上里整形外科

上里 元 院長への独自インタビュー

父が医師だったので、医師の道に

先代の院長である父がここで開業していましたので、医師としてここを継承するのは自然な流れであり、務めでもありました。金沢医科大学医学部に進学しましたが、学生時代を過ごした金沢は本当に良いところで、未だにどんな観光地よりも好きな場所です。大学卒業後は、横浜に戻って昭和大学藤が丘病院整形外科に勤務しました。当時は肩関節が専門でした。その後ここを継承するまで、昭和大学藤が丘病院の派遣病院である横浜旭中央総合病院に勤務し、現在でも毎週水曜日には横浜旭中央総合病院で診察しています。当院のある川崎のこの周辺地域は、高齢者の方が多く、建築業に従事する方も多い地域です。高齢の患者さんが多い傾向は金沢や横浜なども同じですが、建築業に従事しておられる患者さんが多いと、肩関節というより、腰が痛くなったり膝を傷めたりして来院される患者さんが多くなります。地域の患者さんの必要に答えるかかりつけ医療機関として、治療内容やそれに伴うリスクなどを十分にお伝えし、患者さんのご意思を最大限に尊重しながら治療方針を決定しています。

トリガーポイント注射による痛みへのアプローチ

患者さんが持たれる一般的な整形外科の診療方法は、どのようなイメージでしょうか。画像診断や電気治療、作業療法士によるストレッチ指導などもあるかもしれませんが、当院では、患者さんの痛みにストレートにアプローチすることを目的とした、トリガーポイント注射による治療を主としておこなっています。トリガーポイント注射は神経ブロック注射とも違い、腰や首などの圧痛点に打つことで痛みに作用します。注射を打つ場所が適切であることが必要ですが、適切であっても1回の注射では効果がないこともありますので、その場合には隔日で通っていただき、薬効を積み重ねて炎症をとっていきます。新しく来院される患者さんのほとんどは、現在通っておられる患者さんのご紹介で来院されます。トリガーポイント注射の良い点というのは、他の治療に比べて短時間で効果が見えることです。痛みへのアプローチとしてトリガーポイント注射をおこなっている整形外科はほかにもありますが、当院は全診療のなかでもトリガーポイント注射による治療の割合が高いので、多くの症例を経験しています。

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