出川 寿一 院長
DEGAWA HISAKAZU
透析医療で大切なのは、人と人のつながり
患者さんの生活をしっかりサポートすること
大学卒業後、東大医学研究所や東京医科大学八王子医療センターなどに在籍し、消化器外科、腎移植、透析医療に従事。豊富な知識と経験をもって、宮崎台に開業。その後、宮前平への移転・リニューアルを経て、現在に至る。
出川 寿一 院長
宮前平健栄クリニック
川崎市宮前区/小台/宮前平駅
- ●人工透析内科
- ●内科
- ●外科
- ●消化器内科
ある本との出合をきっかけに、医師を志すように
水俣病という病をご存知でしょうか。この公害病を解明しその解決に到るキッカケを作った先生が熊本大学にいらっしゃいました。その先生の書かれた本を読み、「医者ってこういうことをなし得るんだ」と思ったことがこの道を志したキッカケになります。
大学を卒業し研修を経て、東大医学研究所、東京医科大学八王子医療センター等で消化器外科と腎移植、透析医療に従事しました。その後、東大医学研究所で知り合った先生から「透析空白地域であるこのエリアで診療をおこないたい。一緒にやってくれないだろうか。」というお話をいただき、2007年に宮崎台で透析医療施設を構えるに到りました。更なる患者さんからのニーズにお応えするべくここ宮前平に居を移し、『宮前平健栄クリニック』として新たなスタートを切ったのが2010年の11月のことになります。
安全であることに加えて快適な透析医療を提供出来ますよう心掛けてまいります。
週3回、4時間かけておこなう「透析医療」とは
透析とはフィルターに体内の血液を通し、老廃物を取り除いて水分を調節する治療になります。様々な要因により腎臓の機能を著しく低下させた状態、腎不全を患った方に対する有用な治療法です。
標準的な透析方法として週に3回、1回につき4時間という時間を患者さんは透析に割くことになります。ただし、それだけのことをやっても腎臓が本来果たしている仕事の10分の1でしかありえず、時間の制約は無論のこと、食事やその他多くの生活上の制限は避けることが出来ません。
我々医師はデータや患者さんの状態を逐一観察し、透析を上手にコントロールする助けを為すことが求められています。
「透析」が必要にならないよう、ぜひ定期的なチェックを
透析に到る前の段階、いわゆる保存期腎不全の状態の方も当院に通われています。
腎機能の評価には色々な指標がありますが、現在最も一般的に用いられているのが『eGFR(糸球体濾過率)』という数値にになります。正常であれば100、透析をおこなっている方の数値は10以下というところ。問題はこの数値が少し下がっている、50程度を指す方が日本に2千万人はいると考えられていることです。
もちろん、この方達の全てが透析に到るかといえばそうではありません。ただし、家系に糖尿病をお持ちの方、健康診断で「タンパクが引っかかる」という方、ならびに潜血と申しますが、「尿に血が混じっている」と指摘された方は注意をされたほうが宜しいかと思われます。しかるべき病院で1度キチンと検査を受けられたほうがいいですね。
人と人とのつながりを大切に、患者さんの生活を支えていく
私自身、透析専門施設に来る以前は、「この施設は装置産業的なところなのかな?」と思っていたこともありました。しかし、中に入ってみればその印象は完全に覆されました。実際は人、なんですね。人と人の関係性がこの治療を支えているのです。
腎不全というのは慢性疾患です。患者さんは長くそれと向き合っていかなければなりません。不満や不安を内に溜めこまれることのないよう、我々が充分に配慮する必要があります。患者さんから逆に「こうしたらいいんじゃないの?」と言ってもらえるような関係性を作っていくのが我々に求められる仕事となります。
ただ、そうした辛さの中にあっても、当院の患者さんは皆さん希望を失わず楽しいことを出来るだけ考えていくという姿勢を持っていらっしゃいます。「先生、こないだ旅行行ってきたよ。」などと声を掛けてもらえれば、それは非常に嬉しい気持ちになりますね。
先ほど申しましたように患者さんは週に3回の透析を受ける必要があるのですが、旅行先でも透析を受けられるよう透析医学会が施設のリストを作成しています。実際に当クリニックにも北海道や九州から来られた方に臨時透析をおこなうことがあります。困難な状況を強いられながらもたくましく生きている患者さん達を見るとこちらが救われる思いが致します。
とはいえ透析を受ける、受け続けるということはやはり大変なことです。そうならないよう皆さんには気をつけていただきたいですね。
これから受診される患者さんへ
少し前まで慢性糸球体腎炎(腎炎)が透析に到る最も多い要因となっていましたが、最近では糖尿病が1番の要因となっています。
糖尿病という病気は最初に指摘を受けてから20年、30年という長い経過によって発症するケースが殆どです。糖尿病の治療は目に見えてよくなったということは決してなく、だからこそ途中で中断される方が多いのですが、その危険性を考えれば途中でやめることなく最後まで治療を受けていただきたいと思います。
当クリニックでは消化器疾患の一般診療、ならびに内視鏡検査もおこなっております。透析治療の関係上、前もってお電話での予約をお願いしているのですが、胃腸の調子が悪いという方などもどうぞお気軽にお越しいただければと思います。
※上記記事は2011年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
出川 寿一 院長 MEMO
外科専門医 /消化器病専門医 /消化器内視鏡専門医 /透析専門医
- 出身地:神奈川県
- 趣味・特技:鉄道
- 好きな本:Newsweek
- 好きな映画:オールジャンル、学校をつくろう
- 好きな音楽やアーティスト:上々颱風
- 好きな場所・観光地:ソウル、シンガポール、キール(ドイツ)
グラフで見る『出川 寿一 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかでやさしく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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