鈴木憲太動物病院
横浜市青葉区/若草台/青葉台駅
- 犬
- 猫
今は猫なら20歳、犬でも15歳を越えて元気な子は珍しくありません。仮に大型犬で15歳に達した子がいて、レントゲンやエコーでお腹の中に“何か”あるとわかったとします。CTやMRを撮れば、その“何か”を判別することは可能です。しかしCTを撮るには麻酔をかける必要があって、その麻酔でガクンっと弱っちゃうことがあるんです。
飼い主さんは愛着があるから、少しでも長く生きてもらいたいと思う。となれば、「もっと高度な診断治療を」となるのはある意味当然です。しかし、その高度な診断治療が場合によっては、マイナスになって命を縮めてしまうかもしれない。本当にその治療が良いことなのかどうか。それをしっかりと見極めていくことが、最終的に我々ジェネラリスト(ホームドクター)に求められるものだと考えています。
鈴木 憲太 院長への独自インタビュー
動物好きな少年が、獣医師を志すように
私が生まれ育ったのは恩田町で、ちょうどここから町田の方に少し行った辺りにあります。もう本当に山の中という風情で、私は山の子として育ったんです。そんな風ですから、周りには犬や猫はもちろん、ニワトリ等の動物が身近に存在していました。
ところで、今の若い世代の方はレース鳩というのをご存知ではないと思うんです。私はそのレース鳩に熱中していたことがあります。当時おこなわれていたレースの段取りを説明しますと、まず、前の晩に横浜全域から各自が持ち寄った鳩をトラックに積み、100キロ離れた場所へ運んでおきます。そして、次の朝に鳩を放して、自宅に帰っていくのを待つんです。レースでは、距離を掛かった時間で割って、分速にして争っていくわけです。100キロが終われば、次に200キロ、300キロとなり、最終的に北海道まで距離を伸ばしていきます。これは余談になりますが、今、駅とかで見かける鳩は、そのときに途中で帰れなくなった鳩たちの子孫なんですね。
話が横道に逸れました(苦笑)。私はそんな風でしたから、年頃になって進路に悩んでいたところ、祖父から「お前は動物好きだから、獣医さんが良いんじゃないか」と薦められて、現在に至るという次第です。
1982年に『鈴木憲太動物病院』を開業し、はや30年が過ぎようとしています。動物達が元気になってくれれば嬉しいし、飼い主さんに喜んでいただければ、それが私の満足につながります。そうした意味では好きなことをして、苦にならないというのがこの仕事を続けてきた中での私のモチベーションになっているんでしょうね。
飼い主さんの気持ちに寄り添い、その子にとって一番よい治療を
今は猫なら20歳、犬でも15歳を越えて元気な子は珍しくありません。仮に大型犬で15歳に達した子がいて、レントゲンやエコーでお腹の中に“何か”あるとわかったとしましょう。CTやMRを撮れば、その“何か”を判別することは可能です。しかしですね、CTを撮るには麻酔をかける必要があって、その麻酔でガクンって弱っちゃうことがあるんです。
飼い主さんは愛着があるから、少しでも長く生きてもらいたいと思う。となれば、「もっと高度な診断治療を」となるのはある意味当然です。しかし、その高度な診断治療が場合によっては、マイナスになって命を縮めてしまうかもしれない。本当にその治療が良いことなのかどうか。それをしっかりと見極めていくことが、最終的に我々ジェネラリスト(ホームドクター)に求められるものだと考えています。