殿内 力 院長
TUTOMU TONOUCHI
今一番何が最適な医療であるかを考え、
クリニックとして最善の医療を心がけています。
静岡県立こども病院の血液腫瘍科で勤務し、白血病をはじめとする小児がんの治療に携わり、その経験が医者としての礎を築いた。「とのうち小児科」を1994年に開院。その後、順伸クリニックのサテライトクリニック開院、
殿内 力 院長
とのうちファミリークリニック
横浜市都筑区/見花山/都筑ふれあいの丘駅
- ●小児科
- ●アレルギー科
- ●内科
「手に職を」という親の教えで医学の道へ
この道に入ったきかっけは、父に小さいときから「手に職を持ちなさい」と言われ続け、医学部へ入りました。安定した生活を送ることができ、おまけに人の役に立つからです。大学に入学したのは、東大闘争が終焉した1960年代の末でしたので、時代の気分をもろに受け、太宰治、吉本隆明、やくざ映画、ジャズ喫茶にのめりこみました。唐十郎が主宰していた赤テント(状況劇場)に出会い、仲間とテント劇場を立ち上げました。大学時代のこうした経験が、私を何者でもない存在から1個の人間に形作ったと言えるでしょう。最初は精神疾患に興味があり、人の心に触れてみたいという思いがあり、精神科を目指していました。ところが大学6年生の時に運転免許証を切らしてしまい、自動車学校行かなければならなくなり、精神科の入局が出来なくなってしまいました。その後入局の時期が遅かった小児科に入局し、今に至ります。人生わかりません。そういう思いがけないきかっけで方向が変わることもあるんですね。医者になってからは静岡県立こども病院の血液腫瘍科で多くの時間を過ごしました。白血病をはじめとする小児がんの治療に携わり、その経験が医者としての礎を築いたといえるでしょう。
一昨年あらたな気持ちで病院を再開院
この都筑区に開院したのは、医療コンサルタントからの紹介でした。もともと住まいが横浜でしたので、横浜のどこかで開院したいと考えていました。今のクリニックの前身である「とのうち小児科」というクリニックを1994年に開院したのがスタートです。患者さんも多く来院してくれていましたが、経営トラブルに巻き込まれ、2016年10月に閉院せざるを得ない状況になってしまいました。その後、裁判訴訟で無事勝利し、1年ぶりの一昨年9月に、順伸クリニックのサテライトクリニックとして再開することができました。再開を心待ちにしてくださっていた患者の皆さんにはとても感謝しています。また、不義理を赦してくれた関係者の皆さん、ともに歩んでくれている妻、もちろん開業を支えていただいた順伸クリニックの理事長にも感謝の気持ちでいっぱいです。当時は理由も説明できないまま急に閉院したので、患者さんたちには申し訳ない気持ちで日々過ごしていました。今後はその時の謝罪や恩返しの気持ちをこめて治療で返していきたいと思っています。
患者さんとの双方向のコミュニケ―ションを大切に
診察する上で忘れてはいけないと思っているのは、自分が持っている技量で最善を尽くすということ。また、うそをつかない医療。目の前に座る患者さんにとって、今一番何が最適な医療であるかを考え、薬が必要なら出し、病院に紹介する必要があるかを判断する。クリニックと病院とは、出来る医療に大きな差がありますが、クリニックとして考えられる最善の医療をしようと心がけています。そのためには的確な病状の把握と治療方針の決定が必要なので、患者さんにその理由をきちんと説明して理解してもらいます。医者と患者さんとの双方向のコミュニケ―ションですね。診察が終わってから聞き忘れたりもう一度確認したいことが出てきた場合は、受け付けスタッフやナースにひと声かけ、「風邪だから抗生剤だしておくね」という診療はしないよう心がけています。一方的でなく、ちゃんと理解してもらうことが大事だと思っています。
開業医としてできる限りの診療をしたい
クリニックのスタッフは、原則として受け付け、看護師ともに各3人ずつ常駐する体制で診察にあたっています。開業医としてできるだけの環境づくりをしています。治療するにあたって最低限必要な検査をするよう心がけています。必要に応じてレントゲン検査や、点滴もします。入院などの大事に至らないよう、この病院で出来る限りの治療をしたいと思っています。この冬はインフルエンザも猛威を振るいましたね。以前、インフルエンザは3日間高熱が続くという診断基準がありましたが、今は検査キットが使われるようになって病気のイメージがずいぶん変わってきました。これも医学の進歩ですね。
常に患者ファーストの気持ちで
いろいろあって一時閉院した病院を、縁あって再開することができました。日々感謝という言葉を忘れずに、患者ファーストの気持ちでスタッフ一丸となって診察しています。受診するタイミングを気にされる方がいらっしゃいますが、病気に限らず、心配なことがあったらいつでも来院していただけるのが医師としての喜びにつながります。患者さんとのコミュニケーションをとりながら、風通しいい環境でこれからも皆さまに愛されるクリニックを目指して頑張っていきたいと思います。
※上記記事は2019.2に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
殿内 力 院長 MEMO
- 出身地:横浜市西区
- 趣味・特技:飲み歩き、ブログ、スポーツクラブ(ボクシング)
- 好きな本・作家:太宰治、吉本隆明、ロバート・B・パーカー
- 好きな映画:邦画、「唐獅子牡丹」シリーズ
- 好きな言葉・座右の銘:感謝
- 好きな音楽:60年代のスタンダードジャズ、歌謡曲
- 好きな場所:山下公園で妻とぼーっと海や船を見ること
グラフで見る『殿内 力 院長』のタイプ
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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