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  • 大腸ポリープ

死因上位の大腸がんは大腸ポリープから。早期発見と切除でリスク減

大腸ポリープとは大腸の粘膜にイボのように隆起した組織のことです。大腸がんは日本人の死因の上位に挙がるもので、ほとんどの場合で大腸ポリープががんへと発展したことが原因です。大腸ポリープは腫瘍性と非腫瘍性に分けられ、数ミリ程度のものから、大きければ3センチ程度のものまで大きさも様々です。腫瘍性のポリープに良性腫瘍と悪性腫瘍があり、悪性は大腸がんへと発展し得るものです。良性であったとしても多くは線種と呼ばれる腫瘍で、経年により肥大化し悪性に転じることがあります。良性の線種の状態、つまり小さいうちに摘出すればリスクも低く摘出できますよ。手術後の制限も比較的それほど厳しくはありませんし、治りも早く転移など他の心配もありません。便潜血検査で陽性、要精密検査となった場合はできるだけ早く大腸内視鏡を受け、処置をしたほうがいいです。しかし大腸ポリープは出血していなければ便潜血検査でも見つからないことも多く、大腸内視鏡検査で初めてポリープが見つかるという例も少なくはありません。なので40歳を過ぎたら、一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めしています。

西村 大 院長
にしむら内科クリニック
西村 大 院長
さいたま市桜区/西堀/中浦和駅
●内科 ●消化器内科 ●胃腸内科 ●小児科
  • 腹圧性尿失禁

「尿もれ」防止に有効な方法は……?

腹圧性尿失禁とは、出産や年齢を重ねたりすることで骨盤底筋群が衰え、ふとした瞬間に「尿もれ」が起こることをいいます。

骨盤底筋群は文字どおり、骨盤の底にある筋肉の集まりのことで、膀胱や子宮など骨盤内にある臓器を正しい位置に保つ役割があります。この筋力が低下することにより、走ったときに尿もれが生じたり、トイレに間に合わなかったりといったことが起こるのです。同様に、お風呂に入ったときに膣の中に水が入り込み、湯上がり後に膣からあふれる「お湯もれ」が起こることもあります。

これまで腹圧性尿失禁の治療は、骨盤底筋群を鍛える「筋トレ」をするのが一般的でしたが、最近は膣のまわりの筋層に直接作用する「膣HIFU」が有効ということが分かり、少しずつ広まってまいりました。骨盤底筋群の筋トレを毎日頑張っていただくのはもちろん、デスクワークが多い方、BMIが高めの方や産後のママさんなどは、腹圧性尿失禁のリスクが高いため、予防的な意味からも「膣HIFU」を検討されてみてはいかがでしょうか。
膣HIFUは、レーザーと異なり、膣表面への照射ではないため、やけどのリスクもほぼないこと。手術も不要で、20分程度で施術が終了すること。また、大きな痛みを伴わないため、安全性も高く安心してお受けいただけます。無理におすすめすることはありませんので、適応等含め是非安心してご相談いただけますと幸いです。

高橋 七瀬 院長 & 高橋 雅也 副院長
自由が丘ミュゼルレディースクリニック
高橋 七瀬 院長 & 高橋 雅也 副院長
世田谷区/奥沢/自由が丘駅
●産婦人科 ●産科 ●婦人科 ●美容皮膚科

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歯科医師から聞いた
『歯や口の病気』の対処・治療方法

  • 摂食障害[食行動障害]

『摂食嚥下障害』の原因や予防法とは?

摂食嚥下障害は加齢や脳梗塞などの疾患により、飲み込みの機能が落ちることが主な原因です。むせてしまう、食事が満足に食べられない、場合によっては誤嚥性肺炎になってしまうことも。食べられないことで体重や筋力が落ちて、からだの衰えや死にもつながります。機能が落ちていくことを食い止めるため、まずは検査をします。実際に食事をしている様子、姿勢、食事の形状(とろみ、大きさ、刻んでいるかどうか)、常食を一緒に食べているのかどうかをチェックします。次に内視鏡検査で何が原因で飲めていないのかを確認します。たとえば、脳梗塞の後遺症で左側に麻痺があって左側の喉の動きが悪い、舌の動きが悪いため食べ物を送りこめていない、嚥下の反射が出ていないなど。原因がわかったら対策をします。たとえば、発生トレーニングを通して舌の筋肉を鍛える、喉の可動域を広げるマッサージをする、窒息しそうな場合であれば肺活量をあげる訓練など、原因によってリハビリのメニューを決めます。リハビリに関しては歯科医やSTさん(言語聴覚士)にみてもらいます。予防法は体力を低下させないために、プールで歩く、犬の散歩をするなど歩く習慣をつけることです。脳梗塞、脳出血、心筋梗塞によって麻痺が起き、動きが悪くなって飲めなくなることもあるため、それらの病気予防にも食生活が重要です。バランスの良い食事、血がサラサラになるような食生活、水分をとる、栄養状態の見直しなど、特別に何かをしなければならないというよりは、健康な生活を送ることがいちばん大切です。

吉嵜 太朗 院長
吉崎歯科医院
吉嵜 太朗 院長
三郷市/三郷/三郷駅
●歯科 ●歯科口腔外科 ●矯正歯科 ●小児歯科
  • 開咬[オープンバイト]

大切なのは、開咬に到ってしまった原因を診査・診断で見極めること

開咬(オープンバイト)は、上下の歯がうまく噛み合わず、前歯のあたりに隙間が空いた状態を指します。この症状を診るときに、まず大切にしているのは「なぜ開咬になったのか」という原因の見極めです。たとえば、舌を前に出す癖があったり、口呼吸の習慣があったりすると、それが長年かけて歯並びに影響し、開咬につながっていきます。もしその癖が残ったまま矯正治療を行ったとしても、高確率で後戻りしてしまいますので、まずはその癖自体を改善する必要があります。
一方で、遺伝的な要因による開咬であれば、明確な習癖がなければ比較的後戻りしにくい傾向にあります。このように、原因によって治療計画はまったく異なりますので、初期の診査・診断が非常に重要になります。

開咬の矯正は、マウスピース型の矯正装置などで対応できる場合も多く、技術的には決して難しくありません。ただ、問題は治療後です。どれだけ時間や費用をかけて歯を整えても、数年後に元に戻ってしまっては意味がありません。
また、開咬を放置しておくと、前歯が噛み合わない分、奥歯に負担が集中し、奥歯が傷んでしまう原因になります。それが続けば、やがて顎関節にまで影響を及ぼし、痛みや違和感が出てくることもあります。そういった意味でも、開咬の治療には大きなメリットがありますが、やはり後戻りしやすいという点を踏まえて慎重に対応する必要があります。

矯正はゴールではなく、その先の人生にわたって歯を健康に保つための「始まり」だと思っています。100年時代を生きる私たちにとって、今整えた歯と一生付き合っていけるよう、遠回りでも確実な道を選んでいきたいと考えています。

山口 豊 院長
曙橋ファミリー歯科・矯正歯科
山口 豊 院長
新宿区/住吉町/曙橋駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科
  • 上唇小帯付着異常

上唇小帯があるか、ないかを知っておくことが大切

舌の裏側にある舌小帯と対角と言いましょうか、上唇の裏側に位置し、前歯の真ん中から歯ぐきに向かって縦走する粘膜のヒダを上唇小帯と言います。人によって位置は異なり、歯の間まできているとすきっ歯の原因となりますし、そこまでいかずとも、わずかに唇の動きを妨げますので、滑舌や食べるスピードを下げてしまうという側面があります。
現在は麻酔処置をした上でレーザーにより整形する治療が一般的となっています。レーザーのない時代にはメスで切り取るしか方法がなく、当時は腫れて大変でしたが、レーザーは傷口の処理も一緒に行えますので、腫れも少なく、それほど負担のかからない処置となっています。
上唇小帯は誰にでもあるもので、位置が異なるのは個性と言えるでしょう。成長段階で短くなることも多く、急を要するものでもないことから、様子を見ることも一般的と言えます。ただ、大人に関してもその位置によって歯周病を悪化させてしまうこともありますし、お子さんの仕上げ磨きをする際、それがあることに気づかず引っ掛けてしまうことがあります。それがあるか、ないかを知っておくことで磨き方も変わってきますので、歯医者さんでお口を診てもらう際、チェックをしてもらったほうがいいでしょう。

大曲 祐司 院長
本厚木歯科クリニック
大曲 祐司 院長
厚木市/中町/本厚木駅
●歯科 ●小児歯科 ●矯正歯科 ●歯科口腔外科

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獣医師から聞いた
『動物の病気』の対処・治療方法

  • 犬のてんかん

癖や問題行動の裏には『てんかん』である可能性も。

『てんかん』に罹る原因は、高齢だと脳腫瘍やガンであることもありますが、若い場合、原因不明なことが多い病気です。そのため、検査をしてもひっかからないというケースが多くあります。

症状は『痙攣(けいれん)』というのがいちばんメジャーであったりするものの、脚を上げるだけであったり、ボーッとしている時によだれを垂らすなども1つの症状といわれています。癖なんだなと思っていたら意外と「てんかん」だったということや、問題行動の裏に「てんかん」が隠れていることも。例えば、おしっこをしていたけど、実は痙攣によって尿失禁をしていたということもあります。犬種にもよりますが、罹ってしまうケースが最近は増えてきているなという印象です。

治療法は「内服薬」がメインになります。飲み始めると生涯に渡って飲み続けるため、副作用を心配して抵抗がある方は、サプリメントを使ったり、専用のご飯をあげたり、鍼灸を試したりと、お家の考え方やご希望に応じてできるものはあるかなと思います。

予防法はなく、何が悪かったから病気になったというのではありません。「てんかん」になってしまった時は、いろんなやり方でコントロールすることは可能ですので、悩まずに来院してください。病院では症状のないケースがほとんどなので、症状を動画で撮っていただけると助かります。

山本 崇史 院長 & 瞳 副院長
やまもと動物病院
山本 崇史 院長 & 瞳 副院長
足立区/西竹の塚/竹ノ塚駅
●犬 ●猫 ●ハムスター
  • 猫の歯周病

汚れてしまう前からの毎日の歯磨きが大切

「お口が臭う」ということで来院される方は少ないのですが、それは病気のサインかもしれません。1番大きい奥の歯に汚れがつきやすいのですが、そこまでチェックされる方は少ないですし、気づいた場合にはアドバイスをさせていただいています。
犬にも猫にも歯周病はありますが、あえて言えば、猫ちゃんのほうが深刻になりやすい傾向はあるように思います。猫ちゃんは我慢強いですから、ギリギリまで我慢して食べようとするんですね。そうすると飼い主さんも「食べてるから大丈夫」と思われるでしょうし、食べなくなった時点で来られた場合、難しい状況に陥っているケースが多いように思います。歯ぐきに赤みが出てるようでしたら、塗り薬で対応していきますが、取りきれない汚れが付着していたり、抜歯の必要性がある場合には、全身麻酔をかけての処置をおこなっています。
歯周病が重度になるかどうかは、持って生まれた体質が大きく関係しているとの見方も有力です。また最近では、お口の匂いがお腹から“来ている”という見方もあり、腸内環境を整えてくれるフードやサプリメントの需要も増えているように思います。

石飛 里美 院長
とくろくペットクリニック
石飛 里美 院長
板橋区/徳丸/西台駅
●犬 ●猫
  • 犬の外耳炎

なぜ外耳炎がなかなか治らないのか?慢性化する共通点とは

犬の外耳炎は人でいう中耳炎のことです。外耳炎のサインは耳を拭いたら汚れていた、頭を振る、後ろ足で耳の周囲をよく搔く、寝ている時に急にガバッと起きて頭を振ったり後ろ足で搔いたりすることです。「外耳炎のうちの70%が皮膚病だ」と皮膚病の専門医は言います。皮膚病の一つとして捉える病気であることからも、からだを痒がるような皮膚炎では耳も悪いことが多いのです。もちろんダニや細菌感染といった感染症が原因であれば、それに対応した薬を使うことで治ることも多いのですが、慢性外耳炎、いつも治療をしているけれど治らないケース、病院を変えて様子を見てみようかという人たちに見られる共通点は、「おやつをいっぱい与えている」「果物を食べさせている」ことが非常に多いのです。「糖分の摂りすぎ」は外耳炎や皮膚炎にはよくないことです。特に「単糖類」(お砂糖や果物、果糖)を日常的におやつとして与えているといつまで経っても治療と縁が切れません。食べ物がからだに合わなくて、からだが要りませんというサインを外耳炎として出す、肝臓が悪くなって出すなど、からだのサインにはいろいろなパターンがあります。今の薬は優秀なので使うと良くなるのですが、またぶり返します。できるだけ良質なフードを与えること、極力おやつを減らすこと、もし与えるのであればサツマイモやかぼちゃなどの多糖類などを単糖類を選ぶことで改善が見込めるのではないでしょうか。もうひとつの注意点として、耳の掃除をあまり一生懸命にやらないことですね。他の動物にも同じことが言えますが、こすり過ぎると悪くなるのでお家での耳掃除をほどほどにしましょう。

河合 俊光 院長
かわい動物病院
河合 俊光 院長
川口市/戸塚鋏町/戸塚安行駅
●犬 ●猫 ●フェレット ●ウサギ ●ハムスター ●は虫類
  • 犬・猫の異物誤飲

異物誤飲は繰り返すことの多い事故。早期の気づきと環境調整がカギに

異物誤飲は、本来食べるべきでない物を口にし、飲み込んでしまう事故のことを指します。診療現場では比較的よく見られるケースであり、注意すべきは、「同じ犬や猫が何度も繰り返すことが多い」という点です。
「またですね」といったやりとりが飼い主さんとの間で起きるほど、一度誤飲を経験した犬や猫は、習慣的にまた口にしてしまう傾向があります。そのため、誤飲癖のある犬や猫に対しては、日常的な環境の見直しが何よりも重要になります。
食べ物であれば、比較的軽症で済むケースも多く、下痢や嘔吐などで排出される場合もあります。しかし、種(タネ)やゴムボール、小さなおもちゃ、布製品など、消化できない異物を飲み込んでしまった場合には、腸に詰まり、開腹手術となることも少なくありません。進行すれば命に関わるケースもあるため、事前の対策と迅速な対応が求められます。
重要なのは、飲み込んだと気づいた時点ですぐに動物病院を受診することです。異物を飲み込んでしまってもすぐであれば、薬剤などを用いて吐かせる処置(催吐処置)で対応できる可能性が高く、身体的、費用的な負担が大きく抑えられます。逆に、時間が経ってしまった場合や、腸まで到達してしまった場合には、外科的な処置が必要になってきます。

飼い主さんが誤飲に気づくきっかけとしては、「物がなくなっている」「口をくちゃくちゃしている」といった行動の変化です。ただし、犬や猫は「何かを食べた」と伝えることはできないため、見た目だけでは分かりにくいケースも多く、環境内の異変に注意を払う必要があります。再発防止のためには、犬や猫の行動範囲にある物をすべて片付ける、もしくは片付けられた範囲でのみ行動させるなど、徹底した環境管理が不可欠です。部屋全体の整理が難しい場合には、ケージやサークルなどを用いて管理する方法も有効でしょう。
いたちごっこのように感じられるかもしれませんが、大切な家族を守るためには、飼い主さんの“気づき”と“配慮”が最も有効な予防策となります。誤飲癖のある犬や猫を飼われている方は、日々の生活環境をもう一度見直してみてください。

小川 晋吾 院長
所沢動物病院
小川 晋吾 院長
所沢市/牛沼/所沢駅
●犬 ●猫

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