東方医院
川崎市宮前区/小台/宮前平駅
- 漢方内科
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- 整形外科
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佐々木 健一 院長への独自インタビュー
中国から日本へ、両国の医師免許を取得し、開業医に
私は22歳の時に父を肝硬変でなくしました。その死を機に難病で苦しむ人、慢性的な病気で苦しんでいる人を救ってあげられるようになりたいと思ったのです。医師という仕事は自分の夢をカタチにすることが出来る仕事であると思っています。
中国医科大学を卒業して大学病院に勤務しておりました。現在の中国の姿からは想像が出来ませんが、私がいた20何年前(2010年現在)の中国では、医療の分野はもちろん、生活面やその他全ての面において、容易に明るい未来というものが想像出来ませんでした。
そんな思いから、よりレベルの高い医学を学びたいと考え、私は中国を離れ、日本に来ることを決意しました。
日本に来てからは、何もない、文字どおりゼロからのスタートでした。言葉が通じない、お金もない、本当に何もない…。あの頃のことを思うと今も胸が張り裂けそうになります。
他に手段もなく、まず肉体労働をしてお金を得るところから始まりました。とにかく懸命に身体を動かすことで、幾ばくかの蓄えを持つことが出来ました。
中国で鍼灸の治療の経験があったこともあり、まずは鍼灸の学校に通ったのです。日本の学校は昼間は働いて夜に学校に通うということが可能だったことは私にとってはとても助かりました。
鍼灸の資格を取得したのち、自身で鍼灸院も開業致しました。その後整形外科にも勤務しました。日本の医師国家資格の取得を目指し始めたのもこの頃のことです。
医学の専門知識に関しては中国での経験もありましたからそれほど問題はなかったのですが、その前段階に当たる日本語能力を問われる試験には苦労しました。日本語が母国語ではない私にとっては非常に厳しいテストでした。
2001年に医師国家資格を取得し、整形・内科・皮膚科・漢方クリニックでの勤務を経た後、東方医院を開院したのは2003年のことになります。
西洋医学に東洋医学をプラスした、「総合診療」を実践する
例えば、肌がかゆくてお医者さんに診てもらったが治らない。この場合、その疾患の原因が皮膚ではなく内科的なものが原因であることが考えられます。人間の身体は単純に分けられないということです。東洋医学では『整体観念』といい、局部だけを診て病を判断することは出来ないと考えます。全てはつながっているのです。
当院では西洋医学の優れた検査方法を用いると共に、漢方の伝統手法である弁証を用いています。どちらが良いという事でなく、西洋と東洋の区別なく、患者さんにとってよりベストな治療を選んでおこなうようにしています。
皆さんにとって漢方の診療は西洋の診療ほど馴染みはないかと思います。ですが、これまでご存知だった『診られ方』に、今までとは違う別の角度の『診られ方』が加わる。当院の総合診療をそう捉えてご理解いただければと思っております。