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小林 雅樹 院長

MASAKI KOBAYASHI

中原区で60年。地域密着の診療をおこない
犬と猫の幅広い疾患や予防接種に対応

日本大学農獣医学部卒業後、大学で内科・外科の教室で基礎研究に携わる。その後小林獣医科医院での診療を開始。40年ほど前に院長を継承(東急東横線「新丸子駅」より徒歩5分)。

小林 雅樹 院長

小林 雅樹 院長

小林獣医科医院

川崎市中原区/小杉町/新丸子駅

  • ●犬
  • ●猫

父の影響で獣医師に。60年以上地域に親しまれる医院を継承

小林 雅樹 院長

私の父親が獣医師でこの場所で診療しており、子どもの頃から獣医師は身近な存在でした。自然と私も同じ道を選びましたね。日本大学農獣医学部を卒業した後は、大学に残り内科教室に所属。その後も外科の研究室で10年ほど、恩師のもとで基礎的な研究を続けていました。ずっと研究畑にいましたので、臨床を始めたのは28歳の頃ですね。数年は研究者と臨床医師という2足のわらじを履いていました。学位を取ったことを一つの区切りとして臨床に専念しようと決意し、当院での診療を開始。父と一緒に10年以上診療を続けた後、院長として小林獣医科医院を継いだんです(東急東横線「新丸子駅」より徒歩5分)。父親の代から数えるともう60年以上、父の後を継いでからは40年以上、地元密着で診療をしています。

時代とともに移り変わる犬と猫の疾患を幅広く診療

小林 雅樹 院長

当院の診療対象は犬と猫。内科、外科どちらにも特化することなく、ジェネラルにさまざまな疾患を診察しています。私が診療を始めた頃に比べると、大型犬が少なくなり小型犬が増えたたこと、猫の診療数が多くなったことなど飼育形態は大きく変わっていますね。病気も昔は寄生虫など検査で分かりやすいものが多かったですが、現在ではフィラリアなど寄生虫の予防が簡単にできるようになっています。月に一度の投薬で予防することができるんですよ。
ペットを飼育するという世間一般の考え方も変わったと感じています。また、飼育環境や医療の変化で寿命も飛躍的に伸び、犬の平均寿命が小型犬では15~16歳まで、猫であれば更に長く20歳以上、中には25歳、30歳まで生きる子もいます。ですから最近は犬も猫も、加齢とともに起こる免疫疾患や腫瘍性疾患など、複雑な病気が増えています。ペット達の健康状況も人と同じになってきていますね。

可能な限りストレスのない適切な治療を提供したい

小林 雅樹 院長

外傷など外科的処置が必要なものや手術が必要な疾患は別ですが、寄生虫の駆除や内臓疾患などの場合、服薬治療が中心になります。ただ、ペット達とは「この薬を飲んでね」という意思の疎通を取れるものではないので、当然飼い主さんに治療のご協力をお願いするわけです。しかし、病院ではなんとか飲ませることができても、ご自宅での服薬はなかなかうまくいかないことも少なくありません。食べやすい、飲みやすいように工夫はしますが、感覚が鋭敏なので口に入れるのを避けてしまうことも多いですね。本能的に変わったものを口に入れるだけで拒否してしまう子もいます。飼い主さんもご自分のペットに拒否されてしまうと、なかなかやりづらいようです。飼い主さんの立場になれば、いやがるペットに無理矢理薬を飲ませることはストレスですからね。
同じ薬であっても、苦みや刺激が少ないものを選ぶ、匂いが分からないようにチーズでくるむ、時には服薬に慣らす訓練などもおこなうなど、可能な限りペットにも飼い主さんにもストレスのない形で治療を進められるようにしています。
今は獣医学の世界もより高度化、専門化が進んでいます。当院でできる治療は全ておこないますが、より専門性の高い疾患や詳細な検査が必要な場合は、連携している動物高度医療センターなど外部の医療機関をご紹介しています。

口腔内の環境悪化が全身の疾患に影響を与えることも

ペット達の日常の健康管理について最近思うのは、口腔内の衛生管理の重要性です。歯垢がたまり、軽い歯肉炎になっても早期にケアをしてあげればひどくならずに済みますが、ついつい放っておいてしまうと歯垢が歯石になってしまいます。ひどい臭いがしてきたら、バクテリアが口の中で繁殖している証拠です。口腔環境が悪化することは、歯やお口だけでなく、全身の健康に影響する可能性もあるんです。血流に乗って回った菌が心臓や腎臓など体の各所で、いろいろな障害を起こすこともあるんですよ。
できれば、犬も猫も小さい頃から歯磨きになじませてやるのがいいんですが、口の中に手を入れられるのを嫌がる子もいますので、飼い主さんが怪我をしてしまう可能性もあります。ですから上手くいかない場合には定期的に病院で診てもらった方がいいと思います。少なくとも3歳以降になったら半年に一度は口のお掃除も兼ねて診てもらうと良いでしょう。特に地域での保護犬、保護猫などは若い内から歯や内臓が悪くなっていることもありますので、より早期から注意してあげてください。

これから受診される飼い主さんへ

犬も猫も飼育環境が良くなり、室内など人と近い場所で暮らすことで、病気は減って、寿命も延びています。健康維持に必要なことは普段から決められた食事を決められた量与え、暴飲暴食を避けること、口腔内の健康を保つといったことです。健康維持をするのは人間もペットも同じです。
しかし、栄養過多や高齢化、場合によって人と同じものを口にしてしまうなど、さまざまな理由で病気の原因は複雑化してきています。ですから定期的な健康チェックは欠かせません。具合が悪くなってから連れて行くよりも、普段から定期的に健康状態を把握しておく方が、結果として病気の早期発見や予防にもつながります。体全体のことであれば、3~4歳を過ぎたら年に一度は健康診断を受けさせてあげてください。触診や聴診、血圧や心拍数など定期的な健康チェックであれば費用もさほどかかりません。
といっても、普段から動物病院に足を運ぶのはなかなか難しいもの。そこで利用して欲しいのが、ワクチン接種のタイミングです。ワクチンは毎年定期的に接種した方が一定レベルの抗体を維持することに繋がります。そして、私たち獣医師はワクチン接種の際には見て、触れて、聴診してといった形で簡単な栄養状態や健康チェックをおこないます。食事や運動、予防に関するアドバイスをすることもできますので、ワンちゃん、ネコちゃんの健康診断のつもりで足を運んでいただければと思います。

※上記記事は2018年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

小林 雅樹 院長 MEMO

  • 出身地:東京都

グラフで見る『小林 雅樹 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

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