歯科医を目指した理由

家が自営業で育った環境にも関わらず、大学は慶應義塾大学商学部に在籍しておりましたが、このまま大学を卒業してもその先が見えなくなってしまいました。思い切って大学を辞めて、それから自分の将来を考え始めました。
獣医を目指したいという考えが何となくありましたが、直接人の役に立ちたい、人との対話がある仕事がしたいという思いから歯学部へと進学いたしました。

当院ではお待たせしない方針で治療を行っておりますが、これは１人の治療に専念することによって得られる対話を大切にするためです
長く通院している方と色々なお話ができるようになるとうれしいですね。

歯科医としてでなく、まず人としての関係をこれからも大事にしたいですね。

患者さんとの信頼関係を築きあげることを第一に

初診時には、むやみにあちらもこちらも治そうとはせず、患者さんの訴える主訴のみ治療をおこなうことにしています。もちろん、お口の中の情報はその時点で提供しますが、その方が再び来院された際に、あらためて主訴以外の治療について再度詳しくご説明し、同意を得た上で初めて治療に取り組むという形をとっています。
私はコミュニケーションを大切にし、お互いが信頼関係を築くことを、治療をする上で第一においています。そもそも、信頼関係が築かれていなければ、いくら良い治療をしたとしても、患者さんに伝わることはないでしょう。私は、患者さんの満足に対し、対価としての費用をいただけるのがこの仕事だと思っています。逆に言えば、いくらこちらが良い仕事をしたと思っていても、患者さんが満足していなければ、費用をいただくことはできないと考えているのです。
どうしたらこの方に信頼していただけるか。治療のレベルが問われることは言うまでもありませんが、第一にその点を重視して日々の診療に取り組んでいます。

口腔内の状況が著しく悪い方の治療にやりがいを感じて

40代から70代の患者さんが多いのですが、中には本当にぼろぼろの状態で来院される方がおられます。それこそ、「50年間、1度も歯医者にかかったことがない」という方もいらっしゃるのですが、そうした極度にひどい状態から、いかに噛める状態に持っていくか、ということにある種の使命感を感じています。
ある方は、上下、見える歯の部分が全てなくなっていて、根しか残っていない状態で来院されました。もう、歯茎でなんとか噛んでいる状態ですよね。ご本人は入れ歯を希望されていましたが、半分以上の歯の根が比較的良い状態で残っていたことから、土台を高くし、その上に被せ物を入れることで、見た目にもある程度きれいな状態でお口を再生することができました。
噛めて、見た目もきれいな状態になりますと、それまで自分のお口に関心がなかった人であっても、今度は検診に足繁く通ってもらえるようになるものなのです。治療によって歯の価値を再認識してもらう。そこのところに、私自身は大きなやりがいを見出しているように思います。

今出来ることを全力で

これから受診される患者さんへ

『深沢歯科医院』では診療にあたり、コミュニケーションの充実をはかり、まずお口の中の現状を理解していただいた上で個々のニーズに合わせた治療をおこなっていきます。よい歯は一生の宝物。生涯にわたって健康できれいな歯を保ち、楽しい人生を送っていただけるよう、私に出来る限りのことをさせていただきます。

※上記記事は2019年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。