和できる症状には処方を行いますが、必要がない、効果が期待できないと判断した薬は処方いたしません。患者さんは薬を処方してもらうのが医療だと勘違いしている方が多く、またそれに応じて何らかの薬を必ず処方してしまうのが現状だと思います。薬には必ず何らかの副作用を伴います。しっかり患者さんの症状を聞き、局所を視診、触診で診察をすることが、正確な診断をする為に必ず必要だと考えています。

 たとえば風邪を例にとってみますと、鼻やのど(咽と喉です)の様子を診ずにただ鼻水には抗ヒスタミン剤、咳には咳止めを処方されるケースが多いとお聞きしたことがあります。鼻水や咳、熱が出るのは、理由があって出ているのです。風邪の鼻水とアレルギーの鼻水は加療方法が違うわけです。風邪の咳とアレルギーの咳(咳喘息や気管支喘息)も薬が全く違います。患者さんが余り気にしない夜間の口呼吸は、鼻閉が原因となっていることがほとんどです。口呼吸をすれば、口腔内、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺まで乾燥してしまい、粘膜の乾燥は炎症反応を悪化させてしまいます。この場合は鼻詰まりを解消しなければ咳は止まりません。この状態で例えば咳止めを処方しますと、一時的に呼吸中枢を抑制して咳を減らしているにすぎず症状を長引かせてしまうケースも多いと思います。鼻閉を改善させ粘膜の乾燥を防ぐことが大切だと考えています。
また熱が出たからと抗生物質を渡されるケースも多くあるそうですが、風邪で熱が出ているならそれはウィルスの仕業であり、細菌を殺す抗生物質は何の役にも立たないというわけです。

 風邪を引いて4日後ぐらいになりますと、鼻から流れ出る水性のサラサラ鼻汁は治まりますが、ドロドロの鼻水がノドに落ちてきます。また鼻詰まりも進行します。ドロドロの黄色い鼻水の原因が細菌感染なのです。親御さんは鼻汁が止まったと安心されますが、実は受診が必要なのはこのような状態に陥った時です。鼻閉を治して鼻汁を吸うことが大切なのであって、風邪薬を飲まないと悪化するわけではありません。

 医師による医療とは、正しく診察をして、正しく診断をすることが大切だとわたしは考えています。風邪は薬が治してくれるわけではありません。耳鼻咽喉科専門医、アレルギー専門医として本当に必要なものを見極め、不要な薬で症状を長引かせないようにしています。また治療および薬の是非につきましては、平易かつ明確な言葉でその根拠を丁寧にお話させていただいています。

めまいの原因を細かく究明する「めまい外来」

小山 守 院長

めまいの原因としてはさまざまな要因が考えられますが、基本的に頭蓋内に原因があるめまいは全体の0.1%以下とたいへん低い確率です。ただし頭蓋内病変によるめまい症状は重篤で、脳梗塞や脳出血の可能性があり直ちに専門医の診断と加療が必要となります。

 まずは脳に原因があるか簡易的に調べるため、手足のしびれがないか、構語障害(舌が回らず言っていることがわかりづらい)状態はないか、手を挙げたときの動作に異変はないか…など、神経を使って動かす動作を拝見します。

 そこで異常がなければ、三半規管の障害または自律神経などの原因不明なめまいということになります。三半規管の障害であっても、来院時にめまい症状が軽快している状態ですと、残念ながら一回の診療で診断がつきかねることも多いです。ご来院の際めまいが起きていれば眼振検査を行います。異常があれば診断がつきますが、異常が確認できない場合は、(1)いつから起きているか、(2)何分間続いたか、(3)どのような動きだったか、といった問診から可能性のある病気を考えていきます。

 それぞれめまいの原因に応じてお薬をお出しすることがありますが、実はめまいを完全に治す特効薬はありません。低血圧症が原因の場合、自律神経が原因と考えられる場合、三半規管の障害が原因の場合で投与内容が変わってきます。耳石が原因で発症する良性発作性頭位めまい症の場合は、頭位の運動だけで治ってしまう場合もあります。

鼻の通りを改善するレーザー治療法

現在アレルギー治療は、症状の程度や患者さんのライフスタイルに応じてさまざまなバリエーションがご提供できるようになりました。投薬以外でも、体質改善によってアレルギー症状の改善を目指す免疫療法がある一方で、鼻づまりだけを手っ取り早く改善するレーザー治療法があります。

 鼻腔内には、鼻粘膜の表面でアレルギーを起こす細胞や抗体が常に待機している状態で存在しています。レーザー治療はその細胞を焼いてアレルギー症状を抑えるものです。しかし焼かれた粘膜はまた再生してしまうため、一時的な症状改善となってしまいます。ただ薬を飲むと眠くなってお困りの方、あるいは薬を飲みたくない妊婦の方には、一時的であっても症状は改善するため向いている治療法です。

 わたしのお勧めは、免疫療法とレーザーまたは薬の併用です。アレルギーの原因物質を体に入れ体質改善を図る免疫療法は効果が高いことで知られているのですが、効果発現に時間がかかります。そこで効果が実感できるまでの間の不快感を解消する治療として、内服薬や点鼻薬をお使いいただきます。レーザー療法は体質改善後に実施する事により、より長い効果が実感できると思われます。

根拠に基づいた治療で病気の慢性化にストップを

診察で心がけていますのは、わからないこと、不確実なことはきちんと「わかりません」とお答えすることです。推論はできますが、これを半ば断定的に申し上げるのは医師として不適切だと考えます。

 よくお伺いすることは、「明後日の運動会に参加させて大丈夫でしょうか?」といったものです。せっかく準備をして楽しみにしていた運動会に出られない、かわいそうといったお気持ちはわかりますが、明後日病状がどう変化しているかはお答えできません。また熱が出ている状態なら「三日寝させてあげてください」と申し上げたいところです。

 また薬を頼らずに症状を楽にする方法も実践し、2歳未満の小児には鼻閉の改善、鼻汁を吸引、長い吸引管をノドまで入れて痰の吸引を行っています。それによりお子さんはぐっすり眠れるようになります。親御さんにも方法を伝授しています。ご来院いただければわたしが治療しますが、時間的にご無理であれば、ご家庭での鼻汁吸引が一番大切となります。

 根拠に基づいた治療で病気を長引かせないことをモットーとしておりますので、風邪やアレルギー性鼻炎、喘息でお困りの際は、どうかご相談ください。

※上記記事は2018年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

小山 守 院長 MEMO

耳鼻咽喉科専門医 /アレルギー専門医

  • 出身地:東京都

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穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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