岩井 洋子 院長
YOKO IWAI
歯科医師としてできることの限界を設けない
身体と向き合うことの大切さを伝えたい
昭和大学歯学部卒業後、同大学第二口腔外科に入局。開業医のもとで一般歯科の経験を積む。1990年、武蔵小杉駅近くに岩井歯科医院を開院。
岩井 洋子 院長
岩井歯科医院
川崎市中原区/市ノ坪/武蔵小杉駅
- ●歯科
- ●小児歯科
- ●歯科口腔外科
- ●訪問歯科診療
和を感じる空間で患者さんをお迎えしたい
内科医師の父のもとで育ち、幼少期から人の体のしくみについて興味がありました。そうした流れで昭和大学歯学部に入学、歯科医師の道へ進みました。とは言え、不器用な性格が歯科医師に合っているとは思えず、何を目標にゴールを目指せばいいのか分からず悩みましたけれど。
大学卒業後、同大学第二口腔外科に入局し臨床を学び、その後開業医のもとで一般歯科の診療経験を積み、1990年、武蔵小杉駅近くに岩井歯科医院を開院しました。武蔵小杉は父の実家で、もともと祖父母が住んでいた土地で、2013年に改装しました。日本の和が感じられる物が好きで、これまでの白い病室から、和室を思わせる障子・畳・床暖房へリフォームし、診療台を減らし個室も作りました。まるで家でくつろいでいるような、温かみのある雰囲気でリラックスして施術を受けて欲しいという思いで、皆様のお越しをお待ちしております。
一般歯科から地域の訪問診療まで、多くの方と関わる診療を
当院には、地域にお住いのお子様からご高齢の方まで幅広くお越し頂いています。特にお子様連れの親子と、40代以降の方が多い傾向にあります。開院当時から長くお付き合いしている患者さんや、県外からお越しの方もいらっしゃいます。
歯の痛み、しみる、虫歯、歯周病などの一般歯科の治療から、噛み合わせや詰め物・入れ歯を必要とする補綴治療まで幅広く対応しております。
その他には、訪問診療もおこなっております。私は武蔵小杉で生まれ育ったわけではありませんが、開業してから長くお世話になっており、今後もこちらで長く続けたいと思っていますので、残りの歯科医師としての時間を在宅や地域の方の為に使いたいと思っています。訪問診療では何かしらの症状や入れ歯の不具合がないと診てもらいづらい、という声を聞きますが、当院では歯のクリーニングから受け付けております。お口の健康は身体全体の健康につながります。内科の先生とも連携をとりながら進めていますので、気軽にご相談頂きたいと思います。
身体のしくみに沿った噛み合わせと補綴治療へのこだわり
歯科医師として何ができるのか模索を続ける中で、恩師との出会いがあり、30代半ばから噛み合わせと姿勢の密接な関係を臨床に活かす勉強を続けてきました。その中で学生の頃に悩んだ、自分が本当にやりたい医療、自分が目指す道が見えてきたように感じています。
歯の噛み合わせは姿勢によって変わります。ストレスや、仮歯を外した瞬間にもあごの位置は変わりますので、削って詰めるだけの治療では根本的には改善されないのです。患者さん自身が自分を労り、養生しようという意識を持ってもらう為の指導もおこなわないと意味がありません。
歯には歯根膜というクッションの役割をする繊維があり、噛むものによって噛む力をかえるセンサーの働きをしています。また、顎の位置によって、歯が沈んだり傾いたりできるのもこの歯根膜があるからです。例え歯の神経がなくなっても、周りの歯根膜が残っていれば感覚器官は残るので、歯として機能することが出来ます。しかしインプラントは歯根膜が無いので体の変化についていくことが出来ません。そのため、インプラントはお勧めしておりません。また一般的には、詰め物・被せ物・入れ歯は歯科技工所で作製されますが、当院では患者さんのお口の状態にあった技工物を私自身で作る事もあります。
自分の身体と向き合う意識を持って欲しい
私はお口の中の状態を診るだけでなく、患者さんのバックグランドを知る事も診療の一環だと考えています。何が原因で今の状態になっているのか。何もなくて、むし歯や歯周病になるわけではありません。病気のもとは自分で作っていることが多いのです。口の中の健康もとり戻すためには何が出来るか患者さんにも協力して頂きます。治療にあたっては、どんな治療を希望しているのかをしっかり把握し、分かりやすく丁寧な対応を心がけています。
また、歯の治療に関する情報だけでなく、身体や健康に関する様々なセミナーに積極的に参加し、これまで勉強してきたことを情報発信することも大切にしています。食べ物に関して患者さんに提案することも多くあります。もともと私自身が食に対して興味があり、ホリスティック医学学会が主催する研修会に参加し、そこで食べた玄米の美味しさに感動したことが、マクロビの勉強を始めるきっかけになりました。マクロビでは肉や魚を使わない穀物採食でも楽しめるメニューを考案することが可能な一方、万人に最適なわけではなく、一般的に体に良いとされる食材であっても、人によっては体質に合わないがことがあるということも学びました。今では、食も偏り過ぎては毒になると理解しているので、重度な病気にならない為の予防の一環として考えています。食事療法だけでなく、医療にも言えることですが、誰にでも100%効く治療法・健康法はありません。しかし食べ物は鬱や精神病など心の病と深く関わっているので、なるべく体に良いものを吟味して摂取して欲しい、と患者さんに伝えています。
他に当院では、身体の症状に合わせた漢方の処方もおこなっています。糖尿病・高血圧・中性脂肪過多など血液や血管に関わる病気を患うと、やがて歯周病にもつながります。手足の冷えは末端への血流の流れが良くないという証拠なので、歯茎が弱っているとも言えます。こういった症状のある方には漢方をお勧めしていますし、お薬として処方するだけでなく、薬膳として身近な食材から手軽に普段の食卓に取り入れるアドバイスもしています。
「何かあれば病院で治してもらえる」と考えるのではなく、患者さん自身が自分の身体に興味を持ち、病気にならないように意識して生活に向き合い、時には養生をする、ということが何よりも大事なことです。健康な時には表れない症状がでるということは、人間が本来持っている自然治癒力が働いていないという状態であり、それらの症状には蓄積された疲労、不規則な食生活、不十分な休養など、何らかの要因があるという認識をした上でご慈愛頂きたいと思っています。自分が元気じゃないと周りも幸せにできません。まずは自分の為に、そして家族や周りの人の為に、健康でいて欲しいと願っています。口に中に唯一見る事が出来る内臓なのです。
これから受診される患者さんへ
これまで施術にあたり、一生面倒をみるという気持ちで患者さんと向き合ってきました。施術後に患者さんが不具合を感じたら、その旨を正直に伝えて欲しいと思っています。その上でできる範囲の改善をおこないたいと思います。中にはドクターショッピングをされる方もいらっしゃいますが、私としては「医師と患者」という垣根を越えて、正直に伝え合うことで信頼関係を築き、皆様の本当の意味での「かかりつけ医」でありたいと思います。最近、どの世代にも言えることですが、舌が正しい位置に収まっていないという方が増えています。舌が上あごにピタッとくっついているのが正しい位置です。赤ちゃんが舌の動きを覚える前に咀嚼に移行してしまうと、その後ちゃんと物が噛めず、呼吸がしづらく歯並びが悪くなることがあります。逆にご高齢の方の場合、舌の位置が悪いことで咀嚼ができなくなってしまう恐れがあります。特に二重顎の人は舌が下がることで口が開きやすくなり、睡眠時無呼吸になりやすくなります。舌の力を活性化すれば顔の形も変わり、鼻で呼吸がしやすくなり、歯並びも変わり、虫歯になりにくいお口の環境になりますので、非常に注目されています。気になる方は是非お気軽にご相談ください。
※上記記事は2018年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
岩井 洋子 院長 MEMO
- 出身地:埼玉県
- 趣味:盆栽、金継ぎ、サックス、旅行
- 好きな本:健康に関する実用書
- 好きな映画:『人生フルーツ』
- 好きな言葉・座右の銘:できないと思わず、まずはやってみて、ダメならまた考えよう
- 好きな場所:自然が感じられるところ
グラフで見る『岩井 洋子 院長』のタイプ
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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岩井 洋子 院長
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