西影 京子 院長
KYOKO NISHIKAGE
大切なお子様の健康を守るために。母から医師となった経験を活かしていきたい
関西医科大学卒業。同大学附属病院小児科に入局。10年余りを地域の二次救急病院に勤務し、2018年6月に『よこはま にしかげ小児科・アレルギー科』を開院(「横浜駅」ジョイナスB1F南12番出口より徒歩2分)。
西影 京子 院長
よこはまにしかげ小児科・アレルギー科
横浜市神奈川区/台町/横浜駅
- ●小児科
- ●アレルギー科
普通のお母さんから、医師の世界へ
27年前、私は重症のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーに苦しんでいた次女の治療のため、アメリカに渡りました。娘はニューヨーク州立大学小児科助教授だったラップ先生の治療を受けたことで、短期間で回復することができたのです。私が免疫治療というものに出会ったのはそれが最初の機会でした。この治療を日本でも実現したい。先生との出会いが私が医師を目指すきっかけとなったのです。当時、私は普通のお母さんでしたが、その治療のメカニズムに魅せられ、これを解明したいと考えたんですね。治療を受けて、良くなった。でも、そこで終わらなかった。当時は「そこで終わっといて」とみんなが言っていましたけれど(笑)。
次女の治療方法がわからず、苦しい日々を過ごしたあの頃の気持ちがいまの私の原点です。その気持ちを忘れず、子ども達とお母さんの気持ちに寄り添える医師でありたいと思っています。
二次救急病院での経験を生かして
昨年(2018年)の開業前まで、二次救急病院において、小児科アレルギー外来に加え、一般診療、救急当直を10年余りにわたって担当してきました。その知見を生かし、アレルギーのお子さんはもちろんのこと、風邪をはじめとした小児科一般を広く診ていきたいと考えています。その上で、クリニックの分を越えると判断した場合には、提携している高次医療機関にすみやかに送る体制を整えています。
これはすべてに通じることですけれど、問題の疾患に対する治療をおこなうのと並行し、病気が起こる背景に着目することを心がけています。例えば、その子に合ったものをちゃんと食べられているか。夜は寝ているか、ゲームばかりしていないか。生活の乱れが病気のベースとなってしまっているケースが散見されるからです。病気の表だけではなく、裏をみる。それは、子ども達の健やかな成長を見守る上でも非常に大切なことだと考えています。
アレルギーの専門的な治療を実施
アレルギーに関しては、何によってアレルギーを起こしているか、その要因となっているものを詳細に調べていくことから始まります。5歳以上のお子さんの場合、血液検査によってこれを解明しますが、幼児の場合はプリックテストを実施します。プリックテストとは、皮膚の上に抗原をおいて、アレルギー反応の有無を見るもの。このテストでどの抗原をセレクトするかは、医師の裁量が問われる部分になります。問診によって突き止めていくのですが、それまで完結させた治療の経験則によって、どれくらい正確に原因を突き止められるかに左右される面が大きいのです。その結果と経過により、治療の進み具合もかなり差が出てくると言っていいでしょう。
原因が突き止められたら、それに対応するお薬をどのくらい飲めばいいか、あるいは、根本的な体質改善を望まれる場合には、様々な免疫療法の具体的な方法について決めていくことになります。免疫療法に関しては、お薬が効かないという方が選択肢とされるのが賢明でしょう。その子の状態、そしてご両親の希望により、よりベターな選択肢を求めて柔軟に対応していくことが求められるのです。
バランスの良い腸内環境に整えていくことが何より大切
現在、腸内の「制御性T細胞」に注目が集まっています。これは27年前に私がアメリカに行った時に「そこは要だよ」と教わったものですが、腸内の環境が非常に乱れていることがすべての根幹にあると考えられています。アレルギー疾患に限ったことではなく、腸内の細菌叢をいかにして適正に育てていくか、ということが治療の根本となるのです。具体的には、肌の状態や排便状況を見て腸内の環境を推察し、それをもとに食事の改善によってバランスの良い腸内環境を整えていくことになります。
これは蛇足ですけれど、腸内細菌は国や人によってまるで違うものです。これは、食べるものがその地域によって異なるからでしょう。逆にいえば、私たちの腸内環境は、先祖から脈々と受け継がれてきて、今に至るとも言えるのです。トピック的に、「あの食べ物がお腹にいい」などとブームになったりしますよね。しかし、全く異なる文化圏から入った食べ物が、すべての日本人に合うとは必ずしも言い切れません。消化してくれる腸内細菌が違うわけですから、それも当然のことですよね。
「地産地消」という考えには、そうした意味合いが含まれているのです。古くからずっと食べ続けられてきたものには、そうした根拠があるわけで、普段の食生活を見直す際には、1つのヒントにしていただきたいですね。
これから受診される患者さんへ
スマホの隆盛に象徴されるように、子供の生活もずいぶんと変わってきて、私なんて化石だなとこの頃は思うようになりました(笑)。しかし、繰り返すようですが、人のありようというものは、早々に変わるものではありません。自分に合った生活をしていれば、たいがい元気に過ごせるものなのです。もしその中でお困りのことがありましたら、何なりとお気軽にご相談いただければと思います。
※上記記事は2019年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
西影 京子 院長 MEMO
小児科専門医 /アレルギー専門医
- 出身地:兵庫県
- 趣味:ジャズ鑑賞、ヴォーカル
- よく手にとる本:医学関連書籍
- 好きな映画:『シンドラーのリスト』『戦場のピアニスト』/S・スピルバーグ監督作品
- 好きな言葉:「希望」
- 好きな音楽:ジャズ
- 好きな場所:海
グラフで見る『西影 京子 院長』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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