在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき
川崎市多摩区/三田/生田駅
- 内科
- 訪問診療
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宮本 謙一 院長への独自インタビュー
東日本大震災での活動を経て、訪問診療のエキスパートに
10代の頃に祖父を病気で亡くし、最後まで看取りができる、責任ある仕事に就きたいと思ったのが、医師の道を歩むきっかけになりました。奈良県立医科大学へ進み、卒業後は同大学の呼吸器感染症血液内科に入局、呼吸器内科を中心に診療経験を積みました。内科を志したのは、総合内科的な考えを持つ医局に在籍しているうちに、一つの専門分野を極めるよりは、幅広く診療をおこないたいという思いが強くなったからです。その後、大学病院等で呼吸器内科・一般内科の勤務医として診療にあたっていたのですが、病気にならないようにするための予防医療の方がより世の中に貢献できるのではと思うようになり、東京都の「公衆衛生医師」として、都全体の感染症対策と拡大の予防、小児や周産期医療の対策、児童虐待問題などに関わる職に就きました。
東日本大震災では気仙沼や石巻など被災地の市役所や保健所へ赴く機会を頂きました。被災された方のご自宅を一軒一軒回り、生活全般でお困りのことや健康状態をお伺いし、再開している医療機関や各種サービスにつなげるという活動をしたのですが、そこで、病院に来る患者さんへの診療だけでは患者さんのごく一部、断片的なことしか見えないと痛感したのです。被災地での活動が、訪問診療を始める大きなきっかけになりました。臨床医に戻ってから約5年間訪問診療に携わり、2017年から2年間は稲城市平尾を拠点に訪問診療をおこなう「あいクリニック平尾」の院長として診療。その後、2019年、『在宅療養支援クリニック かえでの風 たま・かわさき』院長に就任いたしました。
万全の体制で、複数科の診療と24時間緊急時にも対応
「医療法人社団 楓の風」は、町田と相模原にクリニックを開設していましたが、こちらのエリアで訪問診療を必要とする方のお声を多く頂き、川崎市北部エリアを中心とした当院が立ち上がりました。
当院には、大きく分けて、ガンを患っている患者さんと、非ガンの患者さんがいらっしゃいます。できるだけご自宅で過ごしたい、最後までご自宅で過ごしたいというガン末期の方は40~80代まで、幅広い年齢層の方にご利用頂いております。非ガンの方で訪問診療をご希望される方は、認知症を合併していることが多く、心不全や腎不全など身体の慢性的な病気を患っていて、骨折などで通院が難しくなった方など、80代以上の方が多く、中には100歳を超えている方もいらっしゃいます。
当院では一般内科を中心に、複数科の診療に対応しています。当法人の3つのクリニックには訪問診療の経験が豊富なベテラン医師が5名在籍しておりますので、内科だけでなく、皮膚科、眼科、耳鼻科、整形外科、泌尿器科に関しても、診察からお薬の処方まで総合的に診療が可能です。基本的には日曜日と祝日を除く、月~土曜までの日中の時間帯に訪問診療をおこなっています。訪問ペースは患者さんの容態次第ですが、平均的には月2回の訪問になります。ガン末期の方は病状により週1~2回、比較的病状が安定している患者さんの場合は月に1回の訪問になることもあります。法人内のクリニックがお互いバックアップをとり、24時間緊急時のご要望にも承れるよう、オンコール体制を組んでいます。どの時間でも必ず医師に電話がつながりますのでご安心ください。