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土屋 博基 院長

HIROMOTO TSUCHIYA

メンタルの不調を気軽に相談できる“心のかかりつけ医”。対話を重視し、一人一人に適した解決策を見つけたい

東海大学医学部卒業後、研修を経て同大学 総合診療学系精神科学へ。大学病院や精神科単科病院、メンタルクリニックなどさまざまな施設で経験を積む。2024年5月に『横濱元町メンタルクリニック』を開設。

土屋 博基 院長

土屋 博基 院長

横濱元町メンタルクリニック

横浜市中区/元町/元町・中華街駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

患者さんの言葉に後押しされ、精神科医としてキャリアを重ねる

土屋 博基 院長

精神科医を続けていこうと決めたのは、医師になって5年目だったでしょうか。精神科の医局に入局したとはいえまだ駆け出しの状態で、精神療法も薬物療法も未熟であることは認識していました。それでも自分なりに精一杯患者さんに向き合った結果、ある患者さんから「先生とはこれからも色々な話ができると思えたので、これからも主治医をお願いします」と言っていただけたのです。
この出来事をとおして、精神科医はキャリアの長さは確かに重要ですが、“いかに患者さんとの信頼関係を築けるか”が大事であるかを知りました。「この病気ですから、このお薬を飲んでください」といった表面的な診療であれば、AIにもできるかもしれません。しかし私は表面的な診療をするのではなく、もっと深く患者さんと向き合い、理解したうえで、その方が抱える問題の解決に努めたいと考えています。

メンタルの不調を気軽に相談できる“心のかかりつけ医”

土屋 博基 院長

母校の大学病院や精神科の単科病院、療養施設などさまざまな形で精神科医療に携わった後、『横濱元町メンタルクリニック』を開設したのは2024年5月です。身近に海を感じられる横浜は古きよき歴史がある一方で新たな観光スポットが点在し、非常に活気ある町です。この町にお住まいの方、働いている方、遊びにいらしている方……全ての方々が心身ともに健康であるために、心を整える環境の場を提供したいとの思いでこのクリニックを開院しました。
風邪や腹痛など体に症状が現れると、たいていの方は医療機関を受診しますよね。これに対して、メンタルの不調を感じたときはどうでしょうか? 「自分のせいだ」と一人で悩みを抱え込み、適切な医療につながっていない方は少なくないはずです。また思い切ってメンタルクリニックを受診する際も、精神科の特性上、自宅や職場から少し遠い場所まで足を運んでいるのではないでしょうか。当院では、そうした方々が「ちょっと相談してみよう」と気軽に受診して頂けるようハードルを下げ、私自身は、“心のかかりつけ医”になることを目標とし、日々診療に励んでいます。

患者さんの傍らに寄り添う“伴走者”として

土屋 博基 院長

地域の方々の“心のかかりつけ医”になるために、これまで10年以上にわたってさまざまな施設でトレーニングを積んできました。お子さんからご高齢の患者さんまで、年齢や性別を問わずあらゆる心の問題に対応できるところが、精神科医としての自分の強みと言えるかもしれません。
とはいえ当院で何か特別な治療をしているのかと聞かれると、決してそうではありません。私はただ患者さんと真摯に向き合い、問題を解決に導くお手伝いをしているだけに過ぎません。患者さんを導く“先導者”というよりも、患者さんに寄り添う“伴走者”として。個々の患者さんが一日も早く“その人らしさ”を取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。

対話を重視し、一人一人に適した解決策を見つけたい

精神科や心療内科を受診すると、「ずっとお薬を飲み続けなければならないのではないか……」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに薬物療法は治療選択肢の一つですが、患者さんの理解と同意を得ずにいきなり薬物療法を行うことはありません。まずは患者さんが置かれている環境を整理し、調整をしたうえで、必要があれば体の負担を考え、最小量の薬物療法を選択するというのが基本的な考え方です。
個々の患者さんに適した治療は、患者さんという「人」を知らなければできないものですから、まずは精神療法(対話)を十分に行うことが何より大事です。精神科医だから、精神科の知識があるからといって「これをしなさい」と命令するのではなく、思い悩んでいる患者さんに寄り添い、どうすれば問題が解決するのかをご一緒に考えて行きたいと思います。

これから受診される患者さんへ

ヘルスケアというと体の健康にばかり目が行きがちですが、私は一日も早くメンタルヘルスケアが当たり前の時代になってほしいと考えています。心の不調を特別なことと思わず、誰もが気軽に医療につながれる……そんな日が来ることを願っています。
「心」をモチーフにした当院のロゴマークは、共感(海)・安心(大地)・自由(カモメ)の3つで構成されています。このクリニックが患者さんに安心をもたらし、すこしでも心が自由になってお帰りいただけたら幸いです。

※上記記事は2024年6月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

土屋 博基 院長 MEMO

  • 出身地:埼玉県
  • 出身大学:東海大学医学部
  • 趣味・特技:旅行、愛犬との散歩
  • 好きな作家:司馬遼太郎
  • 好きなアーティスト:ビル・エヴァンス
  • 好きな場所・観光地:元町/ニューカレドニア

土屋 博基 院長から聞いた
『発達障害』

病気が分かることによるメリット・デメリットとは……

「コミュ障です」「人間関係がうまくいかない」との訴えで、メンタルクリニックを受診する大人の患者さんが増えています。多様性、マルチタスクを求められる現代において、幼少期に「自閉スペクトラム症」「注意欠如多動性障害」など発達障害の診断がつかないまま大人になり、コミュニティにおける社会的役割を果たせずに、思い悩むケースは少なくありません。また、適応障害、うつ病になった患者さんの中に、その根底に発達障害があり、二次障害としての適応障害、うつ病であったケースも最近よく見かけるようになりました。

発達障害は、生育歴/医師の見立て/心理検査の3つを用いて診断をしていきます。ただし、診断をつけるうえでもっとも重要な「生育歴」は、母親からのヒアリングが大きなウェイトを占めるため、昨今の高齢化によって、大人の発達障害を診断することが困難となることがあります。

大人の発達障害と診断がつけば、患者さんにとって、さまざまなことを自分の個性として受け入れることができ、それまでよりも生きやすくなることもあるでしょう。ただし、うまくいかないこと全てを発達障害のせいにしてしまうと、患者さんの今後の生き方がより狭いものになり、かえってその特性に思い悩むことになるかもしれません。
専門の精神科医に、大人の発達障害を診断する必要性についてしっかり相談し、今後の生き方のヒントを見つけていく必要があります。

グラフで見る『土屋 博基 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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