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高橋 恵子 院長

KEIKO TAKAHASHI

地域の皆さまに寄り添う安心の透析医療を

昭和大学医学部 卒業。同大学藤が丘病院腎臓内科に入局。社会医療法人財団 石心会 川崎クリニック、医療法人社団 東山会 喜多見東山クリニック(所長)を経て、『前田記念新横浜クリニック』院長に就任(JR横浜線「新横浜駅」北口改札より徒歩3分、相鉄線/東急新横浜線/横浜市営地下鉄「新横浜駅」5Aもしくは9番出口より徒歩3分)。

高橋 恵子 院長

高橋 恵子 院長

前田記念新横浜クリニック

横浜市港北区/新横浜/新横浜駅

  • ●内科
  • ●人工透析内科
  • ●腎臓内科

医師という、納得のできる仕事に就けたことの喜び

高橋 恵子 院長

医師の道を意識したのは、子どものころから医療が身近にあったことが大きかったと思います。祖母は開業医で、父も勤務医として都内で働いていました。家の中には患者さんの話題や医療の空気が流れており、自然と医療の世界に興味を持つようになったのです。ただ、当初は「自分は違う道を」と思っていた時期もありました。しかし、母も医学部に進学していたこともあって、家族全体が理系で、理屈で物事を考える環境だったんですね。そうした中で、やはり自分の性格や興味を考えると、最も納得できるのは医師という仕事ではないかと感じるようになりました。
昭和大学医学部卒業後は藤が丘病院の腎臓内科に進みました。内科の中でも腎臓内科を選んだのは、細かいデータを見たり、じっくり考えたりする作業が好きだったからです。当時の藤が丘病院腎臓内科は学会レベルで活躍されている先生方が多い医局でした。その環境の中で経験を積めたことは、今の自分の診療の基盤になっています。
その後、東京、神奈川のクリニックに勤務し、『前田記念新横浜クリニック』の院長に就任しました。透析医療に携わる中で、より多くの患者さんに快適で安全な治療を提供したいという思いが強くなり、院長としてこのクリニックを引き継ぐことを決意しました。

地域と働く世代に支えられるクリニック

高橋 恵子 院長

クリニックには、近隣にお住まいのご高齢の方だけでなく、仕事帰りに立ち寄られる方も多くいらっしゃいます。新横浜という立地は、住宅地とオフィス街の両方に近いこともあって、日中も夜間も幅広い世代の患者さんに利用いただいています。

クリニックは開設からおよそ40年の歴史があり、長年にわたって地域の方々と歩んできました。現在は42床を備え、全台がオンラインHDFに対応しています。また、感染症の流行を受けて新たに「感染隔離室」を設けました。専用の出入口を設け、他の患者さんと接触することなく透析を行える体制を整えています。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ感染症に罹患しても透析は休むことができません。そうした時に安心して治療を継続できるよう、感染症専用の個室で対応しています。

設備と体制で支える、安全で快適な透析医療

高橋 恵子 院長

当院の特徴のひとつは、広いスペースを活かした充実した検査設備です。中でも「デキサ(DEXA)」と呼ばれる骨密度測定機装置は、一般の透析クリニックでは数少ないと思います。透析患者さんの骨粗鬆症、骨折は年々注目されており、クリニックでは年に1〜2回の骨密度検査を実施しています。以前勤務していた施設では外部に依頼していましたが、ここでは院内で撮影できるため、診断から治療効果の確認までスムーズに行えるようになりました。
また、定期的なエコー検査も行い、合併症や異常の早期発見に努めています。万一異常が見つかった場合には、基幹病院や大学病院など信頼できる医療機関にすぐ紹介する体制を整えています。私自身が昭和大学出身というご縁もあり、昭和医科大学横浜市北部病院の先生方とは連携を密にしており、電話やメールで迅速に相談できる関係性は、大きな強みだと感じています。
設備だけでなく、シャントの管理にも力を入れています。かつては「閉塞してから病院へ」という時代でしたが、今は定期的なメンテナンスが主流です。当院でもエコーを使いながら臨床工学技士がこまめにチェックし、異常の兆候があれば早めに対応できるようにしています。

患者さんと同じ目線で向き合うことを心がけて

日々の診療では、できるだけ患者さんのそばでお話を伺うようにしています。電子カルテを用いながらも、画面だけにとらわれるのではなく、目を見て話すことを大切にしています。透析は長い時間を共に過ごす治療ですから、少しでも安心していただけるよう、お声をかけ、気持ちを受け止めるようにしています。
患者さんと話す時間は自然と長くなりますが、日常の小さな出来事を話してくださったりします。そうした時間が信頼関係をつくる基盤だと感じています。私自身も、自分の家族を見るような気持ちで接するよう心がけています。
また、医療は医師1人の存在で完結するものではありません。看護師や臨床工学技士など、チーム全体で患者さんとご家族を支えています。スタッフ同士が情報を共有し、必要な時にはご家族にお電話したり、来院してお話ししたりするなど、密な連携を取ることを大切にしています。透析医療は、まさにチームの力で支える医療です。

これから受診される患者さんへ

透析は週に3回、1回4〜5時間という長い治療時間を要します。そのため、患者さんにとって「居心地の良さ」はとても大切です。当クリニックではベッド間の間隔を広く取り、ゆったりと過ごしていただける環境を整えています。最近ではチェア型装置も増えていますが、長時間を快適に過ごすためには、やはりベッドでの治療が望ましいと考えています。

ご自身あるいはご家族がそろそろ透析が必要と言われていて、透析施設を検討されているは、ぜひ一度お気軽に見学にいらしてください。実際に見ていただくことで、安心して治療を始められる方も少なくありません。
今後もこの新横浜の地で、患者さん一人ひとりの生活を支える医療を提供し続けていきたいと思っています。

※上記記事は2025年10月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

高橋 恵子 院長 MEMO

総合内科専門医 /腎臓専門医 /透析専門医

  • 出身地:埼玉県
  • 出身大学:昭和大学(現:昭和医科大学)
  • 趣味・特技:楽器演奏(ビオラ)
  • 好きな音楽:クラシック
  • 好きなもの:「ゆるキャラ」「らぼっと」
  • 好きな観光地:軽井沢

高橋 恵子 院長から聞いた
『慢性腎臓病』

検査でたんぱく尿を指摘されたら、専門医に相談を

慢性腎臓病の患者さんは近年、増え続けており、成人の5人に1人が罹っているともいわれ、糖尿病や高血圧症などに続き、新しい国民病として注目されています。

腎臓は腰のあたりに左右に一つずつある、そら豆のような形をしたこぶし大の大きさの臓器です。一つの腎臓に100万個ある糸球体で、老廃物を含む血液をろ過して、尿の元を作り、水や電解質など必要なものを再吸収して不必要なものを尿として排泄します。

腎臓の働きが悪くなると、身体に必要なたんぱくが尿の中に漏れ出てしまうことがあります。慢性腎臓病では初期には自覚症状がほとんどないため、早期発見には検診での尿検査が大切です。
また、慢性腎臓病の診断には血清クレアチニン値の検査も必要です。クレアチニンは老廃物のひとつで、腎臓の働きが悪くなると、尿へのクレアチニン排泄量が低下し、血液中にクレアチニンが貯まりこの値が高くなります。尿から排泄されるクレアチニン量は、腎臓でろ過される血液の量(糸球体ろ過量(GFR))に依存し、GFRは腎臓の働きを表す主要な指標となります。日常診療では血清クレアチニン値と年齢、性別からGFRを推算したeGFRを用います。eGFRは低いほど腎臓の働きが低下しているという意味で、値によって重症度が5段階に分けられており、悪くなると透析療法や腎臓移植が必要になります。血清クレアチニン値は正常値を少し超えた程度の異常値の場合、筋肉量が少ない方では腎機能としては大きく低下していることがあるため注意が必要です。
慢性腎臓病は早期治療がとても大切で、最近ではSGLT2阻害薬という腎臓や心臓の負担を軽減し、進行を遅らせる薬による治療を行います。
検診の尿検査でたんぱく尿を指摘されたら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。血清クレアチニン値上昇、eGFR低下を指摘されたら腎臓専門医の受診が必要です。

グラフで見る『高橋 恵子 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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