大倉山眼科クリニック
横浜市港北区/大倉山/大倉山駅
- 眼科

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中山 孝大 院長への独自インタビュー
畑違いの牧場勤務を通じて得たもの
『野生の王国』という、子供の頃に夢中になったテレビ番組がありました。ゴリラの研究者やハイエナを研究している学者さんに焦点が当てられていて、私はそれを見て動物に興味を持つようになったのです。今思えば、私は“彼ら”になりたかったのでしょうね。しかし、どこにいるかもわからないし、ましてなり方なんてわかりようがありません。気がつけば、動物に携わる一番身近な仕事として獣医師を目指すようになっていたのです。ある意味、勘違いから始まったと言えるでしょうか(笑)。
大学を卒業した私は、牧場で乳牛のお世話をすることになりました。獣医師が関わる仕事として、畜産業というのは最もビジネスに特化したジャンルでしょう。牛の生態を知り、それを生かすことで収益に変える。学者を思い描いてた私にとって、その反動かもしれませんが、理論をビジネスに変えるその仕組みが興味深かったのです。ところがです。大学を卒業したての人間が牧場に勤めると、これが見事なほどに何もできない。当時は自分の無力さを感じ、結構落ち込んだものです(苦笑)。ですが、この時の経験も今の糧になっているように思います。
牧場では獣医師の仕事というより、朝の乳搾りから始まり、牧場の仕事をあらかたこなすことから始まりました。牛の世話も満足にできない、牛のことをよく知らない人間の言うことを彼らは受け入れてくれません。納得してくれるようになるには、そこはもう実績を積まないとダメなんですね。これは、今の仕事にも通じることです。どんなに素晴らしい治療ができたとしても、飼い主さんからの信用がなければ事は前に進まないのです。アプローチはずいぶん違うんですけれど(苦笑)、そこは牧場の生活から学び取ったものでした。
誰もが気軽に立ち寄ってもらえる病院を目指して
『かもめ動物病院』は2009年に開院いたしました。この辺りは都市部ではあるのですけれど、マンションが多く、たくさんの人が住み、その中には動物を飼われている人も大勢いらっしゃいます。そうした条件があったにせよ、私がここを気に入ったのは、“都会”だからでした。私は同級生の中では開業が遅い方だったのですが、相談をしていく中で友人の1人から「自分が住みたい街で開業したほうがいい」とアドバイスを受けました。それで自分が落ち着けるこの街を選んだということなんですね。
病院はカフェをイメージし、自分なりのセンスでデザインを手がけました。当初は、「ここ、なんのお店?」と入ってこられる方も多かったですね。清潔感は大事ですけれど、かといってお高くとまって立ち寄りにくいような場所にはしたくなかったのです。いつでも気軽に入ってこられて、なんでも相談してもらえるような病院にしていきたいと思っています。
中山先生は、私の同級生。同期のなかでも中心的な存在でした。