加藤 直之 院長
NAOYUKI KATO
最新の医療技術・設備による「診断」を重視。動物たちと飼い主さんの頑張りに応えていきたい
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。都内動物病院での勤務医を経験し、『カトウ獣医科クリニック』院長に就任(東急東横線「日吉駅」から徒歩3分)。日本大学獣医外科学研究室・研究協力員
加藤 直之 院長
カトウ獣医科クリニック
横浜市港北区/日吉本町/日吉駅
- ●犬
- ●猫
すべてを診られるということに魅力を感じて
父が獣医師だったということもありましたが、全身の疾患を1人で診られるということに魅力を感じました。人間の医療は専門性がかなり細分化されていますよね。獣医療もその流れはあるにせよ、自分の努力次第で全診療科を診断から治療まですべてを診ることができる。また、それを求められるという面もあります。そこに大きな魅力を感じてこちらを選びました。
大学卒業後は都内の2つの病院で研鑽に励みました。最初の病院では、基本的な技術を教わるとともに、飼い主さんとお話をさせてもらうためには何が必要かという心構えの部分について多くのことを教わりました。そして2番目の病院では、外科を中心により高度な技術について学びました。私は現在も日本大学獣医外科学教室の研究協力員ですが、大学病院での研修や学会発表を行い研鑽を重ねていますが、これも当時の先生のご厚意により始めたものなのです。
『カトウ獣医科クリニック』は、私の父が開設した病院です。以前の病院でもう少し学んでいたいという気持ちもあったのですが、父が病に倒れたことを機にこちらへと戻り、もう15年近くが経ったということになります。
確定的な診断をつけることを重視
診療においては、診断をしっかりつける、ということに重点をおいています。
ついこの間の話ですが、数日前から足を引きずる60キロのグレートデンの子が来院しました。60キロもあると触診をするのも大変なのですが、結果、前十字靭帯が切れているという感触を得ました。その感触を確証とするため、60キロの子をスタッフ総出で鎮静下にて正しいポジションでレントゲン撮影を行い、確定診断をつけた上で専門の病院に送ることができました。
診断をつけるというのは、至極当たり前の話です。足を引きずる犬のレントゲンも撮らず、痛み止めだけ処方して済ますなどということはあり得ません。このケースではそこに60キロという条件が加わりましたが、諸所の条件が重なると、こうした基本的なことをおろそかにしがちなもなのです。この病院とて、様々な条件が重なることもありますが、できる限り診断をしっかりつけた上で治療への道筋を飼い主さんに示してあげたいと思っています。
優れたデバイスを有効に活用することが鍵に
触診やレントゲンと並び、確定診断を得る上で重要な機器が、内視鏡や腹腔鏡ということになります。今は慢性的な胃腸の病気に悩まされている子が多くなってきました。その子の症状だけを見て、お薬等を色々と変えてみたところで、治るケースは少ないと申してよろしいでしょう。その症状が炎症によるものか、それとも腫瘍によるものなのか。確定するには内視鏡による診断が不可欠であり、超音波検査と並行して必要な患者さんにこれをおこなっています。
腹腔鏡は、基本的に肝臓の病気が疑われる場合に用います。肝臓の数値が高い場合、お薬や食事によって改善をはかることが多いのですが、そうして手をこまねいているうちに肝硬変等に移行してしまうと、手の打ちようがなくなります。それを避けるために、腹腔鏡を用いたより精密な検査が必要になるのです。避妊手術も同様ですが、腹腔鏡は小さな傷で行うことができ、動物にかかる負担を従来よりも大幅に軽減できることにもその長所があります。
内視鏡や腹腔鏡がない時代、診断はどちらかといえば職人技というべきものに頼っていました。数多くの経験を経てきたからこそ可能になるもので、それはそれで重宝すべきものですが、高度な診断レベルにいち早く到達できるという点においても、優れたデバイスを有効に活用することが求められると考えています。
私の個人的な目標として、腹腔鏡による、より低侵襲な治療の範囲を広げていきたいと思っています。また、今後はより様々なデバイスが流通していきますから、それらを有効に活用していきたいとも思っています。
飼い主さんに病気への理解を深めていただくためにも
飼い主さんとの対話にも、診断というものが重要になってきます。あなたのうちの子はどういう病気で、それに対する選択肢は何が考えられるかということを確信を持ってお伝えすることで、病気への理解を深めていただくことができるからです。
病気の中には、終生付き合っていただかなくてはならない性質のものがあり、この場合には、投薬を継続していただくことが大切になってきます。人の場合、自分のことですから、継続的に飲んでいただくことは可能でしょう。しかし、動物はそうではない。見た目が元気であれば、「お薬、やめても大丈夫かな」ということもあるかと思うんですね。病気の性質を充分に理解していただければ、そのようなことも少なくなるでしょう。だからこそ、確定的な診断に基づいた情報をしっかり提供することが大切になってくるのです。
これから受診される飼い主さんへ
動物と暮らすのは大変楽しいことです。ご病気の時のみならず、動物との楽しい生活をよりよくするための意見を聞く場所として使っていただければと思っています。
体調が良くない時だけでなく、普段の状態を知ることで我々の判断が容易になるという面もあります。例えば、大食漢の子が食べられなくなると、元気に見えても重篤な病気が隠れているということもありますし、逆に普段から食が細い子の場合、また違う可能性が疑われることもあるでしょう。いざ体調が悪くなったときに、全く情報のない子では検査の数も増えてしまいますし、診断に時間がかかることも考えられるのです。
『カトウ獣医科クリニック』では、動物はもちろん、飼い主さんの立場に寄り添った診療を提供することを心がけています。お互いの信頼関係を構築する上でも、平時からお付き合いをさせていただければと思っていますし、ワクチン接種等も含めて、普段使いの病院としてお気軽にご利用いただければと思います。
※上記記事は2019年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
加藤 直之 院長 MEMO
- 出身地:神奈川県
- 趣味:ドライブ
- 好きな作家:高山路爛
- 好きな映画:ノンフィクション
- 好きな場所:「犬と遊べる場所」
グラフで見る『加藤 直之 院長』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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