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加藤 規 院長

TADASU KATO

ご家族との連携を大切に。コミュニケーションでつながり最適な動物医療を提供したい

北里大学修士修了。横浜市出身。
都内の動物病院に4年半勤務した後、1992年「ただす動物病院」を開業。
港南区獣医師会会長。 日本獣医がん学会会員。

加藤 規  院長

加藤 規 院長

ただす動物病院

横浜市港南区/芹が谷/上永谷駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●ウサギ
  • ●フェレット
  • ●ハムスター

身近だった「医療」動物好きが高じてまっすぐに獣医師の道へ

加藤 規  院長

祖父が医師だったので、もともと医療には興味がありました。大きなきっかけは自宅で飼っていた犬を獣医さんに診てもらった出来事ですね。子供の頃に飼っていた犬が怪我をしたんですが、たまたま両親が留守のときで。あわてて動物病院に連絡をしましたら、往診に来てくれた獣医の先生がとても温かくて優しくてね。犬も大事には至らず、元気になってくれて。その時からですね、動物が困ったときに助けてくれる「獣医師」という仕事はすごいと思っていました。小学生の頃、休みに祖父のところに行くと、正月で休診なのに急患を受け入れていて医療は大変な仕事だな、というのと、こんなに頼りにされる仕事ってすごいな、と思っていました。医療の仕事を意識していたので子供の頃からいろいろな動物を飼っていたこともあり獣医師を選びました。大学受験は獣医学科しか受験しませんでした。卒業後の獣医師の働き方はいろいろありますが、小動物臨床の獣医師一択でしたね。大学卒業後は都内の動物病院で4年間勤務しました。そこで学んだのは「治療や診断も重要だけれど飼い主さんと信頼関係を築くことが大事」だということです。というのも、院長先生が「わからないことはすぐに調べてベストを尽くす」という信念で診療されていたんですよ。ベテランの先生が真摯に学ぶ姿勢を近くで見てきましたから「自分が開業する時も、信頼関係を築いた上でしっかりと診断治療ができるような病院にしよう」と思っていました。高度な医療センターではなくホームドクターとして気軽に来てもらえる、地域や生活に根付いた動物病院にしたいと。ですから、勤務していた動物病院のように住居と一体型の設計にしました。今ではだいぶ慣れましたが、もちろん、住居と一体型の病院にはデメリットもあります。そこに行けば診てもらえると患者さんが夜間の休診時間にも突然来られる事もあり、プライベートの時間が削られるということもあります。でも、結局はただ休診日の前日に処置をした子たちは翌日も治療する必要がある場合もあるし、入院している動物たちのことは夜間でも気になります。救急を受けるのも夜間の様子を診るのにも、自宅と同じ屋根の下というのは都合がいい。責任持って診られるし自分も安心してお預かりできるというメリットのほうが大きいと感じています。

獣医・動物・飼い主さん。どこも欠けることなく連携することで最適な医療が実現できる

加藤 規  院長

動物たちの治療には飼い主さんの協力が欠かせません。とくに、慢性疾患が増える高齢犬の場合は、飼い主さんの観察や投薬などの日々のケアがとても大事なんです。入院の時だけ一生懸命治療しても、薬を飲ませたり継続した処置が必要だったりと、ご家族に協力してもらえなければ意味がない治療になってしまいます。ですから、飼い主さんと連携ができるように疑問や不満・不安にはできるだけ早く対応し、信頼関係を築くことが重要です。例えば、獣医師の立場では「入院するしかない」と判断した場合も、一方的に入院をすすめることはしません。本当に入院が必要な時こそ、しっかりとした説明をして理解していただいてから飼い主さん自身に決めてもらいます。また、小さなことでも良いので相談して欲しいですね。飼い主さんの不安で多いのは「薬を上手く飲ませられない」とか「どんな症状のときにれんらくしたらいいのか」などが多いです。飼い主さんとしては「このくらいのことで病院に連絡していいのか」と迷うかも知れませんが、「何かおかしいかな?」と感じたときこそすぐに連絡してください。飼い主さんの感覚を大事にしていただきたいです。当院で解決できることはもちろん対応しますし、高度な診断治療が必要であれば適切な場所に紹介することもできます。獣医師の希望としては、できるだけ動物たちに長生きして欲しいのはもちろんですが、生活の質を落とさない状態で生きてほしいですね。でも、ただ単に命を長らえるだけではなくて、飼い主さんも動物にも長く楽しんで生きて欲しい。獣医師の立場は「動物の代弁者」でもありますから、プロとして判断して動物にも飼い主さんにも最良の選択ができるようにしたいですね。状況によっては、つらい現実を伝えなければいけない時もありますが、専門家としての役割を果たす責任を感じています。

できるだけ苦痛のない治療にしたい。診療は飼い主さんとの関係性も見ています

加藤 規  院長

診療に関わる動物たちには、できるだけ苦痛を避けて治療出来るよう努めています。痛みがともなう検査治療なら鎮痛剤や鎮静剤を使います。手術の場合は必ず鎮痛しますね。鎮痛剤にもいろいろありますから、飼い主さんと相談した上で副作用と鎮痛効果のバランスを見ながら使用します。反対に、通常の診療時には、極力鎮静剤は使いません。治療の内容や性格など、どうしても非協力的になってしまう子もいますが、あやしたり誤魔化したりしながらできるだけ薬を使わない方法で診療したいというのが本音です。
また、診療の時は動物と飼い主さんの関係性を見ながら接し方を工夫しています。これまでの経験から、診療時の保定を変えたり、恐怖心がないか、などをよく観察しながら「安全第一」の診察を心がけています。中には少しも触れさせてくれない子もいますが、どんな子にもせめて無用な恐怖心を与えないように配慮していますね。これまでに大変だった治療は、てんかんで発作がなかなかおさまらない子が入院した夜でしょうか。一晩中心配で、何度も見に行っていました。心臓が悪い子が入院した時も夜通し診ていましたね。ただ、どんなに気をかけていても、亡くなってしまうこともあって「医者は万能じゃないな」と思いますね。だからこそ毎回ベストを尽くすつもりで診るし、ホームドクターの役割はそこにあるんじゃないでしょうか。「どこまで寄り添えるか」という部分を飼い主さんにも動物たちにも見られているのだと思います。

自分のペットのように接する。正しい情報と治療で負担を与えない治療を提供したい

診療する時は「もしも自分のペットだったらどんな獣医さんに診てほしいのか」を考えるようにしています。治療される動物も「この先生はどんな治療をしてくれるんだろう」と思っているんじゃないかな。飼い主さんにも安心していただきたいので、説明はできるだけわかりやすい言葉で、図や本を使って伝えています。最近はインターネットの情報などで予め何らかの情報を得てから来られる方が増えましたが、ネットの情報には注意していただきたいですね。間違った情報やその子に合わない方法に振り回されないようにしてほしいんです。当院に受診してくださる方には直接注意喚起していますが、正しい知識を得て適切な処置に繋げてもらうためには、ネットの情報よりも獣医師に相談して頂けると良いと思います。ネットで知った治療法など飼い主さんとしては大事なペットのためにやっていても、結果として間違った方法を行っていることもありますし、なぜか悪い情報だけを拾って必要以上に深刻に感じてしまう方もおられます。簡単にアクセスできるインターネットの情報だけを信じずに、気になることがあったら相談に来てください。飼い主さんと協力して「動物たちに負担を与えずに、より良い治療を受けて欲しい」というのが獣医師としての願いでもありますから。医療の進歩とともに動物たちも長寿になりますし、より飼い主さんと二人三脚で相談しながらやって行く必要があります。ターミナルケアも増えていくでしょう。今後も勉強を続けながら気軽に来てもらえるホームドクターとして、信頼される治療をしていきたいですね。

これから受診される患者様へ

「ただす動物病院」はJR横須賀線の東戸塚駅からバスで約15分。京急本線の上大岡駅、横浜市営地下鉄ブルーラインの上永谷駅も利用可能な場所にあります。お車で来られる場合は病院前に2台駐車できます。当院が目指すのは「地域のホームドクター」で、飼い主さんと二人三脚でコミュニケーションを大切にして診療しています。
これから動物病院を選ぶ方には「獣医師との相性や信頼できるか」を大事にしていただきたいですね。もちろん高度な医療や最新の機器も大切ですが、信頼できるのかという点を含めて「相性の良い先生」を近所で見つけることも大切ではないでしょうか。動物にとって、より良い医療を一緒に考えてもらえるようなかかりつけ医をぜひ見つけてほしいと思います。当院にも様々な症状や不安をお持ちの飼い主さんが来られます。小さな不安にも丁寧に対応していますので、動物のかかりつけ医として気軽に相談していただけたら嬉しいですね。

加藤 規 院長 MEMO

  • 出身地:横浜市
  • 趣味&特技:航空機旅行、ドライブ
  • 好きな音楽:洋楽全般、山下達郎
  • 好きな言葉 座右の銘:一期一会

加藤 規 院長から聞いた
『猫の糖尿病』

肥満が原因で起こる「猫の糖尿病」栄養管理と運動不足の解消が予防のカギ

糖尿病は、身体の中で血糖値を下げる働きのあるインスリンを作り出す機能が低下し、血糖値を適切に下げることができなくなる病気です。
猫の糖尿病は増えており、原因は肥満によるものが多いですね。肥満の程度に比例して糖尿病になりますから、体重管理はとても大切です。
糖尿病の多くの猫に特徴的なのは「食欲は落ちず沢山食べるのに体重が落ちること」。多くの飼い主さんはこの段階で気づいて来院されますね。血液検査をしてみると多くは血糖値が上昇しています。治療は食餌療法とインスリン投与です。インスリンの量の調整が必要なので、はじめは入院して治療します。
退院後は自宅で血糖値を測定し、インスリンを投与し血糖値が安定してくると全身状態は回復します。猫の場合はインスリン投与が必要なくなるケースもありますが、血糖値の推移を継続的に見ていかなければいけません。インスリンの分泌が再び減少すると症状が再燃する場合も多いので、生涯にわたって上手にコントロールをしていく必要があります。

グラフで見る『加藤 規 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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