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淡野 宏輔 院長

HIROSUKE DANNO

甲状腺に特化したクリニックとして地域の医療に貢献

筑波大学を卒業後、大学の附属病院に6年間勤務し、大学院で糖脂質代謝に関する基礎研究に従事。その後、東京都内の市中病院を経て、糖尿病と甲状腺疾患、睡眠時無呼吸症候群を主に扱う神奈川県内のクリニックグループへ入職。クリニック院長を経て、甲状腺の診療レベルの向上を目指し、隈病院へ入職。もともとの専門である糖尿病や睡眠障害などの生活習慣病とともに、甲状腺の診療を専門とすることを目標として取り組む。その後、昭和大学横浜市北部病院・甲状腺センターを経て、2024年に『横浜甲状腺クリニック』を開院(「新横浜駅」新横浜駅地下通路 9番出入口すぐ隣のビルより)。日本甲状腺学会専門医。医学博士。

淡野 宏輔 院長

淡野 宏輔 院長

横浜甲状腺クリニック

横浜市港北区/新横浜/新横浜駅

  • ●内分泌内科

甲状腺専門病院での経験を生かしたい

淡野 宏輔 院長

内分泌・代謝内科医として、ホルモンの病気や生活習慣病の診療に幅広く従事しておりました。なかでも甲状腺の病気の方と話すことが楽しく、外来診療ではついつい熱が入り話し込んでしまうので、外来スタッフが見学に来るほどでした。そのような折、甲状腺の専門病院である隈病院(兵庫県神戸市)にて研鑽する機会をいただきました。2年の研修期間でしたが、病院のすぐ隣のアパートを借りて、早朝から深夜まで診療業務や研究活動に没頭していました。寝ても覚めても「甲状腺」という環境の中で、甲状腺診療の第一人者の先生方にご指導をいただき、外科や病理の先生方、超音波検査技師、病理検査技師の方々と交流するなかで、医師として最も成長した2年間だったと思います。
隈病院退職後は横浜市内のクリニックの院長を務めながら、昭和大学横浜市北部病院・甲状腺センターにも勤務し、甲状腺診療の経験を重ねるなかで、甲状腺に特化したクリニックの必要性を実感し、新横浜駅前に『横浜甲状腺クリニック』を開院するに至っております。

ITによる診療業務の効率化

淡野 宏輔 院長

隈病院はIT化によって診療システムが整備されており、とても働きやすい環境でした。当時そのシステムの設計をされていた診療情報管理科科長・内科の工藤先生が兵庫県明石市でご開業され、ご自身のクリニックでも甲状腺に特化したITシステムを構築されておりました。当院の開業準備中に、電子カルテなどの診療システムの構成で納得いくものがなく思い悩んでいた折、工藤先生から「うちのシステムを使ってみないか」と温かい言葉をいただき、そのシステムを導入させていただく運びとなりました。工藤先生のシステムは「電子カルテ・検体検査システム・超音波画像処理・患者呼び出し・予約・会計」の各システムを統括し、ペーパーレスでの運用が可能で、隈病院に近い形でスムーズに診療業務が行えております。
院内の情報伝達にはチャットツールを活用し、スタッフが院内を行き来することなく、効率的に業務を行えるよう工夫しております。患者さんの大切な時間を無駄にしないよう、待ち時間等の短縮に努めております。しかし、クリニックでの滞在時間が短縮されても、薬局での待ち時間が長ければ意味がありません。そこで、今後は近隣の薬局との処方箋連携にもチャットツールを活用していく予定です。また、来年(2025年)の1月には、こちらのビル内に新しい薬局が開局する予定ですので、その薬局ともチャットツールを用いて連携を強化し、お薬をよりスムーズにお渡しできる体制を整えてまいります。

甲状腺に特化したクリニック

淡野 宏輔 院長

「超音波検査は甲状腺診療における聴診器」といっても過言ではないくらい重要な検査です。当院では2名体制で甲状腺の超音波検査を実施しており、それぞれ経験豊富な検査技師が担当しております。1名は隈病院で30年、もう1名は伊藤病院(都内の甲状腺専門病院)で11年の勤務歴があり、長年にわたる専門的な技術と知識を活かして正確な検査を提供しております。
甲状腺超音波ガイド下穿刺吸引細胞診は、甲状腺にできたしこりや腫れを詳しく調べるための検査で、超音波でしこりの位置を確認しながら、細い針で甲状腺の細胞を取って調べます。針の刺し方には「交差法」と「平行法」の2つの方法があり、いずれも長所・短所があります。「交差法」「平行法」のどちらで検査を行うかは、医療機関によって流儀が決まっており、両方を行う医療機関は殆どありません。幸いにも私は、隈病院で「交差法」、昭和大学横浜市北部病院で「平行法」の手技を身につけることができました。当院ではしこりの性状や位置を勘案しながら、「交差法」「平行法」を使い分けて検査を行っています(https://www.yokohama-thyroid.com/sp/column/saibousin.html)。
甲状腺ホルモンやバセドウ病・橋本病の抗体、その他主要な血液検査については、甲状腺専門病院でも採用されている診断装置を導入しており、約30~45分で結果を報告します。

安心して受診いただけるよう、丁寧で優しい対応を心がけて

初診の患者さんには「甲状腺ホルモンが分泌される仕組み」や「甲状腺ホルモンの役割」から説明し、検査結果の説明、診断される病気・治療の説明を、パンフレットを用いて1つひとつ順を追って行います。「甲状腺を患って長いが、今までそのような説明を受けたことがなかった」と驚かれる方も少なくありません。わかりやすく説明し、患者さんが話しやすい雰囲気づくりに心がけています。
受付や会計では、スムーズなご案内と親切な対応を大切にし、リラックスしてお過ごしいただけるよう努めております。採血や超音波検査などの検査においても、できるだけ負担が少なく、安心して受けていただけるよう、丁寧で優しい対応を心掛けています。

これから受診される患者さんへ

甲状腺の病気の症状は多岐にわたり、自律神経失調症や更年期障害などの症状と似ていて、わかりにくいことも多いです。また、自覚症状がなく健診で初めて甲状腺の異常を指摘される場合も少なくありません。『横浜甲状腺クリニック』では最新の医療機器と専門知識を活かし、迅速かつ正確な診断と治療を心がけております。疲れやすい、月経不順、暑がりや寒がり、動悸、息切れなど、なにか気になる症状やご不安なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2024年9月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

淡野 宏輔 院長 MEMO

  • 出身地:兵庫県姫路市
  • 出身大学:筑波大学
  • 趣味:ドライブ、水泳
  • 好きな本:幸福論(アラン)
  • 好きな映画:『天使にラブ・ソングを…』
  • 好きな音楽・アーティスト:Läpi Sateen(G-Powered)
  • 好きな場所:横浜みなとみらい、神戸ハーバーランド、姫路城
  • 好きな言葉:慈悲・慈愛

淡野 宏輔 院長から聞いた
『甲状腺がん』

甲状腺腫瘍と診断されたら、一度は甲状腺専門医や甲状腺専門医療機関の受診を

甲状腺腫瘍は多くの場合、良性ですが、超音波画像で明らかに悪性と判断できる腫瘍もあれば、良性と悪性の区別がつきにくい腫瘍も少なくありません。そのような場合は「超音波ガイド下穿刺吸引細胞診」を行います。この検査では、超音波で腫瘍の位置を確認しながら細い針で腫瘍細胞を吸引し、採取した細胞を顕微鏡で調べてがんなどの異常がないかを確認します(https://www.yokohama-thyroid.com/column/saibousin.html)。また、超音波検査で一見良性に見えても、腫瘍のサイズが大きい場合は悪性の可能性が否定できないため、「超音波ガイド下穿刺吸引細胞診」の適応となります。

細胞診で良性と判断された場合でも、悪性の腫瘍細胞が隠れている可能性があるため、定期的な受診が必要です。超音波検査を通じて、腫瘍の大きさや形状の変化を確認することが重要です。

「超音波ガイド下穿刺吸引細胞診の適応」や「外科治療の必要性」の判断には、専門的な知識と経験が求められます。そのため、甲状腺腫瘍と診断された場合には、一度甲状腺専門医や専門医療機関に受診されることをお勧めします。甲状腺専門医や専門医療機関については、日本甲状腺学会のホームページで「認定専門医名簿」や「認定専門医施設名簿」をご覧いただけます(https://www.japanthyroid.jp/)。

グラフで見る『淡野 宏輔 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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