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武田 繁幸 院長

SHIGEYUKI TAKEDA

「獣医行動プラクティショナー」の資格をもつ獣医師が診療。動物たちが生まれてから最期の時まで一生涯診てあげたい。

日本大学農獣医学部 水産学科卒業。日本大学農獣医学部 獣医学科卒業。横浜にある動物病院で6年にわたり経験を積み、2002年に『柄沢どうぶつ病院』を開設。

武田 繁幸 院長

武田 繁幸 院長

柄沢どうぶつ病院

藤沢市/並木台/大船駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●ウサギ
  • ●ハムスター

獣医行動プラクティショナーとして、動物たちとご家族の暮らしをサポート

武田 繁幸 院長

子どもの頃から生きものが好きで、漠然とではありますが「将来は獣医師になりたい」と考えていました。中学、高校と「生きものが好き」という気持ちは変わらなかったものの、大学は農獣医学部の水産学科に進んで「学校の先生にでもなろうかな」と思っていました。しかし実際に教育実習に行ってみると自分の勉強不足を痛感する場面があり、「もっと勉強しなければ」と気付くことになりました。そして、もう一度本気で勉強するのなら、子どもの頃からの夢だった獣医師にチャレンジしてみるのもいいのではないか……と。そう考えて両親に頭を下げ、改めて農獣医学部の獣医学科に入り直しました。
私の家では物心ついた頃から犬や猫を飼っていたのですが、獣医学科在学中に愛犬に問題行動(攻撃行動)が出てしまったんですね。それまでとってもいい子だった愛犬の変化は家族に暗い影を落とすことになり、私が獣医動物行動学を専門にするきっかけにもなりました。今でこそ獣医動物行動学は世の中の認知が進みつつありますが、当時は専門書も満足に手に入らず、どこで勉強すればよいのかも分からない状態でした。そうしたなかで一つ一つ経験を積み重ね、現在は獣医行動プラクティショナー(日本獣医動物行動学会)の資格を持って動物たちとご家族のよりよい関係づくりをサポートしています。

動物たちが生まれてから亡くなるまで、一生涯のお付き合いを

武田 繁幸 院長

獣医臨床の師匠といえる先生のもとで経験を積み、『柄沢どうぶつ病院』を開いたのは2002年でした。病気のことや日常的なお困りごとを気軽に相談いただけるかかりつけ医としての役割を担う一方、「行動療法外来」や「認知症外来」などの専門外来を開設していることが当院の特徴です。ひと昔前は、「ペットは叩いてでもしつけるもの」という考え方が主流だったように思いますが、環境や行動を変え、不安を取り除いたりすることで、行動が変わることがあります。行動療法外来では、動物たちの問題行動を分析検証・診断し、その子に適した治療プランをご提案します。開院当初はこうした考え方をなかなか受け入れていただけないこともありましたが、診療をはじめて20年以上になる今は、2代目、3代目のペットを診させていただいているご家庭も少なくありません。
私は獣医師として何か1つの分野に特化するというより、行動療法を含めた幅広い視野を持ち、その子が生まれてから最期の時まで一生涯のお付き合いをさせていただきたいと考えています。一次診療施設ではありますが、可能なかぎり高いレベルの医療を行い、もしも更に高度な獣医療が必要な場合には、二次診療施設など適切な道案内をさせていただきます。血液検査、超音波(エコー)、レントゲンなど基本設備を備えて、しっかりとスクリーニング検査を行ったうえで、それぞれのご家庭に合った治療計画やアドバイスができればと考えています。

動物たちとの良好な関係を築く「ハズバンダリートレーニング」

武田 繁幸 院長

行動療法では、元々動物園で行われていた「ハズバンダリートレーニング」に基づいたトレーニングも行っています。
抱っこをしてみたり、口元を触ってみたり、お世話をする行為や人に慣れてもらうことによって、病院や環境、スタッフ馴らし、診察・検査に対するストレスが減ることで、病気やけがをした際にもスムーズな治療介入が可能になります。

たとえば当院では子犬を中心に「おやつ外来」として病院内の施設やスタッフに慣れてもらう取り組みを行っています。診察室でおやつをあげたり、次はレントゲン室……、次は入院室……といったことを一通りクリアできたら、今度は室内の照明を暗くしてみたり、動物たちの背中を軽くつまんで・おやつをあげて……といったことなどを根気よく繰り返すうち、注射や治療をストレスなく行えるようになります。嫌がって、噛みついてくるようなことはほとんどなくなります。実際に当院には治療した後でも尻尾をふっているワンちゃんがたくさんいます。

動物たちや飼い主さんに寄り添い、恐怖やストレスのない診療を

当院では動物たちを怖がらせることがないように、ストレスの少ない診療を行うことを心がけています。「Fear Free(フィアフリー)」、ストレスの少ない診察ができれば病気の早期発見につながり、大きな病気を発症するリスクも軽減できるでしょう。また、飼い主さんが困ったときに何でも気軽に相談できて、動物たちが通院を楽しみにしてくれるような病院であれば、病気のときもそうでないときも気軽に足を運んでいただけるものと考えています。
動物たちの問題行動を未然に防ぐためには、小さな頃からのトレーニングが大事ですから、ぜひ「子犬外来」「子猫外来」や「おやつ外来」を体験していただけたらと思います。院内ではリラックス効果のあるフェロモンを焚いたり、飼い主さんに快適に過ごしていただけるような環境を整えたりしているほか、SNSでもさまざまな情報を発信しています。遠方の方や通院が難しい方のために、当院では数年前から「オンライン診療」にも対応しておりますので、上手にご活用いただければと思います。

これから受診される飼い主さんへ

私は獣医師として、動物たちの全身を診られるジェネラリスト(総合医)になることを目指して自己研鑽に努めてきました。開業から20年あまりにわたって診療してきた子たちのカルテは全て頭の中にあります…。「記憶のカルテ」を踏まえて病気や治療のことを丁寧にご説明し、飼い主ご家族のご理解と納得のもとに治療を進めたいと考えています。
病院を受診するためにリードを引っぱって来るようなことがないように、病院を楽しい場所だと思ってもらえるように。飼い主ご家族にご提案できることはたくさんありますので、何かお困りのことがありましたら遠慮なくご相談いただきたいと思います。

※上記記事は2025年3月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

武田 繁幸 院長 MEMO

  • 出身地:埼玉県
  • 出身大学:日本大学
  • 趣味・特技:釣り、ギター
  • 好きな音楽:ロック全般(特にJロック)
  • 好きな場所:里山(日本の昔ながらの田舎の風景があるところが好きですね)

武田 繁幸 院長から聞いた
『犬の認知症(痴呆症)』

犬や猫が夜鳴きをするのは「歳のせい」とは限らない

一般に認知症として知られる症状は、正式には「高齢性認知機能不全」との診断がつけられます。その原因は多岐にわたり、認知症が原因で夜間に眠れなくなり、夜鳴きをするとは限りません。犬や猫が夜鳴きをして困るからといってただ薬を使って眠らせることは、動物たちにとって不幸なことだとも言えるでしょう。

犬や猫が夜鳴きをする背景には、自分が置かれた環境に不安を感じていたり、体のどこかに痛みやかゆみがあったりすることも考えられます。このため夜鳴きの原因をきちんと特定して、問題を取り除くことが根本的な解決につながりります。

グラフで見る『武田 繁幸 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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