岸 智 院長
SATORU KISHI
患者さんと悩みを分かち合い「ともに生きる」医療に軸足を置くドクター。
一次診療プラス二次予防で疾病の重篤化にストップを
米国留学で「かかりつけ医」の専門性の高さに感銘。金沢医科大卒業後は数々の専門医認定資格を取得し、三井記念病院での勤務を経て武蔵中原で開業(JR武蔵中原駅より徒歩15分)。
岸 智 院長
なかはら内科クリニック
川崎市中原区/下小田中/武蔵中原駅
- ●内科
- ●糖尿病内科
- ●循環器内科
- ●消化器内科
目の前で身内が命を落とす場面に遭遇して
幼少期に3歳下の弟が先天性の病で亡くなりました。当時4-5歳だったわたしにとっては、人生で初めての葬儀だったのですが、そのときの両親の強い悲しみが今でも写真のように脳裏に焼き付いています。ずっと泣き続けている母を見るのは、子ども心に辛かったです。しかしその後は幸い子どもらしい楽しい時間が過ぎ、そのときの悲劇はすっかり忘れていました。
そして高校3年生のある日、祖父が急性心筋梗塞で倒れたのですが、当時自宅には自分しかおらず救急車を呼ぶことくらいしかできませんでした。祖父が助からないと知り、「こんなとき自分が適切な対処の仕方を知っていたら、祖父はもう少し長生きできたかもしれない…」とぼんやり考えていると、小さな弟の記憶がよみがえりました。「そうだ,小さい頃は医師になりたかったのだった!」
それまで文系で大学に入るつもりで続けていた受験勉強を、一気に理系にシフトしてどうにか金沢医科大学に入学できました。北陸で地域医療の大切さを痛感し、ゆくゆくは開業を考えていたところ、米国での交換留学時にお会いした現地のかかりつけ医の専門性の高さに感銘を受けました。わたしもいつかは質の高い医療を提供できる医師になりたいと思い、卒業後は患者さんの全身管理を実践する三井記念病院に勤務しながら数々の診療科の専門医認定を取得してまいりました。また幸いにも、米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)病院で研究生活を行う機会もありました。そして開業を決意したころ、縁あって「当院を引き継ぎませんか?」というお話があり,こちらで患者さんのお世話をさせていただくことになりました。
一次予防プラス二次予防で疾病の再発・重篤化にストップを
診療方針は、まず地域の皆様に質の高いプライマリケア(一次診療:何かあった時にまず相談できる身近な医療)をご提供することですが、これに加えて各種生活習慣病(高血圧学会、糖尿病学会、循環器学会、脈管学会)認定医の経験と知識を活かし、疾病を再発させないための二次予防までをサポートさせていただくことに注力しています。
つい軽く考えてしまいがちな生活習慣病ですが、放置すると生死にかかわるくらい重症化することがあります。これを近場のクリニックで食い止め、重篤化させないようにすることが狙いです。
患者さんと医師との見解がズレることが多い生活習慣病
生活習慣病は身近であるゆえに、誤解や医学的根拠に乏しい情報が流布しやすい疾病でもあります。困ったことに、Amazon書籍ランキングの健康関連部門を見ていると、正しい情報に欠ける書籍が上位に挙がっていることがあり、驚かされます。患者さんの誤解を解くためにも、待合室にはきちんとした裏付けのある読みやすい医療関連書籍を展示しています。
また生活習慣病は、医師と患者さんとの見解のかい離を埋めないと、なかなか治療が進まない疾病でもあります。メタボリックシンドロームは食事や運動など人間の普段の営みが大幅に逸脱している場合に発症するわけですが、患者さんにどのような食生活を送っていらっしゃるかお聞きすると、「いや、普通に食事していますよ」と仰います。しかし詳しく具体的に伺うと、医学的に根拠のある「普通の食事」と大きくかけ離れていることが少なくありません。そのような患者さんに教科書通りのお食事をご指導しても、最初からは無理。そこでその方にとって続けやすい方法をテーラーメイドでしつらえるしかありません。
また厄介なのが薬の効用です。医師の見解より患者さんの期待度が上回っていることが多いのです。わたしが「今回の検査では血圧が5mmHg下がりました。よかったですね」と申し上げると「えっ、20-30mmHgくらい下がると思っていたんですよ。あまり下がっていませんね!」と仰います。そのようなときは現状や薬で得られる効用などをきちんと説明し、さらに減らしたいのであれば塩分摂取の制限や生活習慣の見直しを、できそうな範囲で提案していきます。まずはできることから、コツコツ続けていただきたいですね。
一方患者さんの中には、わたしの想像以上に血圧が下がるケースもあります。その場合は患者さん個人の相当な努力があったことが考えられます。「生活の質を下げてまでやりたくないわ」と仰っていた方が結果を出されたのです。ついうれしくなって、患者さんをほめちぎってしまいます。
子どもが出すシグナルはたくさん
当院は6歳以上であれば、お子さんも診察させていただいています。本当に小さなお子さんには小児科をご案内しますが、近隣には小学校が2校あり、子育て中の働き盛り世帯が年々増えていますので、お力になりたいと考えています。
わたし自身が現在3人の子どもを育てている真っ最中。すでに大きくなりましたのでコミュニケーションで手こずることは少なくなりましたが、これまでに言葉が通じなくて困った経験を3回も繰り返して現在に至っていますから、お困りのときはどうぞお任せください。
時折お子さんが口ごもっていると、親御さんがじれったく感じてあれこれしゃべり出してしまわれます。しかしお子さんのご様子、表情、たどたどしい言葉から感じ取れる情報はたくさんありますので、基本的にはお子さん自身に答えていただいています。
「ともに生きる」をいつも心の中に
第一に心がけていることは、患者さんとわたしがお身体のお悩みをざっくばらんに語り合える関係を作ることです。クリニックは本来、敷居の高い場所ではありません。健康診断も実施しておりますので、どうぞ気軽に健康相談にお越しください。より専門性の高い治療が必要な場合、さらにはセカンドオピニオンを必要とされる場合は他院へ紹介状をお書きします。
わたしが現在40代で、中原にお住いのみなさまと同年代。ともに健康に年を重ね、共に悩みを分かち合えたらと思っています。以前勤めていた三井記念病院でも、髙本眞一元院長が患者さんと「ともに生きる」医師の在り方を力説され、「一緒に治していく」という理念が引き継がれています。「どうしたら病気にならない生活ができるのか」を一緒に悩みながら考えていくのですが、その生活は幸せなものでなくてはなりません。
こちらに勤務するようになって自転車を買いました。患者さんに運動をお勧めしている一方、わが身を振り返ると車通勤で一日の歩行数が1000歩以下だったのです。これはまずい!と思いました(笑)。自転車通勤を始めてからは、「風」を楽しんでいます。また中原区の楽しいスポットをたくさん見つけていこうと考えています。
※上記記事は2018年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
岸 智 院長 MEMO
総合内科専門医 /循環器専門医 /糖尿病専門医
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:ドライブ、釣り
- 座右の銘:一期一会
- 好きな音楽:レゲエ
- 好きな場所:海が見える場所
グラフで見る『岸 智 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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岸 智 院長
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