田代 茂樹 院長
SHIGEKI TASHIRO
口から食べる喜びを生涯にわたって。地域とともに、予防管理型歯科医療を推進
慶應義塾大学卒業後、3年間会社勤務を経験。その後日本歯科大学を卒業し、1994年に『田代歯科クリニック』を開業(東急東横線「綱島駅」より徒歩3分)。2023年に法人化し『医療法人健和会 健和会歯科クリニック』に名称変更。横浜市歯科医師会専務理事。
田代 茂樹 院長
健和会歯科クリニック
横浜市港北区/綱島西/綱島駅
- ●歯科
- ●矯正歯科
- ●小児歯科
一度社会に出たことが、この世界を目指すきっかけに
私は一般の大学を出て、3年間、会社員をしておりました。おそらく、社会に出て自分の適性等をあらためて考える機会を得て、「手に職を得たい」と考えだしたのだと思います。では、専門職で何がいいかとなったときに、医療の道が選択肢となったのです。1994年に『田代歯科クリニック』を開院し、令和5年に医療法⼈化し、医療法⼈健和会 健和会⻭科クリニックに名称がかわりました。大学が日吉にあったので、通学で東横線を使っていました。そこで馴染みが出来ていたものですから、この沿線での開業を決めました。早いもので開業から四半世紀が経ったことになります。患者さんはほとんどがこの地域にお住いの方ですけれど、中にはお引越しされても、わざわざ遠方より足を運んでくださる方がいらっしゃいます。これはもう本当にありがたいことですよね。
生涯にわたって自分のお口で美味しく食事をとっていただくために
生涯にわたって食べる機能を維持できるお口を守り続けること。それが、当クリニックのポリシーであり、私たちがこれまで一貫しておこなってきたことです。当院では、治療部門(キュア)と予防管理部門(ケア)で診療室を分けています。最近では、昔のように虫歯の洪水というような事はなくなってきています。虫歯も初期の方が増えていますし、歯周病にしてもある程度はコントロール出来ている方がほとんど。そういった方々が増えていくにつれ、ケアのための独立した設備の必要性をおぼえ、今の形になったというわけです。居心地の良い落ち着いた環境で定期的にチェックを受けることで、患者さんの満足度も増していくのではないでしょうか。そこで得られた満足感が、お口を良い状態に保つことへのモチベーションにつながっていくのだと考えています。私自身は、特別高い専門性を有するような歯科医師ではありません。にもかかわらず、こうして多くの患者さんにご利用いただいているのは、先に述べた基本的な理念に共鳴いただき、なおかつ、歯科衛生士を含めた私どものホスピタリティを高く評価いただけているのかなと思っています。
みんなの力で地域保険医療を充実させていきたい
お口の健康を守ることを通し、生涯にわたって食べる機能を確保する。クリニックでの活動の延長線上に歯科医師会の活動があると考えています。歯科医師会の活動としてみなさんがまず思い浮かべるのは、歯科健診事業ということになるでしょう。健診は母子保健法を始めとし各種法律で定められているもので、会では、その質をどう高めていくか、ということに議論を費やしています。虫歯の洪水だったかつての時代とは異なり、子ども達やお母さん達に対する指導の内容も変わっていかなくてはなりませんし、法令で定められた健診のみならず、成人健診や口腔がん検診を取り入れるなど、時代に即したものにしていく必要があるでしょう。歯科医師会では、在宅医療や障害者歯科治療の普及にも取り組んでいます。障害のある方の治療は、経験も必要ですし、相応の設備も必要となります。ゆえに、出来るところが限られてしまいますが、その状態に甘んじていては、専門職として市民の要請に応えていく責務を放棄したことになってしまいます。だからこそ、みんなとやることが大事なのです。一人では出来ないことも、みんなと、そして行政と一緒になってやることで、あらゆる人に貢献できる歯科医療を提供できると考えています。
これまで見過ごされていた方々にも光を当てていく
歯科医師会の活動として今、大きな課題となっているのが、医療的ケア児への対応です。医療的ケア児とは、先天性の疾患等があり、人工呼吸器などの医療のサポートを受け、自宅で過ごしている子ども達です。お恥ずかしい話ですが、彼ら彼女らの存在は、これまで私たちの視野に入ってきておりませんでした。その子達は歯科医院には当然来られなかったわけですし、また、歯科医療からもある意味見放されていた状態だったのです。在宅医療は入るのですが、それも大きな病院のスペシャリストによるもので、地元の歯科医師の目が行き届く状態にはありませんでした。昨今、そういった方々の口腔ケアの問題が非常に大きくなってきており、行政と連携し、口腔ケアをいかに患者さんに届けていくかという試みが始まろうとしています。地域がコミットしていくことにより、ご家族の負担も減ることになりますから、これは是が非でも形にしないといけない事業と言えるでしょう。私も長年にわたって歯科医師会の活動に参加してきましたが、今後は私より若い世代の先生方の時代になっていきます。開業したばかりの頃はまだ余裕がないかもしれませんが、周りが見えるようになってくると、自然に地域に目が向くようになっていくものです。誰かがしなければならない仕事であり、今後、次の世代の先生方に引き継がれていくことを期待しています。
これから受診される患者さんへ
生涯、自分のお口で美味しく食事が出来るように、口腔ケアにほんの少しの時間と労力を割いていただければと思います。その健康維持に伴走していくことが私たちに課せられた使命だと思っています。一緒に頑張ってまいりましょう。
※上記記事は2019年1月に取材したものです。
田代 茂樹 院長 MEMO
- 出身地:神奈川県
- 好きな場所:海が見える場所
グラフで見る『田代 茂樹 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかでやさしく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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健和会歯科クリニック
田代 茂樹 院長
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