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大貝 明日香 院長

ASUKA OGAI

医療と患者さんをつなぐ架け橋を目指して――。日々の生活に寄り添う「家族」のような診療を

横浜市立大学医学部卒業。医学部在学中よりゲノム研究に従事し、研修医時代には離島医療を経験。その後、神奈川県や都内の医療機関で診療にあたり、内科・血液内科を中心に幅広く経験を積む。2025年5月、愛着ある地元に『おおがい内科医院』を開設し、現在に至る。

大貝 明日香 院長

大貝 明日香 院長

おおがい内科医院

横浜市旭区/鶴ケ峰/鶴ケ峰駅

  • ●内科

医療の「伝える」に関わりたい――。その気持ちが原点

大貝 明日香 院長

私が医師を志したのは中学3年生だった15歳のとき、日常のちょっとした出来事をサイトに公開するブログが流行っていた頃でした。当時の私は「自分が伝えたいこと」と「相手に伝わること」の間に乖離があることに気付き、正しいことを正しく伝えるために、記者かアナウンサーになりたいと思っていました。そんな私の考えを変えたのは、家族の病気でした。あるときブログをアップしようとパソコンを開くと、検索履歴に「がん」の文字を見つけたのです。たしかにあの頃の父は、何となく顔色が黄色っぽかったような気もしましたが、高校受験を控えていた私には何も知らされず、横浜翠嵐高等学校に合格した後にようやく、父の病気ががんであることを教えてもらえました。
その後高校でテニス部に入った私は、土曜日になると入院中の父のもとを訪れて、学校のことやテニスの試合の結果などを話して聞かせました。父のことが大好きだった私には週に1度のご褒美のような時間でしたが、週を追うごとに父の容体はどんどん悪くなっていきました。胃がんや肺がんなどさまざまながんがある中で、父のがんは診断や治療が難しいがんとして知られる「原発不明がん」だったのです。医師になった今であれば、原発不明がんの対応がどれほど難しいか分かりますが、当時の私は何も分からず、医師や看護師さんの話も十分に理解することはできませんでした。医療に関することは専門用語が多くて、なんて伝わりづらいのだろう……。きっと多くの人が抱いている医療に関する疑問や不安を解決するために「私は医療の【伝える】に関わりたい」、そう思ったことが全てのスタートでした。

体の仕組み・病気の成り立ちを根本から学び、「医学を分かりやすく伝える」

大貝 明日香 院長

医学部は講義や実習などで大学に6年間通うことになっていますが、私は医学部2年生のときから自主的に研究室でゲノム研究をしていました。ゲノムとは、ヒトの遺伝情報が記載された地図のようなものです。ゲノム研究は基礎研究と言われ、実際に患者さんを治療する際に直接必要になる場面は少ないのですが……。医師として「医学を分かりやすく伝える」ためには、体の仕組みを細胞レベルで理解し、病気のメカニズムを知っておかなければならないと思ったのです。医療のことはまったく分からないという方にも、ヒトの体がどのようにできていて、どうやって病気になっていくのかを分かりやすくかみ砕いてご説明できる医師になるため、授業が終わった後の放課後や週末の土曜日・日曜日を使ってゲノム研究に没頭しました。
大学卒業後は2年間の初期研修の中で、地域医療研修として那覇市から5時間もかかる離島の医療に従事しました。それまでの私は研究に従事したり、最新の論文を読みあさったり、データを解析して学会で発表したり、最先端といわれる医療にどっぷり浸って、医療の「正しさ」を追求してきたつもりでした。そんな私に、私の目標の原点を思い出させてくれたのが離島での診療でした。限られた物資や環境の制限の中で自分の病気や体調と向き合いながら自分らしく生きている島民の皆さんの診療を担当させていただく中で、医療とは”病気を治すもの”ではなく、”その人がその人らしく生きるためにあるもの”なのだと気付いたのです。「病気ではなく人を診る」という医療の原点に立ち返ることができたことは非常によかったですし、今もその姿勢が変わることはありません。

日々の生活に寄り添う「家族」のような診療を

大貝 明日香 院長

『おおがい内科医院』を開く前は、入院施設のある総合病院などで診療していました。かねてより患者さんとゆっくり向き合いながら診療できる内科医になるつもりでいたのですが、恩師のアドバイスにしたがって血液内科を経験したことで、医師として大きく成長できたように感じています。血液内科では文字どおり血液に関わる病気の治療を行いますが、一般的な内科診療とはスピード感がまったく異なります。たとえば、進行が速い急性白血病の場合は数時間単位で病状が悪化し、診断がついたその日から抗がん剤治療を始めなればならないケースも珍しくありません。現実を受け止められないでいる患者さんのお気持ちをくみ取りつつ限られた時間で適切な説明を行い、判断が難しい症例も適切に診断できるスキルを身につけられたことは、医師として自分の強みになっていると思います。
当院においても「医師」というより「家族」のような立場で、患者さんのお話にしっかりと耳を傾け、考えられる治療選択肢について分かりやすく丁寧にご説明いたします。医療機関を受診する患者さんの中には「お医者さんには聞きにくい」という方もいらっしゃいますが、家族のような診療を心がけることで「ここに来れば、問題を解決する方法を一緒に考えてくれる」と思っていただけるような存在になることが今の目標です。ご自身のこと、ご家族のことでご心配な事がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

医療と患者さんをつなぐ架け橋を目指して

当院では私がこれまでに身につけた知識や経験を踏まえて、地域医療の「最初の窓口」と「最後の砦」としての役割を担いたいと考えています。院内にはAIを搭載したレントゲン、超音波(エコー)、心電図、肺機能検査機器(スパイロメトリー)のほか、当日中に結果が分かる迅速血液検査機器などを導入して適切な診断・治療に努めています。「風邪かしら?」と言って受診された患者さんに重大な病気が見つかるケースもあるため、ささいな症状も放置せずにご相談ください。
もう1つ、当院の特徴と言えるのがACP外来を開設していることです。ACPはアドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)の略で、人生会議とも呼ばれるものです。厚生労働省が推進するACPは、ご自分が将来どのような医療や介護を受けたいかを前もって考えておき、それをご家族や医療者などと共有することによって、自分らしい最期を迎えましょうという取り組みです。たとえば心臓が止まってしまったときに救命処置を望むのか? 口からものを食べられなくなったときに胃瘻をつくって命をつなぐのか? など、ご自分で意思表示をすることが難しい「もしも」のときも、ACPの記録が残っていればご本人の意思を尊重することができます。ACP外来は保険が適用されない自費診療となりますが、ご興味のある方はお声がけいただければと思います。

これから受診される患者さんへ

自分の体のことはよく分かっているはずなのに、自分の体の中で起こっていることはよく分からない……。そんな「分かりにくい医学」のことを分かりやすくお伝えすることが私の役割です。天から与えられた寿命を延ばすことはできなくても、その人がその人らしく過ごせる時間を延ばすことはできます。病気を遠ざけ、健康でいられる時間を少しでも長くするお手伝いをできるのが医学です。
悩みや不安を抱える患者さんに少しでも快適にお過ごしいただきたきたいと考えて、院内は清潔感のある白を基調に、あたたかみのあるブラウンやグリーンを取り入れました。落ち着きのある雰囲気の中で、皆さまを笑顔でお迎えしておりますので、「こんなことで受診してもいいかな?」と遠慮なさらずお気軽にご来院ください。

※上記記事は2025年6月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

大貝 明日香 院長 MEMO

  • 出身地:横浜市
  • 出身大学:横浜市立大学医学部医学科
  • 趣味:野球観戦(千葉ロッテマリーンズファン)
  • 好きな音楽家:ショパン
  • 好きな映画:『アバウト・タイム 愛おしい時間について』
  • 好きな観光地:石垣島
  • 座右の銘:「凡事徹底」

大貝 明日香 院長から聞いた
『不明熱』

原因不明の高熱が3週間以上続く「不明熱」とは?

不明熱とは、明確な原因が分からないまま発熱が続く状態を指します。一般的には38.3℃以上の発熱が3週間以上続き、検査を行っても原因が特定できない場合に「不明熱」と定義されます。
主な原因には感染症、膠原病、悪性腫瘍などがあり、年齢によってもその割合は異なります。診断には詳しい問診や身体診察、血液検査、画像検査などを丁寧に行う必要があります。
ときに指や爪の所見から発熱の原因がわかることもあり、丁寧で慎重な身体診察がとても重要と考えられています。

グラフで見る『大貝 明日香 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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