天王町皮フ科
横浜市保土ケ谷区/岩間町/天王町駅
- 皮膚科
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中澤 かおり 院長への独自インタビュー
安心していらしていただけるクリニックに
私は東京で内科を開業していた祖父母から4代目ですが、戦時中に山形へ疎開した祖父と父は山形で開業しており、医学部以外は許してもらえない家で育ちました。大学卒業後は大学院に進み、病理学を専攻しました。学生の頃はそんなに熱心に基礎医学を学んでいたわけではなかったのですが、卒業する頃になって、病気の理屈や関係性など、もう少しいろんなことをちゃんと知りたいと思ったんですね。それからもう1つ、顕微鏡が好きで、それも選択した理由でした。実は、皮膚科を選んだのもそうなのです。形態学と言うのでしょうか、病理が、組織標本を見てがん細胞を発見するように、自分の目で皮膚を見て、総合的に診断する皮膚科は私に合っていると思えたのです。病理を経たことが、今に役立っている部分もあるように思います。例えば皮膚の症状を見て、中で何が起こっているかを常に考えるんですね。そして、その考えを患者さんにも伝えていきます。“ストーリー”がわかれば、患者さんの理解が深まることもありますし、その発想のベースは大学院で培われたのでしょう。
1996年に開院した『天王町皮フ科』は、3年ほど前にリニューアルしました。以前は全体がグレーっぽい、言ってみれば病院っぽいイメージだったのですけども、茶色を基調に、落ち着いた雰囲気のお部屋に仕上がったと思います。「こんな色の病院は見たことがない」といって、大工さんにはずいぶん反対されたんですよ(笑)。でも、できてみると、患者さんからは「ホテルみたいで、リラックスできる」と好評いただいています。患者さんに安心感を提供できるクリニックでありたいですね。
幅広いアプローチをご用意
お子さんとご高齢の患者さんが多いですね。お子さんの場合、乾燥型の湿疹やアトピー性皮膚炎、加えて、夏は飛び火や虫刺され、あせもの子達が多い傾向です。ご高齢の方々は、帯状疱疹、乾皮症や頭が痒くなる脂漏性湿疹、それに年齢に伴うイボといったお悩みが多いですね。イボは以前は放っておかれる方が多かったと思うんです。それが時代が変わり、男性も若々しくキレイに見られたいというご希望があり、治療を望まれる方が増えてきた印象です。当院では液体窒素によるイボの治療をおこなっています。
今後も保険診療を軸にすることに変わりはありませんけども、できる限り“新しいこと”を入れていきたいですね。現在も毎週金曜日には代診の先生にいらしていただき、月に1回、漢方を専門とする先生にも診療を担当していただいています。1人でずっとやっていますと、どうしても視野が狭くなってしまうので、若い先生が加わることで、実践に即した知識が入ってきますし、様々な目で患者さんを診ることもできるようになります。こちらで医院を開いて26年が経ちますけども、新しい風を積極的に入れていきたいと考えています。