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安井 謙二 院長

KENJI YASUI

痛みや障害等から回復し、身体機能や気持ちが上向きになり、困難なことを克服できるように

日本医科大学卒業。東京女子医科大学整形外科学教室に入局。 CHP St.Grègoire,Rennes,France に留学。山手クリニック副院長を経て、2024年4月より『リオクリニック』院長に就任(小田急線「生田駅」より徒歩15分、JR南武線「中野島駅」より徒歩15分)。

安井 謙二 院長

安井 謙二 院長

リオクリニック

川崎市多摩区/生田/中野島駅

  • ●整形外科
  • ●リハビリテーション科

命をより輝かせる整形外科医の道に

安井 謙二 院長

食べていくためには何らか働かねばいけないとしても、できれば世の中の、社会のためになる職を目指したいと考えていました。もちろんどんな仕事であっても意味があり、社会に必要であることは変わりませんが、患者さんを通してその喜びがダイレクトに伝わり、自分自身も喜びを共有できる仕事としてこの道に挑戦してきたのです。
なかでも整形外科を選んだのは、人の命ももちろんですが、人生を彩り豊かにする上で欠かせない運動器を扱う整形外科に惹かれたからでした。また私は小学校では野球、中高でバスケットボール、大学でアイスホッケーをプレーしていました。幸いプレーを断念せざるを得ないような大きな怪我をしたことはありませんでしたが、少なからず怪我や故障は経験し、そのためにプレーがうまくできなかったこともありました。そもそもスポーツをするのも見るのも好きで、そうした意味ではすんなり選ぶことができたのでしょうね。
2000年に大学卒業後は東京女子医科大学の整形外科に入局し、広く一般整形外科を経験し治療を学びました。2008年に日本整形外科学会認定専門医を取得後は、肩関節外科を専門として研鑽を重ねました。2014年にフランスへ留学する機会を得て、肩疾患の診断法と最新治療を深く学び、約600例の手術症例を経験しました。帰国後は得た知識や技術を生かし年平均3000人超の肩疾患診療を行い、これまでに手掛けた肩手術件数は合計約2000例に達しました。
そして当クリニックの母体でもある世田谷の『山手クリニック』副院長を経て、2024年4月より『リオクリニック』院長に就任いたしました。当クリニックはサッカーJ1の川崎フロンターレと業務提携を結んでいます。スポーツ選手はもちろんですが、運動器の不調で悩まれている地域の方々に広く貢献していければと思っています。

「五十肩」は病名ではない

安井 謙二 院長

私は医療現場で五十肩」を安易に口に出すのは戒めなければならないと考えています。そもそも「五十肩」という言葉は正式な病名ではありません。実は「五十肩」とは中高年にみられる原因がはっきりせず肩の痛みと動きに制限があるもの全般に対して使われる名前に過ぎないのです。「五十肩」と告げることで、肩の痛みが重篤で遷延している患者さんにとっては五十肩」なのに治らないのはなぜ?と解決に至らず、かえって不安と苦悩を増悪させてしまうこともあるのです。
「痛み」という結果があることには、なんらかの原因があります。その原因をきちんと見極め、治すところまで持っていくのが私たちの仕事です。10年後、20年後、診療技術がもっと発展し知見が広がっていくと、「五十肩」という言葉は使われなくなっていくかもしれませんね。

五十肩の常識の誤り。適切な診断と正しい理解。時期に応じた治療の大事さ

安井 謙二 院長

つい「五十肩」と呼ばれてしまうるものの代表的な疾患として、腱板断裂があります。肩にはたくさんの筋肉がありますが、特に重要な筋肉として腱板があげられます。これが加齢や怪我によって切れ、肩の痛みや動きに制限が出るのが腱板断裂です。凍結肩も代表的な疾患の1つで、「五十肩」として扱われてしまい、現場で食い違いが生じやすい疾患です。怪我などの明らかな原因がないものの、著しい可動域制限が生じたものです。診断学の進歩で、この凍結肩の病態は関節包と呼ばれる靱帯の、経年的な負担による炎症と変性によるものと考えられるようになってきました。文献的には治癒までに1-4年(平均2.5年)、適切な治療をしても完全に治るのは半数で、40%は少し可動域制限が残り、10%は重症と言われています。凍結肩を単なる「五十肩」と流してしまうには、あまりに生活の質(QOL)に与える影響は重篤で、患者さんの混乱を大きくするものと考えています。
「五十肩」に対して、一般の方々の間でも“よく動かしたほうがいい”、“動かなさないほうがいい”、“そのうち治る”などと言われたり聞いたりしているのが実情です。しかし、それでは凍結肩においてはいくらか誤解が生じます。安静痛、夜間痛が強い炎症期には痛みを和らげるのを優先し、薬を積極的に用い、動かすことはかえって刺激になるので控えます。炎症が治まり硬さだけが目立った拘縮期にはリハビリテーションなどで積極的に動かすことを推奨します。つまり時期によって治療法が変わるのです。適切な診断によって正しく病気の理解が進むと、たとえまだ痛みが残っていても前を向いて治療に臨めるのです。

私たちの豊富な経験と知識を地域のみなさんに

打撲などの急性外傷と異なり、慢性的な腰や膝の痛みの原因がどこにあるかと言うと、意外に思われるかもしれませんが、痛みの出る箇所とはまったく違う部分が原因となっていることがあります。
例えば私が肩を診察する際、まず着目するのが姿勢や股関節です。姿勢が崩れたり股関節が硬いと、その上にある脊柱や胸郭、肩甲骨をしなやかに安定して動かすことが難しくなります。この状態では、腕を伸ばそうとしても肩や肘だけで動かそうとし、体幹が連動しないために繋ぎ目となる肩局所に負担がかかり、痛みが出ることがあるのです。身体は繋がって動いているのです。

当院の勤務医師は、オリンピックや各種日本代表チームなどのチームドクターとして、帯同経験と治療実績のある医師が揃っております。山手クリニックを含むサポートチームは、日本女子ソフトボール代表、日本女子アイスホッケー代表などを始め、JリーグのFC町田ゼルビアや東京ヴェルディなどがあります。HPにサポートチームを掲載しています。

走る・跳ぶ・組む・投げるなど、勝利のために効率的な動作が確立されているアスリートの治療では、身体の使い方の特徴を見抜き、運動連鎖の乱れから根本的な原因を的確に診断することが重要です。スポーツ選手に対する診療は一般の患者さんへの診療に通じます。起立・起坐・歩容など同じパターンの一連の運動において、腰や膝など痛みを訴える部位以外のどこかに機能障害が隠れていると、それをカバーしようと腰や膝に過剰負荷がかかり痛みを生じてしまう。つまり痛みをしっかり取るには、原因となる全身のどこかに隠れる機能不全に注力することが大事だと考えています。私たちのその豊富な経験と知識を、地域のみなさんのお役に立てていければと思っています。

これから受診される患者さんへ

「リオ」とは、ポルトガル語で「川」という意味です。川は海へ流れ、海は世界中とつながっています。川崎フロンターレが「等々力へ、そして世界へ」という理念を掲げているように、私たちの医療技術やコンセプトが広まっていくことを期待しています。

いつまでも自由に痛みなく、体を動かせる。それがこれから、ますます求められていく時代でしょう。お身体のことで何かお悩みや不安を抱えておられたら、どうぞお気軽にご相談ください。おひとりおひとりの方の背景とニーズを踏まえ、より良い方法をスタッフ一同が協力し、サポートしてまいります。

※上記記事は2024年5月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

安井 謙二 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 好きな映画:『ニュー・シネマ・パラダイス』
  • 好きな音楽:モータウン
  • 好きな観光地:フランス,台湾,ハワイ
  • 好きな本:侏儒の言葉
  • 座右の銘・好きな言葉:ENJOY!(エンジョイ!)

グラフで見る『安井 謙二 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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