横山医院 在宅・緩和クリニック
横浜市保土ケ谷区/上星川/上星川駅
- 腫瘍内科
- 内科
- 訪問診療
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横山 太郎 院長への独自インタビュー
生まれ育った地域で、緩和ケアの専門クリニックを
祖父が保土ヶ谷区峰岡町に開院した横山医院は、3代続く地域に根差したクリニックとして多くの方にご利用いただいてきました。祖父も父も地元の方から頼りにされていましたが、医師の家系に育ち、幼い頃から跡継ぎという立場に義務感やプレッシャーを感じていました。思春期にはそういうものに対する抵抗感を覚え、周囲からの眼差しに苦しめられた時期もありましたね。祖父の葬式で、近所の方から「私たちが亡くなる時に看取るのはあなたなんだからしっかりして」と言われたことを今でも覚えています。それが医師を目指すきっかけになりました。勉強を重ねる中で、様々な方からの助言をいただき、「医師になって終わりじゃない、継ぐことだけが全てじゃない、その先に自分の人生がある」と感じるようになり、医師としてだけでなく、人として地域に貢献できることをしたいと思うようになりました。
埼玉医科大学卒業、研修後、当初は循環器内科なろうと考えていました。しかし、実家のクリニックを手伝ったことで自分が目指ざす方向性が明確になりました。昨今、3人に1人はがんで亡くなり、今後更に悪性疾患の患者さんが増えていく。その事実に直面し、この地域には、がんの専門家が必要だと確信したのです。折しも、世間ではがん対策基本法が成立された時期で、クリニックの社会的責任として、がんの医療に関わりたいと強く思いました。そして「治療してきた患者さんの思いや歴史を知らずに、最期の緩和だけ関わるというのは、患者さんの幸せに繋がらない」と尊敬していた恩師からの助言もあり、腫瘍内科を専門に学び、横浜市立市民病院緩和ケア内科で診療経験を重ねました。2017年に横山医院に緩和ケア内科・腫瘍内科を開設し、2019年、上星川駅近くに横山医院 在宅・緩和クリニックを開院しました。
訪問だけでなく、外来による緩和ケアも
当院では、外来や訪問による緩和ケアを専門におこなっております。これまで本院の横山医院でおこなってきた緩和ケアをそのままに、患者さんだけでなくご家族の方とも一丸となり、患者さんを支えるチーム医療をおこなっています。本院からお付き合いのある患者さんだけでなく、講演などがきっかけとなり、ご紹介でお越しになる患者さんもいらっしゃいます。そのうち7~8割は、がんや神経難病などの命に関わる大きな病気を抱えている方々です。緩和ケアは抗がん剤をはじめとした抗ガン治療の有無に関わらず、病気になった段階で、開始することが望ましいです。緩和ケアをはじめるのに早すぎてはいけないというようなことはありませんので、気兼ねせずにまずはご相談いただきたいです。尚、外来はしっかりと時間をとるために、予約制となっています。