鳥居 毅 院長
TAKESHI TORII
慢性前立腺炎に対する新たな治療法を確立。目の前の患者さんを救うため、精一杯力を尽くす
昭和大学医学部を卒業後、同大学の泌尿器科に入局。大学病院や関連病院にて8年半にわたり経験を積む。その後、一般病院にて皮膚科診療についても知識を深め、1999年に都内・恵比寿にて開業。2005年に移転・リニューアルし、『横浜東口鳥居クリニック』を開設。
鳥居 毅 院長
横浜東口鳥居クリニック
横浜市西区/高島/横浜駅
- ●泌尿器科
- ●皮膚科
泌尿器と皮膚の病気を中心に経験を積む
父が医師をしておりましたので、子どものころから診療風景を目にすることがありました。そのため特別に意識することはなくても、病気で困っている人を救うことができる医師の仕事を「素晴らしい」と思える感性が自然と育まれたのかもしれません。
昭和大学医学部卒業後は母校の泌尿器科に入局しました。その後8年半にわたって大学病院や関連病院で診療にあたり、日本泌尿器学会認定泌尿器科専門医の資格を取得。一般病院と合わせると開業まで15年ほど経験を積みました。この間には泌尿器だけでなく皮膚の病気についても知識や経験を積み重ね、患者さんのさまざまな症状に対応できるように準備を整えました。
横浜駅東口からすぐ、好立地のクリニック
この場所に『横浜東口鳥居クリニック』を開設したのは2005年でした。恵比寿で診療していたクリニックを移転しようと駅から近い立地を探していたところ、まだ更地の状態だったこの建物にご縁があったのです。来院される患者さんは近隣にお勤めのビジネスパーソンが中心で、泌尿器系の感染症や皮膚のお悩みをご相談いただくことが多いでしょうか。当院では超音波(エコー)やレントゲンといった機器を備え、適切な診断・治療につなげています。また、もしもより高度な医療が必要となる場合には、近隣の基幹病院にご紹介いたしますのでご安心ください。
今でこそ泌尿器科と皮膚科はそれぞれ独立した診療科になっていますが、1966(昭和41)年ころまでは「皮膚泌尿器科」という1つの診療科でした。実際に患者さんとしても、下腹部に何らかの症状がみられたら「何科にかかったらいいかな?」と迷われるのではないでしょうか。当院では泌尿器科と皮膚科の両方から症状を診ることができますので、何かお困りのことがありましたら気軽にご相談いただきたいと思います。
医師として、慢性前立腺炎による痛みでつらい想いをしている患者さんを治療する
泌尿器科の治療には手術など外科的な処置も含まれ、私も勤務医をしていたころは自分が担当する手術で患者さんを治療することに喜びややりがいを感じていたものです。一方、開業医となった今は自ら手術を手がけることはありませんが、それでも確かなやりがいを感じられるときがあります。今から10年ほど前だったでしょうか。ある患者さんとの出会いにより、私の「開業医としての道」が開けたと言っても過言ではありません。
その方は“超”がつくほど重症の慢性前立腺炎に苦しまれていていました。医療機関で一定の治療を受けられていたものの痛みは一向に改善せず、30歳代後半の働き盛りというのに仕事を半年も休んでいるとおっしゃいました。私は目の前にいる患者さんを何とかしたいとの想いで、さまざまな文献をあたり治療につながる道を探りました。そうして最終的に患者さんの痛みが改善し、「今日で終わりですね」とお伝えすることができたとき、その方が一度退出した診察室のドアを再び開けて、私に最敬礼をしてくださったのです。深々と頭を下げられる患者さんの姿を見て、私は体中に電流が走りました。そして、慢性前立腺炎による痛みのためにつらい想いをされている方、先が見えない暗闇の中にいる方を治療するための活動に情熱を傾けるようになったのです。
一人の患者さんとの出会いから、慢性前立腺炎による重症の痛みに対する治療を考える
「慢性前立腺炎」は、がんのような命に関わる病気ではありません。そのためか目覚ましい進化を続ける医学の中にあって、慢性前立腺炎の治療は完全に取り残されてしまっている印象があります。実際に、医療の世界では「慢性前立腺炎は決定的な治療法がない」というのが定説で、標準治療はあるものの症例によっては十分に満足できるものではありません。しかし慢性前立腺炎は私が担当した患者さんのように痛みのために、半年間も仕事を休まなければならない、学生生活を続けられないなど、生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすこともあるのは確かです。
私が重症の慢性前立腺炎の患者さんを何とかしたいと模索していたときに見つけたのが、慢性疼痛(長引く痛み)に対する治療法でした。一口に医学といってもさまざまな分野がありますので「慢性疼痛」の概念を理解しているのは、精神科や麻酔科(ペインクリニック)の医師に限られました。私は精神科のドクターが執筆した論文や講演を聞き、治療の可能性を見出し、患者さんを精神科へご紹介したのです。それから患者さんはみるみる良くなられて、数ヶ月後には職場復帰も果たされました。この経験を広く発信し、この治療法をいつか慢性前立腺炎の標準治療としたい……その目標に向けて私はいま論文の執筆や講演活動に力を注いでいます。長引く痛みはQOLの低下だけでなくメンタル面に不調をもたらす恐れがありますので、この治療法で一人でも多くの患者さんが良くなることを願っています。
これから受診される患者さんへ
『横浜東口鳥居クリニック』は「横浜駅」東口から徒歩1分のビル3階で診療しています。
泌尿器系のお悩みは非常にデリケートなものですから、治療していることを他人に知られたくないとおっしゃる方も多いでしょう。当院では患者さんのプライバシーに配慮して、「院内でお名前をお呼びしてよいか」「番号でお呼びすることを希望されるか」を問診票で確認するようにしています。もちろん、診察室の会話が外に漏れることはありませんし、男性患者さんの場合は看護師に席を外してもらって男同士でお話することも可能です。正しい情報をもとに、適切な治療をご提供したいと考えておりますので、気になる症状がみられましたらお気軽にご相談ください。
※上記記事は2022年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
鳥居 毅 院長 MEMO
- 出身地:奈良県
- 趣味:旅行、食べる事
- 好きな本:天文学に関する書籍
- 好きな音楽:クラシック
- 好きな場所:金沢、鍾乳洞、滝
- 好きな言葉:「楽な道と厳しい道の、どちらかを選択しなくてはならない時、厳しい道を選ぶ」
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