はねだ耳鼻咽喉科
横浜市青葉区/青葉台/青葉台駅
- 耳鼻咽喉科
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羽田 達正院長への独自インタビュー
少年時代の体験をきっかけに、医師を志すように
小学校6年生の時に、お袋が子宮がんになってしまったことが関係しているやもしれません。幸いにも命は助かりましたが、そのとき、「ひょっとしたらお袋がいなくなるかもしれない…」という思いを抱いたのです。小学生だった私が、担当の先生と話したわけでもありませんし、「あの時の出会いがどうこう…」という類いのものではないのです。ただ、今になって思うと、あの時の切ない気持が、間接的に私の進路に影響したのではないでしょうか。
私は、もともと外科志向でした。出来るだけ手術の現場に長くいたいという発想だったのです。当時の耳鼻咽喉科の准教授に、のちに私が勤務することになる神尾記念病院の院長先生がいらっしゃいました。私の希望を話したところ、先生は「耳鼻科にも頭頸部のがんというものがある。その道のスペシャリストは日本には数えるほどしかいないから、君の頑張り次第でやりがいが見出せるのではないか」とアドバイスをいただきました。ですから私の場合、耳鼻咽喉科というよりも、頭頸部のがんの治療に携わりたいと考え、この道を選択したということになるのです。
大学で10年、次に国立がんセンターで10年を過ごし、その後は神尾記念病院で8年お世話になりました。神尾記念病院に勤務するまで、つまりそれ以前の20年は、専らがんの治療にのみ関わっていたことになります。ところが神尾に行きますと、むしろそれ以前、一般の患者さんの中からがんの患者さんを見つけていくことが、どれだけ困難なことかを思い知らされることになりました。人の常として、多くを見ることに集中しがちなものです。その多くから、埋もれている命に関わる疾患を見つけることに大きな意味があると考え、『はねだ耳鼻咽喉科』をこの地(東急田園都市・青葉台駅より徒歩2分)に開設したということになります。
患者さんの理解を深めるため、わかりやすい説明を心がける
耳鼻咽喉科の病気に限ったことではなく、病気とは、患者さん自身が持つ治癒力により治るものであり、医者はその手助けをしているに過ぎません。それを前提とするならば、患者さんご自身が病気のことをよく理解していただく必要があります。
ファイバースコープや顕微鏡は、そのためのツールとして非常に有効です。耳にも鼻にも“左右”がありますが、その両方が病気に罹っているということは多くありません。ですので、正常な側と、そうでない側とを比較してお見せすることにより、「こんなに違うんだ…」と、病気への理解が深まるということになってきます。
治療の主体はあくまでも患者さんであるべき。その考えにのっとり、当院では時間の許す限り、病気の現状と原因、治療には何が必要か患者さんに説明したいと考えています。