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竹田 亮平 院長

RYOHEI TAKEDA

その人らしい幸せな生き方を、人生最期の時間まで。私たちが応援します

島根大学医学部卒業。東京労災病院、河北総合病院を経て、おおくぼ総合内科クリニック在宅医療部に勤務。2020年3月に『東戸塚みどり在宅クリニック』を開業(JR東海道線・横須賀線「東戸塚駅」より徒歩5分)。

竹田 亮平 院長

竹田 亮平 院長

東戸塚みどり在宅クリニック

横浜市戸塚区/品濃町/東戸塚駅

  • ●訪問診療

1つの臓器だけではなく、患者さんのすべてを診ることのできる家庭医という存在に魅了されて

竹田 亮平 院長

私が通っていた高校の卒業生にはお医者さんが多かったのです。彼らが中心となっておこなうボランティアが盛んで、お医者さんと交流する機会が多かったんですね。正直なところ、当時は「やらされてる感」があったわけですけれど(笑)、お医者さんの仕事というものに触れるうちに、自分もやってみようと思うようになったのです。
大学卒業後は東京労災病院で初期研修を終えたのち、河北総合病院の家庭医療科に籍を置きました。そちらに進んでいた先輩から「これからは高齢者が増える。1つの臓器だけではなく総合的に診ることのできる医者が求められる」と聞き、この道を選ぶにいたりました。
河北総合病院から戸塚区のおおくぼ総合内科クリニックへと移ったのは、より多くの実践の機会を求めてのこと。そちらで外来に勤しんでいるうちに、この戸塚区では訪問に携わるクリニックが少ない、という問題に目が向くことになります。そこで、おおくぼ総合内科クリニックの院長とも相談の上、密接な連携のもとに訪問専門のクリニックを作ろうと考え、この度の開院にいたったのです。

家庭医だからこそ可能な診察・診療

竹田 亮平 院長

当クリニックで対象となるのは、まずがんの末期にある患者さんとなります。昨今、病院で最期の時を迎えることができず、否応なくお家に帰らざるを得ない方々が増えてきています。病院からあふれ出しているその方々の力になりたいということがまず1つ。加えて、ALS(筋萎縮性側索硬化症)等の重い神経疾患で日常生活を送ることが困難な方々が少なからずおられます。その方達がご自宅で治療を継続できるよう支えていくのが、私どものクリニックの役割になってくるでしょう。戸塚区は、高齢者の比率は横浜市平均ですが、高齢者数が非常に多い地域です。その方々を家庭医である私が中心となって拝見してまいります。

家庭医のプログラムでは、あらゆる内科疾患に始まり、眼科や皮膚科、精神科、果ては産婦人科まで精通することが求められます。これはそもそも、家庭医という存在が、最初に相談できる医師を養成するという趣旨から始まったためと思われます。しかしここにきて、その広範な分野に精通するスキルが、在宅診療において必要とされてきているのです。在宅医療において、ことにご高齢の方は1つの疾患だけを抱えているわけではありません。ゆえに、この病気はこの先生、これはこの病院というように複数の医療機関を受診し、挙句、30種類を越えるお薬を処方されているといった困った状況が散見されることになるのです。患者さんのすべてを診て、あらゆるものに対応していく。今の時代だからこそ、トータルで管理できる家庭医の存在がクローズアップされてきているのです。

その人らしく、ずっと幸せに生きていただくために

竹田 亮平 院長

もっとも大事にしているのは、とにかく話を聞くこと。なぜそうした思いにいたってしまっているのか、その背景に目を向けることが大切です。例えば、麻薬を使いたくない、という方がおられたとしましょう。なぜそう思われるのか。患者さんはもとより、ご家族にも話を伺い、その言動の真意を見出し、解決策を探っていくことが重要になります。
入院を経験された方の中には、医療への漠然とした不信感を持たれている方が少なくありません。これは病院には「早く退院する」というゴールが先にあるものですから、それゆえに治療を押し付ける形になってしまうことが大きく作用しているものと思われます。在宅医療は、その目的からして違います。一時的ではなく、ずっとお家で暮らしていかれるわけですから、その真意を汲み取り、折り合いを見出せるよう着地点を一緒に探していく姿勢が求められるのです。

多職種の集まりによるチーム医療

「BPS」という家庭医の考え方があります。身体(Biological )、こころ(Psycho)、社会(Social)。この3つの視点から患者さんを診ていくというものです。がん(B)を宣告された50代後半の方で、同時にうつ病(P)の傾向のある方がおられました。がんの影響でうつの症状を呈していると思われ、抗うつ剤を開始したものの、一向に良くなっていきません。そこで背景を見ていきますと、最近、職を失われたばかり(S)ということがわかりました。そうなればお薬で治ることは考えにくく、傷病手当等を充実させるといった異なるアプローチが有効になってくるのです。
当クリニックでは、初回の訪問時に私と看護師、ソーシャルワーカーの3名が赴くことにしています。身体は医師である私が。精神面は看護師。そして社会的資源についてはソーシャルワーカー。3つの異なる視点からアプローチしていくことにより、包括的に解決を促していくのが私たちのクリニックの特徴です。
これは院内だけで完結するのではなく、院外の訪問看護ステーションやケアマネジャーとの緊密な連携も含まれます。心身の不調は身体だけが原因とは限りません。多角的な目で見守っていくことにより、その人らしい幸せな生き方を構築することにつながっていくのです。

これから受診される患者さんへ

訪問診療は、通院できなくなった人が対象です。しかし、当院はその人の状態は問いません。どんなお悩みであろうと、まずはご相談ください。私は医師会の在宅医療担当理事でもありますので、戸塚区周辺にお住まいの方の最後のセーフティーネットでありたいと考えています。抱えた問題が、医療に直接関係のないことでもまったく構いません。多職種で対応することで、なんらかの解決策はきっと見出せることができますので、どうぞお気軽にご相談いただけたらと思います。

※上記記事は2020年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

竹田 亮平 院長 MEMO

  • 出身地:広島県
  • 趣味:テニス
  • 好きな作家:星新一
  • 好きなドラマ:『ドクター・ハウス』
  • 好きな言葉:「他者のための人間」
  • 好きな音楽:J-POP
  • 好きな観光地:沖縄

グラフで見る『竹田 亮平 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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