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片山 政都 院長

MASATO KATAYAMA

FIP・口内炎・猫エイズ白血病・腫瘍など「猫の診療」に強み。ワンちゃんでも、呼吸器や消化器、腫瘍に強みあり。セカンドオピニオンにも対応し、動物たちと飼い主さんの暮らしをサポート

日本獣医学生命科学大学卒業。茨城県や神奈川県の動物病院で診療にあたり、幅広い症例を経験。2019年1月に『ブルーム動物病院』を開設し、現在に至る。

片山 政都 院長

片山 政都 院長

ブルーム動物病院

横浜市鶴見区/梶山/鶴見駅

  • ●犬
  • ●猫

豊富な経験を生かして、動物たちと飼い主さんの暮らしをサポート

片山 政都 院長

子どもの頃から動物が大好きで、将来は動物に関わる仕事に就きたいと思っていました。親類に獣医師がいたこともあり、比較的早い段階から「獣医さんになる」と考えていたように思います。小さいころから乗馬をしていたため、馬の獣医を目指して進路を決めていたのですが、就職でいろいろ悩み、大学卒業後は地元の茨城県や川崎市内の動物病院で経験を積み、休みの日は知り合いの馬往診獣医の下で勉強しておりました。しかし、やはり馬の獣医の厳しさを痛感したのと小動物臨床のやりがいを感じ、犬猫専門の獣医師としてやっていくことに決めました。日常生活でよくみられる病気やけがをはじめ、専門性が求められる症例にも幅広く携わってきました。が、その一方で神奈川に移住して、開業準備のためにいろいろな病院をまわりましたが、事務作業だけしかさせてもらえないなど不毛な時期もあったり、いろいろな診療を見てきて、自分なら開業してやっていけると思い、卒業後5年という比較的早くに開業に向けて準備をし、2019年に『ブルーム動物病院』を開設し、さまざまな角度から動物たちと飼い主さんの幸せな暮らしをサポートしています。

当院では犬と猫を対象に診療しており、病気やけがを治療するのはもちろん、ワクチン接種や健康診断などの予防医療にも力を入れています。休診日(火曜日)以外は、土日・祝日も休まず診療しており、夜間や往診にもできる限り対応しています。ご相談は電話やFacebookの病院アカウントからも受け付けておりますので、大切な家族に気になる様子がみられたら、遠慮なくご相談ください。

FIP治療のパイオニアとして、セカンドオピニオンにも対応

片山 政都 院長

開院当初からFIP(猫伝染性腹膜炎)治療に積極的に取り組んできたことで、今では猫の診療を行う機会がとても多くなりました。FIP治療では、遠方からセカンドオピニオンを求めて足を運んでくださる飼い主さんも少なくなく、ありがたく思うのと同時に、身の引き締まる感じがします。
少し前まで「不治の病」と呼ばれたFIPも、現在は「治療できる病気」になり、ここ数年の間に治療に使うお薬を選べるまでになりました。とはいえFIPを正しく診断することは容易ではなく、当院にも確定診断を求める飼い主さんや、他院での治療がうまくいかずにお悩みの飼い主さんがお越しになります。そうした飼い主さんの期待にお応えできるよう、論文を読んだり、海外論文の執筆を行ったりと、常に学ぶ姿勢を忘れることはありません。これまでの実績を踏まえつつ、新しい知見も取り入れながら、現時点で考えられるベストな治療をご提案できるよう努めています。

口内炎・エイズ・白血病……猫の病気の治療と予防に注力

片山 政都 院長

FIP治療に続き、近年は猫口内炎の治療や、猫エイズ・猫白血病の予防にも積極的に取り組んでいます。猫口内炎は、細菌やウイルス感染、免疫異常などが関与して発症すると考えられており、重症化すると食事や水分摂取が難しくなって脱水を招きます。その結果、腎機能の低下や免疫力の低下を引き起こし、さらに口内炎が悪化するという悪循環に陥ることもあります。猫口内炎はこれまで、根治を目指すにはすべての歯を抜歯する必要がありました。とはいえ進行している場合は抜歯をしても完治に至らず、ステロイド剤などによる対症療法で症状をやわらげるしかありませんでした。しかし最近では、内服薬による治療によって口内炎による炎症や赤みを改善できるようになっていますのでお問い合わせください。
一方、猫エイズや猫白血病については、まずウイルスの有無を確認することが重要です。ウイルスを保有している場合には、猫エイズでは去勢手術、猫白血病ではワクチン接種など、適切な対応を取ることで病気の予防はできますが、もうすでに感染している場合はこれらの方法は意味がなくなります。感染している場合はウイルスを排除していくしかありませんが、既存の治療でウイルスを排除したり、発症してしまった子を助ける方法はありません。しかし、当院では内服薬によりウイルス量を減らす治療を行っております。将来的には猫エイズ白血病ウイルスを完全に治すことができればいいなと思っております。当院ではいずれの方法にも対応しておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。

治療の幅を広げ、動物たちの命を守りたい

かつて「不治の病」と呼ばれたFIPが「治療できる病気」になったように、今は治療が難しい病気にも、いずれ画期的な治療法が見つかるかもしれません。少しでも症状の改善が見込める方法があるなら積極的に取り入れ、飼い主さんにさまざまな選択肢をご提示したい……。そうした考えのもとに導入しているのが、腫瘍(がん)に対する電気化学療法です。
一般に「がんの標準治療」とされるものには、手術、抗がん剤治療、放射線治療の3つがあります。電気化学療法はこれらの治療法に続く第4の選択肢といえるもので、これまで治療が難しいとされてきた部位にもアプローチすることが可能です。治療時は麻酔をかける必要があるものの、体への負担や副作用がほとんどなく、開腹手術などに比べて短時間で治療が終わることも特徴です。また、今まで手術でとることが難しかった口腔内腫瘍、鼻腔内腫瘍、断脚しか方法がなかった四肢の腫瘍に対して、腫瘍を完全壊死できる可能性、断脚をしないで腫瘍を倒せる可能性を秘めた治療法がこの電気化学療法です。
また、最近では自己の腫瘍組織を使用した免疫ワクチンによる腫瘍治療や犬のメラノーマワクチンなどにも取り組んでいこうと思っています。当院では今後も安全性を担保しながら、新しい薬や技術を積極的に取り入れたいと考えています。

これから受診される飼い主さんへ

『ブルーム動物病院』の最寄り駅は「鶴見駅」「新横浜駅」になり、「三ツ池公園北門」バス停から歩いて2分ほどの場所にあります。敷地内には駐車場もご用意しておりますので、お車の場合はこちらをご利用ください。
FIPや猫口内炎の治療に取り組む一方、当院では犬の歯周病に対してプラズマ治療器を用いた歯周病治療も行っています。プラズマ治療は麻酔をかける必要がなく、高齢のペットにもやさしい治療と言えます。「何だか口臭が気になる」という場合は、ぜひご相談ください。また、これまで治療を続けていても改善がみられない場合や、今の治療をこのまま続けてよいのか疑問を感じている場合には、セカンドオピニオンとして当院をご利用いただければと思います。

※上記記事は2025年9月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

片山 政都 院長 MEMO

  • 出身地:茨城県
  • 出身大学:日本獣医学生命科学大学
  • 趣味:乗馬と映画鑑賞
  • よく手にとる本:医療系雑誌
  • 好きな映画:アクション(『ミッション:インポッシブル』など)
  • 好きなアーティスト:ファンキーモンキーベイビーズ
  • 好きな観光地:ハワイ
  • 座右の銘:「志あるところに道はあり」

片山 政都 院長から聞いた
『猫伝染性腹膜炎(FIP)』

かつての「不治の病」は、治療可能な病気に

猫は大腸などの消化管に「腸コロナウイルス」を持っていますが、このウイルスが変異すると全身のさまざまな場所に炎症を引き起こします。もっとも多いのは腹膜炎で、腹部に水がたまってお腹がふくらんで見えることがあります。ほかにも、胸水がたまって呼吸が苦しくなったり、目に炎症が起こったりする場合もあります。

FIPは少し前まで「不治の病」と呼ばれていましたが、近年は内服薬や注射薬による治療が可能となり、適切な診断と治療で元気に過ごせる時間を延ばすことができるようになってきました。愛猫に気になる症状がみられたら、早めの受診をおすすめします。

グラフで見る『片山 政都 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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