横浜尾上町クリニック
横浜市中区/尾上町/関内駅
- 精神科
- 心療内科
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山田 和夫 院長への独自インタビュー
人の「心」に興味を持ち、精神科医を志すように
私が高校2年生の頃だったでしょうか。夏目漱石の「こころ」を読んだことで、人の心に興味をもつようになったんです。夏目漱石は大きな「うつ病」を3回も経験し、その都度、小説を書いたり、短歌を詠むことによって心と体の健康を取り戻していたんですね。今考えれば、そうした作業はすべて「スピリチュアル・ケア」と言えるのかもしれません。私自身、はじめは心理療法に携わりたいという想いから、東京大学医学部に進学しました。
臨床心理士をめざして医学部の保健学科で学ぶ中、精神科の実習で「薬がこんなに効くなんて!」と驚きと衝撃を受けることがありました。カウンセリングをはじめとした心理療法と薬物療法を組み合わせることで、きっとたくさんの患者さんのお役に立てるはずだ、と。そう考えていたものの、大学3年生のあるとき、臨床心理士は「薬の処方ができない」という事実を知りました。そのため、当初の目標をドクターに変更し、あらためて横浜市立大学の医学部医学科に学んで精神科の医師になったのです。
来院されるすべての患者さんを、選ばない・断らない・待たせない
大学を卒業したのが1981年でしたから、精神科医としてのキャリアは38年近くになるでしょうか。横浜市内のクリニックで診療するほか、東洋英和女学院大学の人間科学部教授という仕事を持ち、大学・大学院では今も学生たちの指導にあたっています。こんな風に、自分らしいスタイルで診療を続けてきた私が、思いがけず『横浜尾上町クリニック』の院長をすることになったのは、臨床心理士である妻からのオファーがきっかけでした。横浜市内でスクールカウンセラーを務めていた妻に誘われるままに、2013年の開業を迎えることになりました。
実は、クリニックのロゴマークも妻のアイディアで、はじめて見せてもらったときは患者さんに向けた「のんびり行こうよ」というメッセージだと思ったんですよね。一見すると「かたつむり」のようでいて、それぞれのパーツがY=横浜/O=尾上町/C=クリニックになっている。これは良いな、と思いましたね(笑)。患者さんの中には、かたつむりのように寄り添う必要がある方もいれば、薬物療法によってめざましい回復を見せてくださる方もいらっしゃいます。いずれのケースにおいても、患者さんを「選ばない・断らない・待たせない」ことをモットーに、日々の診療にあたっています。