ふかさわクリニック

深澤 信悟 院長への独自インタビュー

「手術で治す」から、街の健康よろず相談所に

子供の頃から、手先を使うことに興味がありました。大学受験の際、理工系に進んでロボットや宇宙船を作るか、それとも医学部に進んで人を治すか、その二択になりました。もともと生物にも興味があったこともあって、最終的には「人」を選んだということになります。
大学卒業後は、横浜市大の第二外科に入局しました。「切って治す」。そこに憧れ、外科に進みました。その後は消化器だけではなく、乳腺や甲状腺、さらに呼吸器等々、様々な科で手術に携わってきました。当時は、手術をどこまで極められるかということに邁進した日々を送っておりました。それが変わっていったのは、やはり医師として様々な患者さんと出会い、様々な話を聞いたからでしょう。患者さんともっと色々な話をしたいし、もっと出来ることを増やしていきたい。その想いが、健康よろず相談所として『ふかさわクリニック』を開院する大きなきっかけとなりました。

のんびりと患者さんと話しながら、末長く健康をサポートしていきたい

京急長沢駅の周辺にある横須賀市のグリーンハイツは、誕生してから半世紀ほどが経ちます。長くお住まいになられている方も多く、したがって患者さんの多くはご高齢の方になります。足腰がしっかりとされている方は通ってこられるのですが、年々、通院が困難となる方も増えてきました。現在は往診という形で対応していますが、いずれ、しっかりとした在宅医療の整備が必要になると考えており、当院でも対応していきたいと考えています。

ご年配の患者さんは、高血圧などの生活習慣病を抱えている方が多く、もちろん病気についてお話しすることも多いのですが、特に一人住まいの方の場合、診療時間の大半はなんと言いましょうか、人生相談です（笑）。診療室の扉をあけて「元気？」と声をかけ、看護師さんと話し、買い物に行く、という方もいらっしゃいます（笑）。でも、私としてはそれで元気になっていただければ良いと思っているのです。様々なことをのんびりと話せる場所を作りたいというのが、このクリニックを開いた大きな理由の1つだったわけですから。

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