河原田 康雄 院長
YASUO KAWARADA
地域に寄り添うホームドクターとして
常に「五感」を使って診療にあたる
麻布大学獣医学部を卒業後、横浜の動物病院で3年にわたって経験を重ねた後、実家の動物病院勤務を経て、2003年に開業。
河原田 康雄 院長
等々力の森動物病院
川崎市中原区/宮内/武蔵中原駅
- ●犬
- ●猫
- ●ウサギ
祖父や父、叔父と同じように、兄弟そろって獣医師に
私の父は獣医師で、明治生まれの祖父が開業した動物病院の2代目院長で、叔父も獣医師として働いていました。子供の頃から、家に帰れば「父と叔父が動物の治療にあたっている」のが普通のことで、そうした診療風景を目にするうちに、「自分も獣医師になりたい」と考えるようになったんです。4つ年上の兄がひと足先に獣医学部に進み、私も麻布大学に学びました。
大学卒業後は、横浜にある動物病院に勤務し、その後実家に戻って父と一緒に診療するようになりました。とは言え、たとえ親子であっても、治療に対する考え方や診療スタイルは異なるものです。私の中でだんだんと、自分の責任のもとで、自分のやり方で診療していきたいという気持ちが強くなってきたんですね。幸い、実家の動物病院は兄夫婦が継承することが決まり、私は等々力緑地からも近いこの場所に開業することができたんです。
地域に寄り添う「ホームドクター」をめざして
2003年に『等々力の森動物病院』を開設しましたので、この場所で診療をはじめてもう15年ほどになるでしょうか。地域に根差したホームドクターとして、近隣にお住いの飼い主さんとペットたちの暮らしをサポートしてきました。獣医師である私と、ベテラントリマーである妻と。自分たちの手の届く範囲で、ムリをせずに、本当にペットのためになる診療、飼い主さんの気持ちに寄り添った診療を続けてきたつもりです。
妻がトリミング中で手を離せないときには、受付から診察、お薬の処方から会計まで、すべて1人で対応するものですから、「忙しそうだからまた来るわ」と、おっしゃってくださる飼い主さんもいらっしゃったり(笑)。こんな風にして、私たちはずっと地域のみなさまに支えられてきたのだと感じますし、だからこそ本当の意味で飼い主さんとペットのためになる医療をご提供したいと思っています。この地域に寄り添うようにして診療を続け、いつか、「ホームドクターの中のホームドクター」と言っていただけるようになれたら嬉しいですね。
アットホームな雰囲気と、飼い主さんとの会話を大切に
診療にあたっては、飼い主さんのお話をよくお聞きして、どんな治療を望んでいるのかを正しく把握することが大切です。ここに連れて来られるペットたちは、自分から話をすることができませんからね。いつも何を食べているのか、いつから具合が悪いのかといったことを、飼い主さんからヒアリングするのがとても大事になるんですね。これまで獣医師として診療を続けてきて、「動物を診る」というのは当たり前のことで、「会話力」こそ重要なスキルであると実感します。
幸いにも、当院で診療にあたるのは私1人。飼い主さんとペットの名前を覚えるのはもちろんのこと、前にいらしたときの症状を思い返して、「あれからどうですか?」といったお声かけをすることもできます。また、トリミングについても妻1人が担当しますので、その日は貸し切り状態でご利用いただけるんですよ(笑)。ガラス張りの診察室からは院内すべてが見渡せ、どんな時でも飼い主さんとペットたちのことを把握することができる。こうしたアットホームな雰囲気こそ当院の特長だと思いますし、私たちに信頼を寄せてくださる飼い主さんのご期待に応えるためにも、今のスタイルを続けていきたいですね。
飼い主さんの気持ちに寄り添い、五感を使って診療にあたる
大切な家族の一員に高度な医療を望まれるのか、身近な「かかりつけ医」に相談することで安心感を得たいのか、飼い主さんが希望される医療の形はさまざまです。たとえば、高齢のペットが病気になった場合。最先端の治療を受けさせて少しでも長生きさせるのか、ご自宅で一緒に過ごしながら最期を迎えるのか、それは飼い主さんのご意向が優先されるものであり、私は飼い主さんが正しい判断ができるようにお手伝いするだけです。ご存知のように、獣医療は自由診療ですので、思いがけず飼い主さんのご負担が大きくなるケースがあるもの。ですから、今の症状を丁寧にご説明し、いくつかの治療方法をご提案して、飼い主さんのご希望を伺う、というプロセスがとても大事になるのです。
私はペットたちを診察するとき、検査結果のデータや数値に頼って治療を組み立てるのではなく、自分の五感を駆使して診療しています。画像や数値にまどわされずに、まずは目の前にいるペットを触ってみる、においを嗅いでみる。そうして、自分の頭の中である程度の仮説を立てておき、検査結果の画像や数値などは、確認の意味で活用するわけです。ペットたちの症状を見極めて、ここで対応できるならば責任をもって治療にあたりますし、必要性を感じれば、その分野の専門医にご紹介することもあるでしょう。何もかも自分1人で抱え込むのではなく、飼い主さんとペットのためになる医療をおこなう。当院に足を運んでくださった飼い主さんが納得し、安心していただけるように、力を尽くしたいと思っています。
これから受診される患者さんへ
『等々力の森動物病院』は、府中街道を少し入った住宅地にあります。医療機関というと、敷居が高いイメージがあると思いますが、何か気になることがあるときには、気軽にご相談いただきたいと思います。「気軽に」と言いましても、ペットにまつわる心配事をお電話でご相談いただいても、お答えできないことが多いんですね。自分の目で見て、触ってみないことには、「大丈夫」とは言えませんので(笑)。ですから、ささいな事と遠慮なさらずに、ぜひペットと一緒にご来院ください。
※上記記事は2018年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
河原田 康雄 院長 MEMO
- 出身地:川崎市
- 趣味・特技:園芸、日曜大工
- 好きな音楽・アーティスト:レベッカ
- 好きな場所:南房総
- 好きな言葉・座右の銘:継続は力なり
グラフで見る『河原田 康雄 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかでやさしく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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